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ガラス基板ベースでは世界最高クラス

JDI、2500ppi超のVR/MR用高精細ディスプレイを開発

公開日 2024/06/27 20:16 編集部:成藤 正宣
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ジャパンディスプレイ(JDI)は、ガラス基板ベース世界最高クラスを謳う、精細度2527ppiの2.15型 VR/MR用ディスプレイを開発したことを発表した。

同社が持つLTPO(Low-Temperature Polycrystalline Oxide)とCOA(Color Filter on Array)という2種類のディスプレイ技術を組み合わせることで、実現可能になったという高精細のIPS液晶ディスプレイ。

同社によれば、VRヘッドマウントディスプレイにおいて没入感を高めるためには、鮮明で自然な画質と共に、視点を動かさずに見える範囲(Field of View、FOV)や画面が正常に歪みなく見えるアイボックスを両立するため2型クラスの画面サイズが必要だという。

今回開発された高精細ディスプレイでは、2型クラスのサイズで片目あたり3,840×3,840画素を実現。従来のVRヘッドマウントディスプレイでは対策が不十分となっていた、レンズ越しに画素のパターンが見えてしまう現象(Screen Door Effect)も抑制し、より鮮明でリアルな映像が体験できるとのこと。また、高精細ディスプレイ市場においてはコストパフォーマンスに優れ、幅広いニーズに対応できるとしている。

左が既存の1227ppiのディスプレイ、右が今回開発された2527ppiのディスプレイの表示サンプル

本製品は、中国最大級のディスプレイ関連イベント「Display Innovation China EXPO 2024(DIC EXPO 2024)」に出展予定。また、同イベントに関連するアワード「DIC AWARD 2024国際ディスプレイ技術イノベーション大賞」も受賞したとのこと。

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