Kinera Imperial、5BAドライバーのIEM「Skuld」

サウンドアースは、同社が取り扱うKineraブランドのハイエンドラインKinera Imperialより、デュアル特殊複合版ムービングBAドライバーとKineraカスタムBAドライバーを組み合わせた5BAドライバーインイヤーモニター「Skuld（スクルド）」を6月30日に発売する。オープン価格だが税込59,800円前後での実売が予想される。

Knowles製BAドライバー3基と、Kinera独自のBAドライバー2基という合計5BAドライバーを搭載。低音域用にKnowles社製の低域用BAドライバー、中音域にKnowles社製BAドライバー、高音域にKineraカスタムBAドライバーを使用し、特に中高音域のチューニング拡張を狙っている。

エンジニアによる聴感テストとアナライザによるテストを経て、周波数特性曲線が非常にフラットになるようチューニング。0〜8kHzの周波数特性カーブの山と谷の間には4dB以上の差がなく、これはKinera ODINに次いで最もフラットな周波数特性カーブだという。

音域のつながりがゆるやかで自然な独自チューニングを施したとのことで、これによってディテールを聴き逃すことがないと説明。高音域用に採用したKineraカスタムBAドライバーユニットが非常に強いダクリティティを実現しており、人間の耳には聞こえないとされる20kHz以降の超高音域でも効果的かつ正確に音を表現し、より広いサウンドステージを実現したとアピールしている。

筐体デザインは、ブルーとグリーンに変化する偏光効果をメインカラーとして採用。金箔を装飾し、銀の光学粒子などの要素を散りばめ、ブラックのキャビティペイントに溶け込ませることで高級感を演出している。ブルーグリーンは希望を、ゴールドは神聖さを、ブラックは未知の世界を、シルバーはSkuldのベールを表しているという。

イヤーチップは、FINAL E Type 5セット、フォームイヤーチップ2セット、シリコンイヤーチップ（SML）6セットを付属。そのほか、4.4 to 2.5mmアダプターと、4.4 to 3.5mmアダプター、クリーニングブラシなども付属する。

なお、製品名は北欧神話で未来を司る女神Skuldに由来。Kinaraのチューニングエンジニアが持つ独自の未来像を製品名に込めたという。