透明なトランスペアレントカラーも印象的
「Beats Studio Buds +」が取り組んだ“5つの強化点”をBeatsから聞いた
Beats by Dr. Dre(Beats)が昨日5月17日に発表した、アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds +」。2021年8月に発売した「Beats Studio Buds」の第2世代に位置づけられる本モデルは、カラーバリエーションのひとつとして内部が透けて見える“トランスペアレント”を取りそろえているところがまず印象的だ。
しかしデザインに限らず、内部に関しても第1世代「Beats Studio Buds」から様々な改良が施されているという。そのアップデートについてBeatsから技術的な詳細を聞くことができたので、本稿でお届けしよう。
2021年8月に発売したANC搭載完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds」は、販売やユーザーからの評価など様々な面において、Beats自ら“ブランドの中でも最も成功した製品の1つ”に数えるほどのモデルとなった。
その第2世代モデルとして、“音質” “フィット感” “通話品質” “バッテリー持ち” “Apple/Androidデバイス間の互換性”の5つのポイントの強化に取り組んだのが、「Beats Studio Buds +」となるという。なお、第1世代「Beats Studio Buds」も、当面販売を継続するそうだ。
「Beats Studio Buds +」では、カラーバリエーションも刷新。ブラック/ゴールド、アイボリーに加え、特にイヤホン本体/充電ケースともに内部が透けて見えるトランスペアレントが採用された点が印象深い。
Beatsによれば、部品を固定する接着剤を目立ちにくい色のものに変えた以外、トランスペアレントと他のカラーで内部構造に違いはなく、ブランドの技術力を披露するものに仕上がっているという。ちなみにトランスペアレントを採用するにあたっては、初期Apple製品など、過去発売された透明デザインの製品からも影響を受けたとのこと。
まず音質の面では、第1世代から改良した新たな音響設計を採用した。そのひとつとして、外見上から分かる大きな変化が、イヤホン本体設けられた3つの通気口だ。これによりオーディオの再現性が向上するだけでなく、装着時に耳内にかかる圧力が低減され、着け心地も高まっているという。
さらに、第1世代と比較して3倍大きく、感度やS/Nに優れたマイクを搭載する上、プロセッサーも新開発した。第1世代と同様に、Apple製ではなく独自に開発したもので、オーディオやANCなど複数の機能を1枚のチップで処理可能になっている。これらの進化により、ANCの効果は最大1.6倍、外音取り込みモードの精度は最大2倍に向上したと謳っている。
通話面においては、上記の新マイクの搭載に加えて配置も再検討し、集音性能アップと風切り音の低減を行った。また通話ノイズ除去のアルゴリズムに機械学習を導入し、合計7,000時間を超える学習で最適化を図ったという。
ドライバーユニットについては、第1世代から引き続き、2層構造の振動板を備えた独自のトランスデューサーを搭載している。クリアな低音と歪みの少ないサウンドで、音楽も通話も臨場感豊かに再生できるというものだ。大小さまざまな改良が行われている中、第1世代からまったくそのまま受け継がれた数少ない部位となっている。
バッテリー持ちについても改良された。イヤホン単体での連続再生時間は、ANCオンで最長6時間/ANCオフで最長9時間と、第1世代から1時間ずつ伸びている。充電ケースを併用する場合では、ANCオンで最長24時間/ANCオフで最長36時間の再生が可能。また、5分のケース充電で約1時間再生できる急速充電機能「Fast Fuel」も引き続き搭載している。
そしてハードウェアの性能と同じくらい重視されているのが、デバイス互換性。Appleデバイス/Androidデバイスのどちらでも同等の豊富な機能が使えるように設計したという。
AppleデバイスではiCloudアカウントと紐づいたワンタッチペアリングやSiriの起動、ANC/外音取り込みの切り替え、ワイヤレス・アップデートといった機能がOSに統合されており、別途アプリをインストールせずとも利用可能。イヤホンを紛失した際は、「探す」アプリで最後に検出された場所を追跡することができる。
一方Androidデバイスでは、専用の「Beatsアプリ」をインストールすることでボタン操作のカスタマイズやソフトウェア・アップデートを実行可能。Gmailアカウントと紐づいたワンタッチペアリング機能「Google Fast Pair」や、紛失したイヤホンの位置を追跡する「デバイスを探す」機能にも対応と、Appleデバイスと同等の機能が利用できる。
Beatsによれば、同ブランドユーザー内のデバイス利用比率は、Apple/Androidがほぼ半々だという。このため、どちらのデバイスでもほぼ同じ使い勝手を実現できるよう力を注いだそうだ。
しかしデザインに限らず、内部に関しても第1世代「Beats Studio Buds」から様々な改良が施されているという。そのアップデートについてBeatsから技術的な詳細を聞くことができたので、本稿でお届けしよう。
2021年8月に発売したANC搭載完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds」は、販売やユーザーからの評価など様々な面において、Beats自ら“ブランドの中でも最も成功した製品の1つ”に数えるほどのモデルとなった。
その第2世代モデルとして、“音質” “フィット感” “通話品質” “バッテリー持ち” “Apple/Androidデバイス間の互換性”の5つのポイントの強化に取り組んだのが、「Beats Studio Buds +」となるという。なお、第1世代「Beats Studio Buds」も、当面販売を継続するそうだ。
「Beats Studio Buds +」では、カラーバリエーションも刷新。ブラック/ゴールド、アイボリーに加え、特にイヤホン本体/充電ケースともに内部が透けて見えるトランスペアレントが採用された点が印象深い。
Beatsによれば、部品を固定する接着剤を目立ちにくい色のものに変えた以外、トランスペアレントと他のカラーで内部構造に違いはなく、ブランドの技術力を披露するものに仕上がっているという。ちなみにトランスペアレントを採用するにあたっては、初期Apple製品など、過去発売された透明デザインの製品からも影響を受けたとのこと。
まず音質の面では、第1世代から改良した新たな音響設計を採用した。そのひとつとして、外見上から分かる大きな変化が、イヤホン本体設けられた3つの通気口だ。これによりオーディオの再現性が向上するだけでなく、装着時に耳内にかかる圧力が低減され、着け心地も高まっているという。
さらに、第1世代と比較して3倍大きく、感度やS/Nに優れたマイクを搭載する上、プロセッサーも新開発した。第1世代と同様に、Apple製ではなく独自に開発したもので、オーディオやANCなど複数の機能を1枚のチップで処理可能になっている。これらの進化により、ANCの効果は最大1.6倍、外音取り込みモードの精度は最大2倍に向上したと謳っている。
通話面においては、上記の新マイクの搭載に加えて配置も再検討し、集音性能アップと風切り音の低減を行った。また通話ノイズ除去のアルゴリズムに機械学習を導入し、合計7,000時間を超える学習で最適化を図ったという。
ドライバーユニットについては、第1世代から引き続き、2層構造の振動板を備えた独自のトランスデューサーを搭載している。クリアな低音と歪みの少ないサウンドで、音楽も通話も臨場感豊かに再生できるというものだ。大小さまざまな改良が行われている中、第1世代からまったくそのまま受け継がれた数少ない部位となっている。
バッテリー持ちについても改良された。イヤホン単体での連続再生時間は、ANCオンで最長6時間/ANCオフで最長9時間と、第1世代から1時間ずつ伸びている。充電ケースを併用する場合では、ANCオンで最長24時間/ANCオフで最長36時間の再生が可能。また、5分のケース充電で約1時間再生できる急速充電機能「Fast Fuel」も引き続き搭載している。
そしてハードウェアの性能と同じくらい重視されているのが、デバイス互換性。Appleデバイス/Androidデバイスのどちらでも同等の豊富な機能が使えるように設計したという。
AppleデバイスではiCloudアカウントと紐づいたワンタッチペアリングやSiriの起動、ANC/外音取り込みの切り替え、ワイヤレス・アップデートといった機能がOSに統合されており、別途アプリをインストールせずとも利用可能。イヤホンを紛失した際は、「探す」アプリで最後に検出された場所を追跡することができる。
一方Androidデバイスでは、専用の「Beatsアプリ」をインストールすることでボタン操作のカスタマイズやソフトウェア・アップデートを実行可能。Gmailアカウントと紐づいたワンタッチペアリング機能「Google Fast Pair」や、紛失したイヤホンの位置を追跡する「デバイスを探す」機能にも対応と、Appleデバイスと同等の機能が利用できる。
Beatsによれば、同ブランドユーザー内のデバイス利用比率は、Apple/Androidがほぼ半々だという。このため、どちらのデバイスでもほぼ同じ使い勝手を実現できるよう力を注いだそうだ。