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ちょっとしたマイナーアップデート情報も

<ポタフェス>カスタムIEMブランド勢揃い! 地下1階“イヤモニコーナー”一挙レポート

公開日 2014/12/20 23:15 ファイル・ウェブ編集部
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ポータブルオーディオ製品イベント「ポータブルオーディオフェスティバル2014(通称:ポタフェス)」が、12月20日・21日の2日にわたって東京・秋葉原で開催中だ。本記事では、カスタムIEMブランドが勢揃いしている地下1階“イヤモニコーナー”の出展情報を一挙にお届けする。

■Ultimate Ears

Ultimate Earsは、本イベントにて、1階にBluetoothスピーカーのブース、地下1階にカスタムIEMブースと二手にわかれた出展を行っている。地下1階のイヤモニコーナー内に設置されたブースでは、同社のカスタムIEM全モデルの試聴が可能となる。

UEの全カスタムIEMの試聴が行える

また、普段はe☆イヤホンのカスタムIEM店舗内に常駐している「Personal Reference Monitor」用測定機器も会場内の個室に用意しており、同モデルの受注をその場で行えるようにしている。

「Personal Reference Monitor」用測定機器も会場内の個室に用意。同モデルの受注が行える


■Westone

Westoneのブースでは、同社のカスタムIEM全モデルを用意しており、試聴が行えるようになっている。さらに、試聴コーナーの奥には、「カスタムIEM相談コーナー」を設けており、製品の購入を検討する来場者が、Westoneの説明員に様々なことを相談できるようにしている。

Westoneブースの様子

WestoneのHANK NETHERTON氏も相談コーナーに常駐

さらに今回は、Westoneブランドが単なるカスタムIEM製作だけではなく、軍用製品の製作や、耳型採取用の機材製作を行うなど耳にまつわる様々な事業を実施していることもアピール。同ブースの前には、それら実際の製品がプラスチックケースの中に展示されている。

パイロット用など軍用のイヤモニや、インプレッション用の機械なども展示


■JH Audio/Unique Melody

ミックスウェーブは、同社が取り扱うJH AudioとUnique MelodyのカスタムIEM製品をメインにアピールしている。

特にUnique Melodyからは、同社のカスタムIEM最上位モデルである「Mentor」をユニバーサル仕様にした特別モデルも参考出展している。こちらは日本での展開は完全に未定とのことで、今回のイベントは国内で試聴が行える貴重な機会となる。

Mentorのユニバーサル仕様モデル

また、先日日本で発売開始したユニバーサルモデル「Maverick」のカスタムIEMモデルも今後登場予定であることが明かされた。ユーザーから「MaverickのカスタムIEMが欲しい」と希望が多かったために製品企画が行われたとのことで、音質チューニングが次第、正式発表されるとのことだ。

Maverickのカスタム仕様モデルも今後登場予定

これはミックスウェーブ宮永氏の耳用に作られた個体とのこと

なお本ブースの隣には、同じミックスウェーブが手がけるその他ブランド製品の出展ブースが設置されている。こちらの大きな目玉としては、Beat Audioのフラグシップとなるイヤホン交換ケーブル「Prima Donna」を、今回のポタフェス会場限定で発売している。Prima Donnaは、導体にチューニングのため「レアメタル」を混ぜたBeat Audio独自の特別な銀線を用いた同社リケーブル製品のフラグシップモデル。価格は92,500円前後(税抜)。

Prima Donna

ALO audioからは、フルディスクリート構成のポータブルアンプ「The national+」が参考出展されている。入出力端子はアナログIN/OUTのみのシンプルなモデルで、バッテリー寿命は24時間。大体6万円台くらいで来春発売を予定しているとのこと。

The national+

そのほか、マイナーアップデートではあるが、AUDEZE製品に付属するキャリングケースのデザインが変更になるとのことで、現行ユーザーとこれから購入を検討している方へのアピールも兼ねてブース内で新デザインのキャリングケースを披露している。

AUDEZEヘッドホンの付属キャリングケース。左が旧デザインで、右が新デザイン

■ カナルワークス

カナルワークスは、本日発売を開始したカスタムIEM最新モデル「CW-L15」をメインに出展している。本機は、同社カスタムIEMの初代機「CW-L11」をモデルチェンジした製品。内部構成は、低域に2基、高域に1基のバランスドアーマチュアドライバーを搭載する2ウェイ3ドライバーを採用する。ネットワーク回路、音響管設計などCW-L11の構造を全てにわたって一から見直して再チューニングを行っており、CW-L11からさらにワイドレンジ化を図っている。

CW-L15


■くみたてLab

くみたてLabは、正式受注を開始したカスタムIEM「カノン」のスイッチングオプションモデルをメインに出展している。本機は、4ドライバー搭載の従来機カノンに、新しく低域の2ドライバーを追加し6ドライバー構成とした「スイッチオプション」モデル。

カノンのスイッチングオプションモデル

スイッチを本体側面に備えている

特徴は、筐体に備えたスイッチで駆動するドライバー数を変更できること。6ドライバー全てを駆動する形か、従来の4ドライバーのみ駆動する形を選択可能で、さらに6ドライバー駆動時には「低域を強化した音質」と「全帯域フラットな音質」の2種類に調整できる。


■M.I.D./Noble Audio/WAGNUS.

Noble Audioは、同社のカスタムIEM全製品を試聴可能としている。また、今回のポタフェス会場で10万円以上のカスタムIEM製品を購入した方全員に、イヤホン交換ケーブル「Parherion」を1本プレゼントする限定キャンペーンも行っている。Parherionは旧ユーゴスラビア製の線材を使用していることが特徴的なモデルで、価格は45,000円。

Noble AudioのカスタムIEMは、プレートデザインの美しさにこだわっていることも特徴だが、今回のイベントではWAGNUS.の久米氏が特別デザインしたプレート「雪の記憶」も展示している

Parherion

そのほか、旧ソ連に供給していた軍用の線材を使用したブルガリア製のイヤホン交換ケーブル「ダイアモンドダスト(¥43,000・税抜)」など、注目のリケーブル製品を多数出展している。


■j-phonic/Sensaphonics

米Sensaphonicsのブースでは、カスタムIEMのデザインにまつわるマイナーアップデートが明かされた。内容は、イヤモニ筐体の先端だけを透明なデザインにするというもの。これは、カスタムIEMを使用していく中で、耳あかなどが筐体内に詰まるのを視覚的に確認できるようにするための配慮。すぐにクリーニングを行い、常に万全の状態でリスニングが行えるようにしているもので、ユーザーからも好評だという。

左の2つが新しいデザイン。先端のみ透明になっている


■LIME Ears

LIME Earsは、2012年に創立したポーランドのブランド。本イベントでは、同社のカスタムIEM「LE3S」「LE2」「SA-43」など現行モデルの試聴デモを行っている。SA-43は、左右のシェルそれぞれに高域と低域の音質を調整できるスイッチを備えていることが大きな特徴となる。

LE3S

SA-43


■LIVEZONE R41

LIVEZONE R41は、調律師のOliver Marinoと聴学専門のLorenzo Parrinelloが2006年に創業したイタリアのカスタムIEMブランド。低域×1/中域×1/低域×2の3ウェイ4ドライバー構成の「LZ12」など多くの製品を発表しているが、カスタムIEM全製品ともユニバーサルモデルも同時にラインナップすることが特徴となる。

LIVEZONE R41


■AAW

AAWは、今年1月に創立されたばかりのシンガポールのブランド(※記事初出時、ポーランドのブランドと表記していましたがこれは誤りでした。お詫びし訂正いたします)。TripleFi 10用のケーブルなどを手がけていたNULL AUDIOが創立に携わっている。エントリーラインナップの“Aシリーズ”とプロフェッショナルラインナップの“Wシリーズ”を展開しており、28,900円(税込)という超低価格帯を実現したモデル「A1D」などをラインナップしている。

AAWのカスタムIE製品

M20

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