Whizzer、創業6周年記念イヤホン「Kylin HE10」。“より良い音響体験をもたらす”周波数カーブに基づき開発

伊藤屋国際は、同社が取り扱うWhizzerブランドの創立6周年記念イヤホン「Kylin HE10」を3月24日より発売する。価格はオープンだが、税込26,500円での実売が予想される。

Whizzerでは、長年の音響製品開発の蓄積と多数のシミュレーションテストに基づき、“ユーザーにより良い音響体験をもたらすため”の周波数応答曲線「KAI Target（KylinAcoustic In-ear Target）」を設定。ハイレゾサウンド技術への理解のみならず、ユーザーの嗜好データへの感覚的な調整もなされたもので、Kylin HE10はこのKAI Targetを基に開発する初の製品だという。

第5世代ドライバーをベースに新設計した、10.2mmダイナミック型のCARBONシリーズドライバーを搭載。1.6テスラ超の磁束密度を持つ磁気回路やオールメタルデュアルチャンバー構造、ナノチューブダイヤフラムサスペンションシステムの採用により、クリアで極めて滑らかなボーカルとダイナミックな低音域再生を実現したとしている。

また、FEAシミュレート（有限要素解析）を取り入れてフロントキャビティの再設計を実施。FEAシミュレートによって高速かつ広範囲なデータ検証が可能となり、キャビティ構造の最適化にかかる時間やコストを抑えつつ、より優れた設計が可能になったとのこと。

筐体デザインは「Kylin A-HE03」「Kylin HE01」なども手がけるJ.IDEAデザインスタジオが担当し、今までの製品をベースにしつつアップデート。耳へ収まる部分の形状を最適化させるなど、人間工学に基づいた快適さと美しさを両立させたという。Kylinシリーズの特徴であるブラックとゴールドのカラーリングでも、本製品に相応しいという新たなゴールドカラーを採用している。

ケーブルは本体性能に相応しい伝導性能を発揮するという、専用設計の銀メッキ5N OFCケーブルを付属。イヤーピースもWhizzerオリジナルのシリコンイヤーピース「ET100」「SS20」「VC20」を、それぞれS／M／L各1ペアずつ付属。ともに本体とマッチするようカラーコーディネートが施されている。

再生周波数帯域は15Hz-40kHzで、インピーダンスは36Ω 、感度は109dB/mW。本体+ケーブルの質量は約31gとなる。