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カジュアル層を狙った「味付けされた」チューニング

FENDERの新シリーズ「PURESONIC」国内正式発表、開発者トークセッションも

公開日 2018/03/22 19:34 編集部:成藤正宣
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完実電気とフェンダー・ミュージックは本日3月22日、Fenderブランド新シリーズ「PURESONIC」の製品説明会を都内で開催。予想実売価格と発売日についても正式に発表した。

「PURESONIC PREMIUM WIRELESS EARBUDS」:7月発売予定、14,980円(税抜)

「PURESONIC PREMIUM WIRELESS EARBUDS」

「PURESONIC WIRELESS EARBUDS」:3月29日発売、9,180円(税抜)

「PURESONIC WIRELESS EARBUDS」

「PURESONIC WIRED EARBUDS」:7月発売予定、11,480円(税抜)

「PURESONIC WIRED EARBUDS」


発表会ではフェンダーミュージック社長エドワード・コール氏と製品の企画・開発を行ったデール・ロット氏が登壇し、製品のコンセプトや詳細を解説。デール氏はオーディオ評論家の野村ケンジ氏と共に、製品に関するトークセッションも行った。

デール・ロット氏

エドワード・コール氏


トークセッション中のデール氏(左)と野村ケンジ氏(右)
既報のとおり、PURESONICシリーズはプロ向けの「FXシリーズ」とは異なるカジュアルなエントリーモデルとして展開されるワイヤード/ワイヤレスイヤホンシリーズ(関連ニュース)。

フェンダーミュージックのターゲットとする客層はプロ/オーディオファイル/ライフスタイル(カジュアル)と分かれており、PURESONICはライフスタイル層の裾野を広げることを目的に新たに立ち上げたシリーズとなる。PURESONICという名前は“ピュアサウンド”から連想して付けられており、音楽を楽しく聴ける「味付けされた」チューニングを施しているという。

PURESONICはカジュアル層に向けた新シリーズ

FenderブランドがこのタイミングでBluetoothモデルを開始するのは、スマホからイヤホンジャックが無くなりつつあるなど、Bluetoothイヤホンに関する需要が高まっているため。また音質が以前より向上してることも理由のひとつで、サウンドエンジニア出身であり当初はBluetoothに懐疑的だったデール氏も開発を続けるうち関心が高まってきたとのこと。

最上位機種の「PURESONIC PREMIUM WIRELESS EARBUDS」は、FXシリーズと同様のモニターイヤホンスタイルのBluetoothモデル。FXシリーズと比較して30%小ぶりに設計したハウジングと、シルクメッシュを用いた新開発の9.25mmダイナミックドライバーが大きな特徴。

FXシリーズの音質を引き継いだ自信作という

デール氏はFXシリーズの高い音質を引き継いでいる自信作としており、製品の企画から製造、価格決定まで携わっている。BluetoothのコーデックはaptX/AAC/SBCに対応する。

「PURESONIC WIRED EARBUDS」はPREMIUM WIRELESS EARBUDS と同筐体を採用したワイヤードモデルで、チューニングに関しても同じ傾向となるよう調節されている。

Bluetooth下位モデルとなる「PURESONIC WIRELESS EARBUDS」は円筒形のデザインを採用。過去にデール氏が創設し、Fenderに買収されたAURISONICSブランドのワイヤードイヤホン「ROCKETS」のコンセプトを引き継いだ製品となる。

ROCKETSはチタン製のハウジングやケブラーのケーブルを採用し、「引っ張っても壊れない」ほどのとにかく高い耐久性を特徴としていた(関連記事)。PURESONIC WIRELESS EARBUDSでは材質をチタンからアルミニウムに変えるなど、耐久性と引き換えに生産性を向上させている。

ケーブル自体は引き続きケブラーを採用しているため頑丈で、ドライバーにROCKETSより一回り小さい6mmを採用することでハウジングを小型化、IPX4の防滴も搭載する。aptXにも対応しており、デール氏いわく「ROCKETSと同等、あるいはそれ以上の音質」になっているという。

いずれの機種もケブラーをケーブルに織り込んでおり、ケーブルの耐久性は高い。イヤーピースはエラストマー製で、体温で変形する「Sureseal」イヤーピース。こちらもデール氏が独自に開発したもので、Fenderブランドとして単体販売も計画しているとのことだ。

マイク内蔵の3ボタンリモコンを搭載する

トークセッションにてデール氏は、先日アメリカにてハイブリッド型イヤホンと空気圧調節機構に関するパテント(特許)を取得したことを公表。またFenderブランドでカスタムIEMを制作する予定はまだ無いのか、と問われると「近い内に情報をお伝えできるだろう」とコメントした。

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