クラウドファンディング中の製品も多数登場
<ポタ研>オンキヨーの独自BA搭載カスタムIEMが中野に初登場/ブリスオーディオ、バランス接続専用ポタアンを開発中
本日、東京・中野サンプラザにて開催されたポータブルオーディオイベント「ポタ研2020冬」。「ポータブルオーディオの楽しみ方を徹底的に追求する」本イベントでは、数々の新製品、発売前製品、試作機が集結した。
本稿では、オンキヨー/ブリスオーディオ/トップウイング/STAX/GREENFUNDINGブースの模様をお届けする。
●オンキヨー
オンキヨーは、昨年発表したカスタムIEMの新モデル「Mシリーズ」「Jシリーズ」の展示・試聴を行った。「Mシリーズ」には独自開発のマグネシウム振動板BAドライバーを搭載。高剛性かつ軽量薄型の振動板により、高域の伸びや雑音の低減を実現している。
昨年12月から先行受注を実施しているが、マグネシウム振動板BAドライバー1基搭載の「IE-M1」から、低域用ドライバーを追加した2ドライバーモデル「IE-M2」、3ドライバーモデル「IE-M3」まで、3つのラインナップに満遍なく注文が寄せられているという。先行受注後、正式受注は3月頃から開始予定とのこと。
もう一方の「Jシリーズ」は、同社が従来から展開していた「Cシリーズ」を引き継ぐモデル。従来と比較して、シェル(本体)の形状やケーブル端子、カラーリングなどカスタマイズの幅が広がっており、Mシリーズと同じものを選択可能。マグネシウム振動板BAドライバーは搭載していないが、BAドライバーのマウント方法などに独自の技術を用いている。
●ブリスオーディオ
ブリスオーディオは、同社が現在販売中のヘッドホン/イヤホンケーブルに加え、開発中のポータブルヘッドホンアンプ「TSURANAGI」の参考出展を行った。
TSURANAGIは、入力から出力までバランス接続に徹底的にこだわったという自社開発のアンプ。入力端子は3.5mmステレオミニ/4.4mm5極バランス、出力端子は2.5mm4極バランス/4.4mm5極バランスを搭載し、3.5mmのアンバランス入力も内部でバランスの信号に変換する。さらにノイズ対策としてGND結線を必須としており、接続するプレーヤーによっては別途GND接続用ケーブルも必要になる。
今回出展された試作機は、以前のものより基板を大幅に小型化、ポータブルアンプの大きさまで落とし込んだものとなる。現在は外装を改良中で、完了次第価格を決定するとのこと。その他ブースでは、先月発売したヘッドホンケーブル「TOTORI」を展示。取り回しの良さと音質のバランスを重視するとともに、様々なプラグ/ヘッドホン端子のバリエーションをラインナップすることが特徴となる。価格は1.3mで45,000円(税抜)。
●トップウイング
トップウイングサイバーサウンドグループは、iFi audio/AROMA/Lotoo/Spirit Torinoなど同社取り扱いブランドから、今後発売予定の製品を中心に出展を行った。
iFi audio「hip-dac」は、回路設計、PCM 384kHz/DSD11.2MHzやMQAといった多数のフォーマットのサポートなど“ブランドらしさ” を、可能な限りコンパクトなボディに収めたというポータブルヘッドホンアンプ。出力端子は3.5mmステレオミニ/4.4mmバランスを搭載している。また、Lotooからも4.4mm/3.5mm出力を搭載するスティック型USB-DAC「PAW S1」の試作機が途上。昨年のイベントから接続安定性に改良を、加えたとのことで、こちらは今年春ごろ、価格は2万円半ばでの発売を想定しているそうだ。
AROMAからは、国内未発売の12BAドライバー/音質切り替えスイッチ搭載イヤホン「ACE」の国内向け仕様が参考出展。外見上の大きな変更点として、橙を基調とした海外モデルから、青を基調としたカラーリングに変わっている。価格は60万円前後を見込んでいるという。
●STAX
STAXは、専用アクセサリー「CES-A1」を装着した同社のポータブルイヤースピーカー(静電型イヤホン)の展示・試聴を実施。同社のイヤースピーカーを、可能なかぎり音質を犠牲にせず密閉化し遮音性を高める「CES-A1」の効果と、それによって屋外でも楽しめるようになったイヤースピーカーの音質をアピールしていた。
専用のドライバーユニット(アンプ)とイヤースピーカーがセットになった「SR-002」、DACを内蔵しデジタル入力にも対応したドライバーユニット「SRM-D10」とイヤースピーカー「SR-003 MK2」、2種類の組み合わせがラインナップされている。
●GREEN FUNDING
クラウドファンディングプラットフォームのGREEN FUNDINGは、同社でクラウドファンディングを実施中、もしくは実施予定のオーディオ機器3製品を展示した。
「Ztella」はケーブルタイプのUSB-DACで、コンパクトなボティにESS「ES9281PRO」DAC/ヘッドホンアンプチップを搭載。音源フォーマットはPCM 384kHz、DSD 5.6MHz、MQAをサポートし、USB Type-C端子とLightning変換ケーブルでさまざまな端末でハイレゾ音源を手軽に楽しめるとしている。クラウドファンディングプロジェクトはすでに達成しているが、4月2日まで継続している。
「VIE FIT2」は、柔らかなシリコン製ハウジングにより高いフィット感を得られるという完全ワイヤレスイヤホン。ドライバーは先端部分に搭載しているので、ハウジングが変形しても常に鼓膜に近い位置から音を届けられる点も特徴としている。こちらもプロジェクトはすでに達成しているが、2月29日まで継続している。
「PAVE2」は、PCM 384kHz、DSD 5.6MHz、MQAをサポートし、昨年開催されたポタフェスのクアルコムブースでも展示された、現在開発中のBluetoothスピーカー。BluetoothコーデックaptX Adaptive、フルデジタルアンプ「DDFA6640」、音場制御技術「Cear Field ver4.0」といった最新技術を採用し、今後クラウドファンディングを実施予定とのことだ。
本稿では、オンキヨー/ブリスオーディオ/トップウイング/STAX/GREENFUNDINGブースの模様をお届けする。
●オンキヨー
オンキヨーは、昨年発表したカスタムIEMの新モデル「Mシリーズ」「Jシリーズ」の展示・試聴を行った。「Mシリーズ」には独自開発のマグネシウム振動板BAドライバーを搭載。高剛性かつ軽量薄型の振動板により、高域の伸びや雑音の低減を実現している。
昨年12月から先行受注を実施しているが、マグネシウム振動板BAドライバー1基搭載の「IE-M1」から、低域用ドライバーを追加した2ドライバーモデル「IE-M2」、3ドライバーモデル「IE-M3」まで、3つのラインナップに満遍なく注文が寄せられているという。先行受注後、正式受注は3月頃から開始予定とのこと。
もう一方の「Jシリーズ」は、同社が従来から展開していた「Cシリーズ」を引き継ぐモデル。従来と比較して、シェル(本体)の形状やケーブル端子、カラーリングなどカスタマイズの幅が広がっており、Mシリーズと同じものを選択可能。マグネシウム振動板BAドライバーは搭載していないが、BAドライバーのマウント方法などに独自の技術を用いている。
●ブリスオーディオ
ブリスオーディオは、同社が現在販売中のヘッドホン/イヤホンケーブルに加え、開発中のポータブルヘッドホンアンプ「TSURANAGI」の参考出展を行った。
TSURANAGIは、入力から出力までバランス接続に徹底的にこだわったという自社開発のアンプ。入力端子は3.5mmステレオミニ/4.4mm5極バランス、出力端子は2.5mm4極バランス/4.4mm5極バランスを搭載し、3.5mmのアンバランス入力も内部でバランスの信号に変換する。さらにノイズ対策としてGND結線を必須としており、接続するプレーヤーによっては別途GND接続用ケーブルも必要になる。
今回出展された試作機は、以前のものより基板を大幅に小型化、ポータブルアンプの大きさまで落とし込んだものとなる。現在は外装を改良中で、完了次第価格を決定するとのこと。その他ブースでは、先月発売したヘッドホンケーブル「TOTORI」を展示。取り回しの良さと音質のバランスを重視するとともに、様々なプラグ/ヘッドホン端子のバリエーションをラインナップすることが特徴となる。価格は1.3mで45,000円(税抜)。
●トップウイング
トップウイングサイバーサウンドグループは、iFi audio/AROMA/Lotoo/Spirit Torinoなど同社取り扱いブランドから、今後発売予定の製品を中心に出展を行った。
iFi audio「hip-dac」は、回路設計、PCM 384kHz/DSD11.2MHzやMQAといった多数のフォーマットのサポートなど“ブランドらしさ” を、可能な限りコンパクトなボディに収めたというポータブルヘッドホンアンプ。出力端子は3.5mmステレオミニ/4.4mmバランスを搭載している。また、Lotooからも4.4mm/3.5mm出力を搭載するスティック型USB-DAC「PAW S1」の試作機が途上。昨年のイベントから接続安定性に改良を、加えたとのことで、こちらは今年春ごろ、価格は2万円半ばでの発売を想定しているそうだ。
AROMAからは、国内未発売の12BAドライバー/音質切り替えスイッチ搭載イヤホン「ACE」の国内向け仕様が参考出展。外見上の大きな変更点として、橙を基調とした海外モデルから、青を基調としたカラーリングに変わっている。価格は60万円前後を見込んでいるという。
●STAX
STAXは、専用アクセサリー「CES-A1」を装着した同社のポータブルイヤースピーカー(静電型イヤホン)の展示・試聴を実施。同社のイヤースピーカーを、可能なかぎり音質を犠牲にせず密閉化し遮音性を高める「CES-A1」の効果と、それによって屋外でも楽しめるようになったイヤースピーカーの音質をアピールしていた。
専用のドライバーユニット(アンプ)とイヤースピーカーがセットになった「SR-002」、DACを内蔵しデジタル入力にも対応したドライバーユニット「SRM-D10」とイヤースピーカー「SR-003 MK2」、2種類の組み合わせがラインナップされている。
●GREEN FUNDING
クラウドファンディングプラットフォームのGREEN FUNDINGは、同社でクラウドファンディングを実施中、もしくは実施予定のオーディオ機器3製品を展示した。
「Ztella」はケーブルタイプのUSB-DACで、コンパクトなボティにESS「ES9281PRO」DAC/ヘッドホンアンプチップを搭載。音源フォーマットはPCM 384kHz、DSD 5.6MHz、MQAをサポートし、USB Type-C端子とLightning変換ケーブルでさまざまな端末でハイレゾ音源を手軽に楽しめるとしている。クラウドファンディングプロジェクトはすでに達成しているが、4月2日まで継続している。
「VIE FIT2」は、柔らかなシリコン製ハウジングにより高いフィット感を得られるという完全ワイヤレスイヤホン。ドライバーは先端部分に搭載しているので、ハウジングが変形しても常に鼓膜に近い位置から音を届けられる点も特徴としている。こちらもプロジェクトはすでに達成しているが、2月29日まで継続している。
「PAVE2」は、PCM 384kHz、DSD 5.6MHz、MQAをサポートし、昨年開催されたポタフェスのクアルコムブースでも展示された、現在開発中のBluetoothスピーカー。BluetoothコーデックaptX Adaptive、フルデジタルアンプ「DDFA6640」、音場制御技術「Cear Field ver4.0」といった最新技術を採用し、今後クラウドファンディングを実施予定とのことだ。