オンラインとオフラインの連携強化を図る
ビックカメラ×楽天の共同運営ECサイト「楽天ビック」。店舗在庫確認可能/店頭でも楽天ポイント
楽天とビックカメラは、家電領域における新たなサービスとして、共同運営となる家電ECサイト『楽天ビック』を本日4月11日10時よりオープン。サイト上でビックカメラ実店舗の在庫確認が可能になるなど、オンラインとオフラインの連携強化を図っていく。
「楽天ビック」では家電商品の買い物ができるほか、ビックカメラ45店舗の商品在庫が確認できる機能を提供する。さらに、ビックカメラ47店舗において楽天のポイントサービス「楽天ポイントカード」を導入。商品購入時にビックポイントか楽天スーパーポイントのいずれかを選択して貯めることができるようになった。また楽天スーパーポイントでの支払いも可能となる予定で、今夏の利用開始を目指すとのこと。
今後の展開として、楽天ビック上で購入した製品のビックカメラ実店舗での受け取り、家電製品の設置工事、当日配送サービスや、独自のオリジナルブランド製品開発などを予定しており、「より利便性の高いショッピング体験の提供を図り、さらなるお客様満足度の向上を目指す」としている。
また、楽天ビックのサービス開始にともない、3つのキャンペーン企画もスタート。オープニングセールとして「楽天ビック グランドオープン祭」を4月11日(水)14時〜4月14日(土)19時59分までの期間実施する。ロボット掃除機のルンバや東芝製49型4K液晶テレビなど日替わりで目玉商品を用意し、また購入時には楽天ポイントが最大10%付与される(詳細はこちら)。
さらに、楽天ビックで事前エントリーした上で、ビックカメラ実店舗で商品購入の際に楽天ポイントカードまたはアプリを提示すると、最大10%の楽天ポイント(一人あたり上限10,000ポイント)が付与されるキャンペーン(詳細はこちら)や、抽選で100人に1人の確率で購入金額相当の楽天ポイント(一人あたり上限100,000ポイント)が付与されるキャンペーン(詳細はこちら)なども実施。
両社は4月11日に発表会を開催。楽天(株)代表取締役会長兼社長・三木谷浩史氏、(株)ビックカメラ代表取締役社長・宮嶋宏幸氏らが登壇し、「楽天ビック」の詳細や今後の展望について説明した。
事業概要について、楽天(株)執行役員/楽天市場事業長・矢澤俊介氏、(株)ビックカメラ常務執行役員 EC事業本部長・秋保徹氏がそれぞれサービスの詳細を紹介。
家電領域におけるネット販売事業について、楽天の矢澤氏は「家電販売事業において約30%をECサイトが占めているものの、成長率は6.3%とあまり大きくない」とし、ユーザーがECサイトからの購入を断念する理由として『実際に商品を見てみたい』『購入後の設置に不安がある』といった声があることを挙げた。
またユーザーがネット購入で重視する点として、価格のほかに、配送/安全性/商品数などがあるとし、「ビックカメラは40以上の実店舗を持っており、取り扱う商品数も多く、また高い専門性や配送網、アフターサービスが強み。楽天では70以上のネットサービスを提供し、会員IDを持つことでユーザーニーズをビックデータで所持している。それらを組み合わせ、オンラインとオフラインの連携を図ることで、ネットでの家電購入における不安点を払拭し、より便利で豊かな消費生活が提供できるとのではと考えた」と協業について説明した。
ビックカメラの秋保氏も、「ビックカメラとしてもネット通販事業を展開しているが、特に設置や工事を伴う大型家電商品になればなるほど、ネット上での購入を控える傾向が顕著」と説明。同社サイトでは購入商品の店舗受け取りを可能としているが、本サービスが認知されるにつれて利用件数も増加しており、「実際の商品を目で見て触って確認したいというユーザーの気持ちが表れていると思う」と語る。
楽天ビックの在庫確認サービスは、商品ページから『在庫がある店舗を探す』というボタンを押すと店舗一覧を表示、在庫状況やどこに展示されているかが確認できるとのこと。今後は、ネット上で商品を取り置きして希望店舗での受け取りや配送、また事前にネット購入して店舗で受け取るといった、ユーザーの都合に合わせた商品購入・受け取りができるサービスの強化を図っていくとした。
特に大型商品購入における不安点の一つとして挙げられる「設置面」に関しては、詳細案内や工事日程の申し込みなどをネット上で行えるサービスの提供を予定。「ビックカメラの店舗で行っているサービスと同様の設置・工事、アフターサービスまで含めた内容を楽天ビックでも提供していく」と説明した。配送面では、東京23区内であれば15時までの購入で即日配送するサービスも今夏に導入予定で、エリア拡大も予定しているという。
楽天ビックは、本日4月11日のサービス開始時点で約60万点の商品を用意。商品数はさらに拡大予定とのことで、秋保氏は「品揃えにもこだわっており、価格設定にも自信を持っている」とコメント。またビックカメラグループ「ソフマップ」とのリユース商品販売・買取やサービスサポートの導入も検討しているとのこと。
楽天スーパーポイントの店舗導入については、商品価格に対して基本5%のポイントを付与し、楽天スーパーポイントでの支払いは夏頃のサービス開始を目指すとした。他にも、ビックカメラ専売モデルのフルHD解像度VRヘッドマウントディスプレイを先行販売するなど、独自企画の展開も推進。
さらに、楽天が有する女性や若年層も含めた市場全体のニーズと、ビックカメラの持つ家電に対するニーズを掛け合わせて、オリジナルブランド商品の開発も予定しているという。「双方の強みを組み合わせることで、両社の競争力や集客の向上、さらなる事業拡大へ繋げてきたい」とした。
今回の協業について、楽天の三木谷氏は、「楽天は約9,500万人のユーザー会員を有している。そこから得られるユーザーニーズのビックデータを活用して、ビックカメラと共同で新しいインターフェースを提供し、様々なユーザー層に向けたサービスや新製品の開発を積極的に推進していきたい」とコメント。
ビックカメラの宮嶋氏は、楽天ポイントの導入による実店舗への送客にも期待しているとし、「ビックカメラとしては新規客層の獲得も必要と考えており、楽天は女性ユーザーも多く、店舗へ足を運んでもらえたら新たな来客層の強化にもつながると考えている」という。「やりたいことは沢山ある。楽天とビックカメラの強みを生かして、ネットと実店舗の垣根を越えた新しいサービスを提供していきたい」と語った。
ビックカメラの通販サイト「ビックカメラ.com」との差別化については、「ビックカメラ.comの利用者と、(これまでの)楽天市場のビックカメラ店の利用者は、明らかにユーザー層が異なっていた。楽天ビックではその融合を図っていきたい」とのこと。物流面での協業については、「倉庫の共有なども推進していく。楽天市場で展開されている別店舗の商品をビックカメラ店舗で受け取ったり、ビックカメラの配送網を利用して発送するといったサービス展開については、可能性はあるが現時点ではまだ検討中の段階」とした。
また楽天に対して、ビックカメラとの協業がウォルマートとの戦略的提携と同様の取り組みなのか、一分野につき一企業という考えなのかという質問があがったが、三木谷氏は「今回のサービスの方がより踏み込んだものと考えている。なお、家電領域における他社との協業については、紳士的なアグリーメントの中で、ビックカメラとの連携を最優先に事業を推進していきたいと考えている」と回答した。
イベント後半にはトークセッションも開催。タレントの若槻千夏さんが登壇した。普段からよくネットで買い物をするという若槻さんは、「楽天市場のヘビーユーザーです。1歳の子供がいて、あまり買い物に頻繁に出かけられないのものあり、手軽に購入できて、すぐ配送してもらえるのはとても便利」とコメントした。
家電製品については、「店員さんに説明を聞いてから買いたい派」とし、まだネット購入したことはないという。店舗購入の際にはいつもビックカメラを利用しているとのことで、「もちろん楽天ポイントも貯めていますし、楽天ビックは夢のようなサービスだなと思います」と期待を語った。
「楽天ビック」では家電商品の買い物ができるほか、ビックカメラ45店舗の商品在庫が確認できる機能を提供する。さらに、ビックカメラ47店舗において楽天のポイントサービス「楽天ポイントカード」を導入。商品購入時にビックポイントか楽天スーパーポイントのいずれかを選択して貯めることができるようになった。また楽天スーパーポイントでの支払いも可能となる予定で、今夏の利用開始を目指すとのこと。
今後の展開として、楽天ビック上で購入した製品のビックカメラ実店舗での受け取り、家電製品の設置工事、当日配送サービスや、独自のオリジナルブランド製品開発などを予定しており、「より利便性の高いショッピング体験の提供を図り、さらなるお客様満足度の向上を目指す」としている。
また、楽天ビックのサービス開始にともない、3つのキャンペーン企画もスタート。オープニングセールとして「楽天ビック グランドオープン祭」を4月11日(水)14時〜4月14日(土)19時59分までの期間実施する。ロボット掃除機のルンバや東芝製49型4K液晶テレビなど日替わりで目玉商品を用意し、また購入時には楽天ポイントが最大10%付与される(詳細はこちら)。
さらに、楽天ビックで事前エントリーした上で、ビックカメラ実店舗で商品購入の際に楽天ポイントカードまたはアプリを提示すると、最大10%の楽天ポイント(一人あたり上限10,000ポイント)が付与されるキャンペーン(詳細はこちら)や、抽選で100人に1人の確率で購入金額相当の楽天ポイント(一人あたり上限100,000ポイント)が付与されるキャンペーン(詳細はこちら)なども実施。
両社は4月11日に発表会を開催。楽天(株)代表取締役会長兼社長・三木谷浩史氏、(株)ビックカメラ代表取締役社長・宮嶋宏幸氏らが登壇し、「楽天ビック」の詳細や今後の展望について説明した。
事業概要について、楽天(株)執行役員/楽天市場事業長・矢澤俊介氏、(株)ビックカメラ常務執行役員 EC事業本部長・秋保徹氏がそれぞれサービスの詳細を紹介。
家電領域におけるネット販売事業について、楽天の矢澤氏は「家電販売事業において約30%をECサイトが占めているものの、成長率は6.3%とあまり大きくない」とし、ユーザーがECサイトからの購入を断念する理由として『実際に商品を見てみたい』『購入後の設置に不安がある』といった声があることを挙げた。
またユーザーがネット購入で重視する点として、価格のほかに、配送/安全性/商品数などがあるとし、「ビックカメラは40以上の実店舗を持っており、取り扱う商品数も多く、また高い専門性や配送網、アフターサービスが強み。楽天では70以上のネットサービスを提供し、会員IDを持つことでユーザーニーズをビックデータで所持している。それらを組み合わせ、オンラインとオフラインの連携を図ることで、ネットでの家電購入における不安点を払拭し、より便利で豊かな消費生活が提供できるとのではと考えた」と協業について説明した。
ビックカメラの秋保氏も、「ビックカメラとしてもネット通販事業を展開しているが、特に設置や工事を伴う大型家電商品になればなるほど、ネット上での購入を控える傾向が顕著」と説明。同社サイトでは購入商品の店舗受け取りを可能としているが、本サービスが認知されるにつれて利用件数も増加しており、「実際の商品を目で見て触って確認したいというユーザーの気持ちが表れていると思う」と語る。
楽天ビックの在庫確認サービスは、商品ページから『在庫がある店舗を探す』というボタンを押すと店舗一覧を表示、在庫状況やどこに展示されているかが確認できるとのこと。今後は、ネット上で商品を取り置きして希望店舗での受け取りや配送、また事前にネット購入して店舗で受け取るといった、ユーザーの都合に合わせた商品購入・受け取りができるサービスの強化を図っていくとした。
特に大型商品購入における不安点の一つとして挙げられる「設置面」に関しては、詳細案内や工事日程の申し込みなどをネット上で行えるサービスの提供を予定。「ビックカメラの店舗で行っているサービスと同様の設置・工事、アフターサービスまで含めた内容を楽天ビックでも提供していく」と説明した。配送面では、東京23区内であれば15時までの購入で即日配送するサービスも今夏に導入予定で、エリア拡大も予定しているという。
楽天ビックは、本日4月11日のサービス開始時点で約60万点の商品を用意。商品数はさらに拡大予定とのことで、秋保氏は「品揃えにもこだわっており、価格設定にも自信を持っている」とコメント。またビックカメラグループ「ソフマップ」とのリユース商品販売・買取やサービスサポートの導入も検討しているとのこと。
楽天スーパーポイントの店舗導入については、商品価格に対して基本5%のポイントを付与し、楽天スーパーポイントでの支払いは夏頃のサービス開始を目指すとした。他にも、ビックカメラ専売モデルのフルHD解像度VRヘッドマウントディスプレイを先行販売するなど、独自企画の展開も推進。
さらに、楽天が有する女性や若年層も含めた市場全体のニーズと、ビックカメラの持つ家電に対するニーズを掛け合わせて、オリジナルブランド商品の開発も予定しているという。「双方の強みを組み合わせることで、両社の競争力や集客の向上、さらなる事業拡大へ繋げてきたい」とした。
今回の協業について、楽天の三木谷氏は、「楽天は約9,500万人のユーザー会員を有している。そこから得られるユーザーニーズのビックデータを活用して、ビックカメラと共同で新しいインターフェースを提供し、様々なユーザー層に向けたサービスや新製品の開発を積極的に推進していきたい」とコメント。
ビックカメラの宮嶋氏は、楽天ポイントの導入による実店舗への送客にも期待しているとし、「ビックカメラとしては新規客層の獲得も必要と考えており、楽天は女性ユーザーも多く、店舗へ足を運んでもらえたら新たな来客層の強化にもつながると考えている」という。「やりたいことは沢山ある。楽天とビックカメラの強みを生かして、ネットと実店舗の垣根を越えた新しいサービスを提供していきたい」と語った。
ビックカメラの通販サイト「ビックカメラ.com」との差別化については、「ビックカメラ.comの利用者と、(これまでの)楽天市場のビックカメラ店の利用者は、明らかにユーザー層が異なっていた。楽天ビックではその融合を図っていきたい」とのこと。物流面での協業については、「倉庫の共有なども推進していく。楽天市場で展開されている別店舗の商品をビックカメラ店舗で受け取ったり、ビックカメラの配送網を利用して発送するといったサービス展開については、可能性はあるが現時点ではまだ検討中の段階」とした。
また楽天に対して、ビックカメラとの協業がウォルマートとの戦略的提携と同様の取り組みなのか、一分野につき一企業という考えなのかという質問があがったが、三木谷氏は「今回のサービスの方がより踏み込んだものと考えている。なお、家電領域における他社との協業については、紳士的なアグリーメントの中で、ビックカメラとの連携を最優先に事業を推進していきたいと考えている」と回答した。
イベント後半にはトークセッションも開催。タレントの若槻千夏さんが登壇した。普段からよくネットで買い物をするという若槻さんは、「楽天市場のヘビーユーザーです。1歳の子供がいて、あまり買い物に頻繁に出かけられないのものあり、手軽に購入できて、すぐ配送してもらえるのはとても便利」とコメントした。
家電製品については、「店員さんに説明を聞いてから買いたい派」とし、まだネット購入したことはないという。店舗購入の際にはいつもビックカメラを利用しているとのことで、「もちろん楽天ポイントも貯めていますし、楽天ビックは夢のようなサービスだなと思います」と期待を語った。