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独自技術「8K/e-shift」が“X”に進化

ビクター、新8Kプロジェクター「DLA-V90R/V80R/V70R」。民生機で世界初の8K入力対応

公開日 2021/09/13 11:00 編集部:小野佳希
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8K e-shiftXでは、0.69型ネイティブ4K D-ILAデバイスを、上下左右4方向に毎秒240回シフト。4K D-ILA素子の1画素の大きさは約3.8マイクロメートルなので、1回の画素移動量においては、わずか1.9マイクロメートル(髪の毛の1/20程度)の距離を1秒間に240回動かすという精度を実現したことになる。これにより、ネイティブ8Kに迫る高解像度を実現し、吸い込まれるような高精細映像を実現するとアピールしている。

4K D-ILAデバイスを上下左右4方向に毎秒240回シフト

「8K/e-shiftX」実現のため、D-ILAデバイスも改良。上下左右4方向にシフトさせるためには、従来の2倍の速度でパネルを駆動させることが必要になるため、D-ILAデバイスの駆動を見直し、従来の120Hz相当から、240Hz相当の高速で映像を表示させることを可能にした。

また、D-ILAデバイスにおいては、0.69型4K D-ILAデバイスとワイヤグリッド採用の光学エンジンにより、最上位のDLA-V90Rにおいてネイティブコントラスト10万対1を実現。また、入力映像を解析し、レーザー光源の出力を自動制御するダイナミック光源制御との組み合わせで、ダイナミックコントラストは∞対1を実現した。

リモコン

そして、レンズには高解像度オールガラスレンズを全ラインナップで搭載。最上位機DLA-V90Rには、16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズを搭載している。

また、上下100%、左右43%という広いシフト範囲を確保しながら画面の隅々まで高解像度を映し切るために、100mmの大口径で、R/G/Bの屈折率の違いを加味した5枚の特殊低分散レンズを採用。これにより、シフト時の色収差や滲みなどを抑えている。

レンズシフトの広さで設置性の高さも確保

なお、DLA-V80RとDLA-V70Rは、15群17枚のオールガラスレンズを採用した口径65mmのレンズを搭載。こちらでも画面周辺部にいたるまでフォーカスのあった高解像度映像を実現するとしている。

■独自レーザー光源「BLU-Escent」搭載。光学系もさらに進化

光源にはブルーレーザーダイオードを採用した独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」を搭載。これにより、V90Rにおいては3,000ルーメンの高輝度と2万時間(毎日2.5時間の映画を見たとして20年以上)の長寿命を両立させている。

高出力レーザーダイオードパッケージと、高効率化した光学エンジンの組み合わせによって、こうした高輝度を実現。レーザー光源では光出力の制御が瞬時に行えるレーザーダイオードを採用しているため、従来の機械式絞り(アパーチャー)に比べて、遅延の少ないダイナミックな明るさ調整が可能だという。加えて、ハイド時や信号判別時等、レーザーの出力をコントロールすることで∞対1のコントラストを実現した。

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