EARのCDP「Acute Classic」も
<ヘッドホン祭>ラトック、ラズパイオーディオの電源強化基板/ソナスのヘッドホンをアナログで/クリプトン「KS-9Multi」
10月22日と23日の両日、中野サンプラザで開催されている「秋のヘッドホン祭2016」。本稿では完実電気ブースの模様を、ラトックシステムなどを中心にお届けしよう。
■ラトックシステム
ラトックシステムは、「ラズパイオーディオ用USB Booster基板」というものを参考出展していた。発売時期、価格ともに未定。
これは、文字通りRaspberry Piの電源部を強化し、音質を向上させるもの。電源をトロイダルトランスに通した後、2系統に分けるところがポイントだ。1系統はラズパイに、もう1系統はUSBバスパワーのために使う。このためUSBバスパワーで駆動するUSB-DACを複数台接続しても使用できる。
もちろんVolumioなどを使ったシステムにも使用できるのだが、取材時にはラズパイをRoon Bridgeとしてデモしていた。
当サイトの海上忍氏の連載記事でもお伝えしているとおり、Raspberry PiはRoonにも使用できる。
ただしRoonのサーバー(コア)にはかなり高い処理性能が求められるため、コアからの信号をネットワーク経由で受け、USB-DACなどに出力する「Roon Bridge」としてラズパイを使うのが一般的だ。電源部を強化することで、複数のUSB-DACを接続できたり、音質が向上するといったメリットが期待できる。
そのほか、実物はなく回路のブロック図だけの展示だったが、ラズパイ用のDDCも開発を検討しているとのこと。ラズパイからのI2Sオーディオ信号を受け、2系統のクロック(22.5792MHz/24.576MHz)で動作させる。
その後サンプルレートコンバーター「SRC4392」やデジタルアイソレーター「ISO7240C」などを通して同軸デジタル出力や光デジタル出力を行う。こちらも発売日や価格は未定だ。
■ソナス・ファベールのヘッドホン「PRYMA」
すでに発表済みの製品ではあるが、Sonus faber社製造・監修のヘッドホンブランド「PRYMA」(プリマ)の「PRYMA 01」も出展されていた。なおこのブランドについては、アーク・ジョイアと完実電気が、ともに代理店として販売を行うという。
ハウジングがアルミニウムのBasicモデルは58,000円前後、カーボンのCarbonモデルは65,000円前後での実売が予想される。
ヘッドバンドが交換でき、ベルトループのような穴で調整するなど、イタリアのブランドらしいデザインが特徴となっている。音質についても、Sonus faberがチューニングを施したダイナミック型・40mm超軽量マイラ・ダイヤフラムを採用するなどして高音質化を図っている。
ブースでは、本機をREGAのアナログプレーヤー「P3」「P6」などと組み合わせ、アナログサウンドをヘッドホンで楽しむことができる。
■クリプトン
クリプトンは、PCM、DSD、MQAの再生に対応したデジタル入力搭載アクティブスピーカー「KS-9Multi」を中心に展示した。
同社のデジタル入力搭載アクティブスピーカー最上位モデルで、DSDやMQAの再生に対応していることから「Multi」の名を冠した。想定売価は28万円と高価なモデルだが、こちらのニュース記事で紹介しているとおり、細部に至るまで徹底してこだわって開発している。
■ヨシノトレーディング
ヨシノトレーディングは、EARブランドのCDプレーヤー「Acute Classic」(89万円)をメインに出展。2本のECC88が使用されており、アウトプットトランスも2つ搭載している。
CDを再生できるだけでなく、USB入力と同軸デジタル入力も装備。192kHz/24bitのオーディオ信号を入力できる。さらにヘッドホン端子も備えており、同社では「これ1台とヘッドホンさえあれば高品位な音楽リスニングが楽しめる」とアピールしていた。
■ラトックシステム
ラトックシステムは、「ラズパイオーディオ用USB Booster基板」というものを参考出展していた。発売時期、価格ともに未定。
これは、文字通りRaspberry Piの電源部を強化し、音質を向上させるもの。電源をトロイダルトランスに通した後、2系統に分けるところがポイントだ。1系統はラズパイに、もう1系統はUSBバスパワーのために使う。このためUSBバスパワーで駆動するUSB-DACを複数台接続しても使用できる。
もちろんVolumioなどを使ったシステムにも使用できるのだが、取材時にはラズパイをRoon Bridgeとしてデモしていた。
当サイトの海上忍氏の連載記事でもお伝えしているとおり、Raspberry PiはRoonにも使用できる。
ただしRoonのサーバー(コア)にはかなり高い処理性能が求められるため、コアからの信号をネットワーク経由で受け、USB-DACなどに出力する「Roon Bridge」としてラズパイを使うのが一般的だ。電源部を強化することで、複数のUSB-DACを接続できたり、音質が向上するといったメリットが期待できる。
そのほか、実物はなく回路のブロック図だけの展示だったが、ラズパイ用のDDCも開発を検討しているとのこと。ラズパイからのI2Sオーディオ信号を受け、2系統のクロック(22.5792MHz/24.576MHz)で動作させる。
その後サンプルレートコンバーター「SRC4392」やデジタルアイソレーター「ISO7240C」などを通して同軸デジタル出力や光デジタル出力を行う。こちらも発売日や価格は未定だ。
■ソナス・ファベールのヘッドホン「PRYMA」
すでに発表済みの製品ではあるが、Sonus faber社製造・監修のヘッドホンブランド「PRYMA」(プリマ)の「PRYMA 01」も出展されていた。なおこのブランドについては、アーク・ジョイアと完実電気が、ともに代理店として販売を行うという。
ハウジングがアルミニウムのBasicモデルは58,000円前後、カーボンのCarbonモデルは65,000円前後での実売が予想される。
ヘッドバンドが交換でき、ベルトループのような穴で調整するなど、イタリアのブランドらしいデザインが特徴となっている。音質についても、Sonus faberがチューニングを施したダイナミック型・40mm超軽量マイラ・ダイヤフラムを採用するなどして高音質化を図っている。
ブースでは、本機をREGAのアナログプレーヤー「P3」「P6」などと組み合わせ、アナログサウンドをヘッドホンで楽しむことができる。
■クリプトン
クリプトンは、PCM、DSD、MQAの再生に対応したデジタル入力搭載アクティブスピーカー「KS-9Multi」を中心に展示した。
同社のデジタル入力搭載アクティブスピーカー最上位モデルで、DSDやMQAの再生に対応していることから「Multi」の名を冠した。想定売価は28万円と高価なモデルだが、こちらのニュース記事で紹介しているとおり、細部に至るまで徹底してこだわって開発している。
■ヨシノトレーディング
ヨシノトレーディングは、EARブランドのCDプレーヤー「Acute Classic」(89万円)をメインに出展。2本のECC88が使用されており、アウトプットトランスも2つ搭載している。
CDを再生できるだけでなく、USB入力と同軸デジタル入力も装備。192kHz/24bitのオーディオ信号を入力できる。さらにヘッドホン端子も備えており、同社では「これ1台とヘッドホンさえあれば高品位な音楽リスニングが楽しめる」とアピールしていた。