「クラウドAI高画質テクノロジー」など搭載
東芝、専用新開発パネル搭載の4K有機ELテレビ「レグザ X8400」
東芝は、専用有機ELパネルや「クラウドAI高画質テクノロジー」を搭載する4K有機ELテレビ“REGZA”(レグザ)「X8400シリーズ」を6月19日に発売する。55型と48型の2サイズ展開でともにオープン価格だが、55型「55X8400」は25万円前後、48型「48X8400」は22万円前後での実売が予想される。
同時発表のフラグシップモデル「X9400シリーズ」と共通の機能を多く搭載しつつ、全録機能「タイムシフトマシン」を始めとする一部機能を省くなどしたモデル。なお今回は有機ELテレビ2モデルに加えて、75型で予想実売価格25万円前後という価格を実現した4K液晶モデル「75M540X」も同時発表している。
映像エンジンには「レグザエンジン Cloud PRO」を搭載。再構成型超解像処理や自己合同性超解像処理など、様々な高画質処理でノイズを抑え高精細な映像を描き出すとしている。
パネルには、X9400同様にレグザ専用で新開発した高コントラスト有機ELパネルを採用。独自のガンマ特性、輝度特性を専用チューニングすることで、高いコントラストと高い階調性を実現したという。
さらに、55型には自社開発専用設計の高放熱インナープレートを採用。放熱性を高めることでさらなる高輝度、高コントラストを 実現したとしている。
なお、有機ELパネル自体はパネルメーカーからの供給。従来はインナープレートもパッケージとなっておりセットメーカー側では手を加えられなかったが、65型/55型ではその制限が開放されため、東芝でも自発光の画素セルを効率よく冷却できる高放熱インナープレートを自社開発し、本シリーズでは55型に投入したとのこと。
新開発エンジンがクラウドと連携することで様々な放送コンテンツを高画質化するという「クラウドAI高画質テクノロジー」を搭載。同機能では、番組の詳細ジャンルごとの画質特性や、コンテンツごとの画質特徴から導き出された高画質調整データベースをクラウド上に構築。クラウドから有機ELレグザに最適な映像調整データをインプットすることでリアルな高画質を実現するとアピールしている。
同機能は、液晶モデル「Z740X」「M540X」発表時にその存在が明らかにされたもので、今回の新モデル発売に合わせて実際に機能提供がスタートする格好。アルゴリズムや考え方は液晶モデルと共通で、テレビ端末側でシリーズごとに高画質化処理を最適化している。
機能提供開始時点では、23ジャンル113番組、合計136の画質データをクラウド上に用意。番組改編期などのタイミングにあわせて順次データを追加していく予定だという。
具体的な処理としては、例えば、大河ドラマ「麒麟がくる」は4K撮影したものをBS4K、BS2K、地デジでそれぞれ放送しているが、4Kをダウンコンバートする地デジ放送はBS4Kと比べると色が濃い傾向にあるという。そのため、BS4Kをレファレンスにして色味が合うように地デジ放送には補正をかけるなどといった処理を行う。
また、バラエティーでも例えばフジテレビ系で放送されている「全力脱力タイムス」は特異なガンマを持っているとのことで、ガンマ補正をプラス方向に補正して超解像のコントロール最適化などを行うという。
初期にクラウド上に用意する補正データは2/3ほどがバラエティ番組に関するもので、そこにスポーツ系番組のデータが少々加わるようなイメージになるとのこと。同社担当者によれば、ドラマやアニメなど作家性の強い番組については、製作者の意図をなるべく尊重するためにあまり処理を加えないようにしているとのことだった。
様々な動画配信サービスごとに最適なパラメーター調整を行う「ネット動画ビューティ PRO」も引き続き搭載。地デジやBS放送の伝送圧縮で発生する文字テロップ周辺のモスキートノイズや平坦部のノイズなどを抑える「地デジAIビューティPRO」も搭載している。
内蔵した色温度センサーによって視聴している部屋の照明色と明るさを測定し、色温度も考慮して画質を最適化する「おまかせAIピクチャー」も搭載。新たに、全暗視聴の際に映画やライブコンサートなどを最適な映像で楽しめるという「おまかせシアター」モードを搭載した。
動きの早いシーンでの残像を低減しつつも輝度低下も抑制するという新機能「インパルスモーションモード」も搭載。「映像設定」メニューから同機能のオン/オフを選択できるようになった。
同機能では、高速で黒い映像を挿入するインパルス駆動によって、ホールド表示による錯覚残像を低減。さらに、インパルス駆動時の表示輝度をアップすることで、黒挿入による輝度低下も抑制している。
なお、以前のモデルでも「インパルスモード」を搭載していたが、そちらでは60Hz単位の黒挿入だったのに対し、今回は120Hz単位になった点が進化ポイントだ。
そのほか、ゲームモードは「有機EL瞬速ゲームモード」に進化。ゲームモードを選択すると上記インパルスモーションモードもデフォルトでオンになり、有機ELパネルならではの動画応答性との組み合わせによって、リアルでキレのある高速移動キャラクター映像を再現するとしている。なお、1080p120Hz、 2560×1440 60Hz入力に対応し、1080p/120Hz入力時で約9.2msecの低遅延表示を実現している。
また、ゲームモードでの輝度も向上。従来モデル「X930シリーズ」と比較し、インパルスモーションオン時で約20パーセント、インパルスモーションオフ時で約60パーセントの輝度向上を果たしている。
音質面では、「レグザパワーオーディオX」を搭載。新開発CNF(セルロースナノファイバー)コーティングのダブルフルレンジスピーカー、40KHz以上の高域再生に対応するアルミ振動板ハードドームトゥイーター、対向配置のダブルパッシブラジエーターによるスピーカーボックスを採用した。
そして、同スピーカーを合計出力72W(フルレンジ12W×4+トゥイーター12W×2)のマルチアンプシステムで駆動。これらにより、伸びやかでクリアな高域再生とパワフルな低音再生で高音質を実現したとしている。
音質調整機能では「レグザ サウンドプロセスVIR」を搭載。高精度な全帯域補正を行うことでフラットで明瞭な音質と自然な音像定位を実現するという「VIRイコライザー」と、放送などの音声圧縮時に失われた微小領域の高調波成分を復元し、圧縮前の倍音成分をふくむ音質を再現するという「レグザサウンドリマスター」を利用できる。
音声操作機能「ハンズフリーレグザボイス」にも対応。「オーケーレグザ、ニュースが見たい」などといったように話しかけてチャンネルを変えたり、リモコンの「ボイス」ボタンを押して、リモコンに話しかけることで録画予約したり、文字入力したりすることができる。また、Amazon Alexaも搭載し、天気を確認したり、音楽を再生したりすることもできる。
同時発表のフラグシップモデル「X9400シリーズ」と共通の機能を多く搭載しつつ、全録機能「タイムシフトマシン」を始めとする一部機能を省くなどしたモデル。なお今回は有機ELテレビ2モデルに加えて、75型で予想実売価格25万円前後という価格を実現した4K液晶モデル「75M540X」も同時発表している。
映像エンジンには「レグザエンジン Cloud PRO」を搭載。再構成型超解像処理や自己合同性超解像処理など、様々な高画質処理でノイズを抑え高精細な映像を描き出すとしている。
パネルには、X9400同様にレグザ専用で新開発した高コントラスト有機ELパネルを採用。独自のガンマ特性、輝度特性を専用チューニングすることで、高いコントラストと高い階調性を実現したという。
さらに、55型には自社開発専用設計の高放熱インナープレートを採用。放熱性を高めることでさらなる高輝度、高コントラストを 実現したとしている。
なお、有機ELパネル自体はパネルメーカーからの供給。従来はインナープレートもパッケージとなっておりセットメーカー側では手を加えられなかったが、65型/55型ではその制限が開放されため、東芝でも自発光の画素セルを効率よく冷却できる高放熱インナープレートを自社開発し、本シリーズでは55型に投入したとのこと。
新開発エンジンがクラウドと連携することで様々な放送コンテンツを高画質化するという「クラウドAI高画質テクノロジー」を搭載。同機能では、番組の詳細ジャンルごとの画質特性や、コンテンツごとの画質特徴から導き出された高画質調整データベースをクラウド上に構築。クラウドから有機ELレグザに最適な映像調整データをインプットすることでリアルな高画質を実現するとアピールしている。
同機能は、液晶モデル「Z740X」「M540X」発表時にその存在が明らかにされたもので、今回の新モデル発売に合わせて実際に機能提供がスタートする格好。アルゴリズムや考え方は液晶モデルと共通で、テレビ端末側でシリーズごとに高画質化処理を最適化している。
機能提供開始時点では、23ジャンル113番組、合計136の画質データをクラウド上に用意。番組改編期などのタイミングにあわせて順次データを追加していく予定だという。
具体的な処理としては、例えば、大河ドラマ「麒麟がくる」は4K撮影したものをBS4K、BS2K、地デジでそれぞれ放送しているが、4Kをダウンコンバートする地デジ放送はBS4Kと比べると色が濃い傾向にあるという。そのため、BS4Kをレファレンスにして色味が合うように地デジ放送には補正をかけるなどといった処理を行う。
また、バラエティーでも例えばフジテレビ系で放送されている「全力脱力タイムス」は特異なガンマを持っているとのことで、ガンマ補正をプラス方向に補正して超解像のコントロール最適化などを行うという。
初期にクラウド上に用意する補正データは2/3ほどがバラエティ番組に関するもので、そこにスポーツ系番組のデータが少々加わるようなイメージになるとのこと。同社担当者によれば、ドラマやアニメなど作家性の強い番組については、製作者の意図をなるべく尊重するためにあまり処理を加えないようにしているとのことだった。
様々な動画配信サービスごとに最適なパラメーター調整を行う「ネット動画ビューティ PRO」も引き続き搭載。地デジやBS放送の伝送圧縮で発生する文字テロップ周辺のモスキートノイズや平坦部のノイズなどを抑える「地デジAIビューティPRO」も搭載している。
内蔵した色温度センサーによって視聴している部屋の照明色と明るさを測定し、色温度も考慮して画質を最適化する「おまかせAIピクチャー」も搭載。新たに、全暗視聴の際に映画やライブコンサートなどを最適な映像で楽しめるという「おまかせシアター」モードを搭載した。
動きの早いシーンでの残像を低減しつつも輝度低下も抑制するという新機能「インパルスモーションモード」も搭載。「映像設定」メニューから同機能のオン/オフを選択できるようになった。
同機能では、高速で黒い映像を挿入するインパルス駆動によって、ホールド表示による錯覚残像を低減。さらに、インパルス駆動時の表示輝度をアップすることで、黒挿入による輝度低下も抑制している。
なお、以前のモデルでも「インパルスモード」を搭載していたが、そちらでは60Hz単位の黒挿入だったのに対し、今回は120Hz単位になった点が進化ポイントだ。
そのほか、ゲームモードは「有機EL瞬速ゲームモード」に進化。ゲームモードを選択すると上記インパルスモーションモードもデフォルトでオンになり、有機ELパネルならではの動画応答性との組み合わせによって、リアルでキレのある高速移動キャラクター映像を再現するとしている。なお、1080p120Hz、 2560×1440 60Hz入力に対応し、1080p/120Hz入力時で約9.2msecの低遅延表示を実現している。
また、ゲームモードでの輝度も向上。従来モデル「X930シリーズ」と比較し、インパルスモーションオン時で約20パーセント、インパルスモーションオフ時で約60パーセントの輝度向上を果たしている。
音質面では、「レグザパワーオーディオX」を搭載。新開発CNF(セルロースナノファイバー)コーティングのダブルフルレンジスピーカー、40KHz以上の高域再生に対応するアルミ振動板ハードドームトゥイーター、対向配置のダブルパッシブラジエーターによるスピーカーボックスを採用した。
そして、同スピーカーを合計出力72W(フルレンジ12W×4+トゥイーター12W×2)のマルチアンプシステムで駆動。これらにより、伸びやかでクリアな高域再生とパワフルな低音再生で高音質を実現したとしている。
音質調整機能では「レグザ サウンドプロセスVIR」を搭載。高精度な全帯域補正を行うことでフラットで明瞭な音質と自然な音像定位を実現するという「VIRイコライザー」と、放送などの音声圧縮時に失われた微小領域の高調波成分を復元し、圧縮前の倍音成分をふくむ音質を再現するという「レグザサウンドリマスター」を利用できる。
音声操作機能「ハンズフリーレグザボイス」にも対応。「オーケーレグザ、ニュースが見たい」などといったように話しかけてチャンネルを変えたり、リモコンの「ボイス」ボタンを押して、リモコンに話しかけることで録画予約したり、文字入力したりすることができる。また、Amazon Alexaも搭載し、天気を確認したり、音楽を再生したりすることもできる。