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スポーツ生中継にも注力

Amazon Prime Videoで「風雲!たけし城」復活など発表。戦略説明会開催

公開日 2022/03/30 15:09 編集部:小野佳希
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Amazonは、映像配信サービス「Prime Video」の戦略を説明するイベント「PRIME VIDEO PRESENTS JAPAN」を開催。「モダンラブ・東京」「僕の愛しい妖怪ガールフレンド」「エンジェルフライト」「復活!風雲!たけし城(仮題)」といったオリジナル作品を今後配信予定であることなどを明らかにした。

発表会でのフォトセッション。ビートたけしさんたちも登場

■様々なオリジナル作品を制作・配信予定

「モダンラブ・東京」は、アメリカで制作され日本でも配信中のAmazonオリジナル作品を日本でローカライズするというもの。舞台をニューヨークから東京に移し、世代や文化、国境を超えた愛の物語を1話30分程度で描くという。今秋に全世界配信を予定している。

俳優陣には水川あさみや池松壮亮ら、監督陣には黒沢清や平柳敦子らを起用。「日本を代表する映画監督が各話を担当し、日本を代表する俳優が出演する」(アマゾンジャパン合同会社 日本オリジナルコンテンツ製作責任者 早川敬之氏)とアピールする。

「僕の愛しい妖怪ガールフレンド」は、「日本独自の文化である妖怪とオタクを組み合わせたバトルファンタジーラブロマンス」だとのこと。原作の小説や漫画などを持たない完全オリジナル作品で、監督には三木孝浩を起用。500年ごしの復讐という目的をもった妖怪の女の子とオタクの男の子によるラブロマンスを描くという。

発表会の様子

「エンジェルフライト」は、作家・佐々涼子のノンフィクション「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」をAmazonオリジナルで映像化。脚本家の古沢良太を起用し、2023年の配信を予定している。国外で死亡した人の遺体を家族の元へ届ける国際霊柩送還士の姿を通して、その人がその地でどうやって生きて、どうやって死んでいったかというドラマが描かれるとのこと。

「復活!風雲!たけし城(仮題)」は、2023年の配信を予定。「詳細はまたあらためて発表する」とのことだったが、1980年代の大ヒット番組がPrime Videoで復活するようだ。

加えて、ボクシング世界バンタム級王座統一戦「井上尚弥vsノニト・ドネア」を6月7日(火)に独占ライブ配信することも発表。そのほか、「ザ・マスクド・シンガー」のシーズン2を制作中であることや、「バチェラー・ジャパン」の新章を2022年夏に配信予定であることも発表した。

■幹部スタッフが戦略を語る

プライム・ビデオ ジャパン カントリーマネージャーの児玉隆志氏は、「調査会社の2021年の調査結果によれば、Prime Videoは有料のサブスクリプション型映像配信サービスとして日本で最も多くの方々にご利用いただいている」と、日本での展開が好調であることを紹介。独占配信の見放題対象作品を1年で70%増やし、今年もさらに増やしていく意向であることや、音楽コンサートやスポーツの生中継といった新たなジャンルも拡充していくつもりであることを説明した。

なかでも「特に触れたいのがスポーツのライブ配信だ」とコメント。「アニメや映画を見るのとは違ったユーザー層が存在している」とし、上記のボクシング世界バンタム級王座統一戦に触れた。

また、アメリカではアメフト、フランスでテニス、イギリスでサッカー、インドでクリケットなどといった具合に、その国ごとに人気のあるスポーツをプライムビデオで配信していることも紹介。日本でも、ボクシング以外のスポーツ配信も検討しているとした。

なお、オリジナル作品制作に対する費用について、「具体的な投資額は非公表だが、ひとつひとつの作品あたりの投資額は、ハリウッド規模のものもある。かなり大きめの額を使ってる」とコメント。作品数についても「Amazonのユーザーは幅広い。どんな方々でも毎月何本かは絶対にみたいという作品がないといけないと思っており、そのペースで増やしていきたい」とした。

なお、AmazonではPrime Videoオリジナル作品の企画制作を行う「Amazonスタジオ」を、日本など15ヶ国で展開中。「例えば笑いというのはその国の文化や言語と深く結びついている。Amazonは世界各地に素晴らしい制作チームがあるため、(各国の文化を理解した上で)ローカライズをしっかり行える」とアピール。日本発の「ドキュメンタル」も現在9ヶ国で現地ローカライズ版を配信しており、今後さらに拡大予定であることにも触れながら、「(Prime Videoによって)日本のクリエイターが世界展開していく例を増やしていけると思っている」(早川氏)とした。

また、日本はアメリカ以外では最大のプライム会員数を持つ市場であると紹介。Amazon全体としても日本のプライムビデオを非常に重要視していると述べた。

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