RMEはネットワークオーディオ新規格に対応
<Inter BEE>ジェネレックのヘッドホン・モニタリングシステム「UNIO PRM」国内初公開/遠隔会議を快適に。ヤマハ「ADECIA」
音や映像、通信技術の展示会イベント「Inter BEE 2024」が、本日11月13日(水)から15日(金)にかけて千葉・幕張メッセにて開催されている。本稿では、初のヘッドホン・モニタリングシステムを披露したジェネレックや、会議用システム/イマーシブオーディオ技術を展示するヤマハブースの模様をお伝えする。
ジェネレックジャパンは、ヘッドホン・モニタリングシステム「UNIO Personal Refelence Monitoring(PRM)」を国内初公開した。
UNIO PRMは、ブランド初のリファレンス・ヘッドホン「8550A」と、ヘッドホンアンプの役割をになうリファレンス・コントローラー「9320A」で構成されるシステム。
8550Aはフィンランドのジェネレック本社工場で製造され、1台1台シリアルナンバーごとに周波数特性を厳密に管理している。これに基づき、ソフトウェア「GLM」を通じて、8550Aと9320Aそれぞれの個体差を補正することで、完全にフラットな特性を実現。ジェネレックのモニタースピーカーと同じ音色でモニタリング作業を行えるという。
さらに、人それぞれに異なる音の聴こえ方の特性を補正した上で、スピーカーリスニングのような定位や他ブランドのヘッドホンの特性を再現できる機能「Aural ID」にも対応している。
上述のとおり、ヘッドホンとアンプの個体差を厳密にキャリブレーションしてこそ真価を発揮するため、基本的に8550A/9320Aはひと組セットで販売される。ただし、すでに9320Aを購入して製品登録を済ませているユーザーのみ、8550Aを単品購入することが可能になるそうだ。価格はセットで26万円ほど、発売時期は2025年2月を見込んでいるとのこと。
隣接するシンタックス・ジャパンでは、RMEブランドより2025年に発売予定のAD/DAコンバーター「M-1620 Pro」を参考出展。アナログ16ch入力/20ch出力を備えるとともに、ネットワーク・オーディオ技術AVB(Audio Video Bridging)の規格のひとつ「Milan」に対応することがトピックとなる。
端的に言えば、MilanとはAVB技術の互換性を高めるための規格。異なるメーカーの機器間でも互いにMilanに対応していれば、スムーズな接続と通信が可能となる。RMEでは、既に発売したAVB対応製品に対しても、無償ファームウェア・アップデートにより順次Milan対応を進めていくという。
ヤマハは、遠隔会議システム「ADECIA(アデシア)」や、業務用スピーカー、デジタルミキサーなどの製品を出展している。
ADECIAは、ネットワーク接続やオーディオ処理、マイク、スピーカーなど、遠隔会議に必要な “音の入口から出口まで” 一式を提供するワンストップ型の音響システム。
導入する環境や使い方に応じて組み合わせる機器を選ぶことができ、今年に入り新たに天井埋め込み型スピーカー「VXC2P」や、マイクミュートなどを遠隔操作できるコントローラー「CTL-BN1」といったラインナップを拡充。機能面においても、室内の参加者の声をマイクで拾いスピーカーから出力する自己拡声に対応するなど、アップデートを重ねていることを紹介していた。
業務用スピーカーでは、今年7月に発売した、1000W Class-Dアンプを搭載するパワードモニタースピーカー “DHRシリーズ”、およびパッシブモニタースピーカー “CHRシリーズ” の新サイズを設置。12インチウーファーを搭載する「DHR12」「CHR12」は既存のラインナップの穴を埋める中型サイズ、「DHR15M」「CHR15M」はフロアモニタータイプでは最も大きい15インチウーファー搭載モデルとなる。
ほか専用のデモルームでは、ヤマハの立体音響技術のプレゼンテーションやセミナーを実施。「AFC(アクティブフィールドコントロール)」など、プロオーディオ機器開発で長年培ってきた独自の立体音響技術の効果や実際の採用事例について詳しく知ることができる。なお、プレゼンテーションへの参加は毎日先着順で配布される整理券が必要となる。
■ジェネレック初のヘッドホン・モニタリングシステム「UNIO PRM」
ジェネレックジャパンは、ヘッドホン・モニタリングシステム「UNIO Personal Refelence Monitoring(PRM)」を国内初公開した。
UNIO PRMは、ブランド初のリファレンス・ヘッドホン「8550A」と、ヘッドホンアンプの役割をになうリファレンス・コントローラー「9320A」で構成されるシステム。
8550Aはフィンランドのジェネレック本社工場で製造され、1台1台シリアルナンバーごとに周波数特性を厳密に管理している。これに基づき、ソフトウェア「GLM」を通じて、8550Aと9320Aそれぞれの個体差を補正することで、完全にフラットな特性を実現。ジェネレックのモニタースピーカーと同じ音色でモニタリング作業を行えるという。
さらに、人それぞれに異なる音の聴こえ方の特性を補正した上で、スピーカーリスニングのような定位や他ブランドのヘッドホンの特性を再現できる機能「Aural ID」にも対応している。
上述のとおり、ヘッドホンとアンプの個体差を厳密にキャリブレーションしてこそ真価を発揮するため、基本的に8550A/9320Aはひと組セットで販売される。ただし、すでに9320Aを購入して製品登録を済ませているユーザーのみ、8550Aを単品購入することが可能になるそうだ。価格はセットで26万円ほど、発売時期は2025年2月を見込んでいるとのこと。
隣接するシンタックス・ジャパンでは、RMEブランドより2025年に発売予定のAD/DAコンバーター「M-1620 Pro」を参考出展。アナログ16ch入力/20ch出力を備えるとともに、ネットワーク・オーディオ技術AVB(Audio Video Bridging)の規格のひとつ「Milan」に対応することがトピックとなる。
端的に言えば、MilanとはAVB技術の互換性を高めるための規格。異なるメーカーの機器間でも互いにMilanに対応していれば、スムーズな接続と通信が可能となる。RMEでは、既に発売したAVB対応製品に対しても、無償ファームウェア・アップデートにより順次Milan対応を進めていくという。
■遠隔会議を快適にするヤマハのワンストップソリューション「ADECIA」
ヤマハは、遠隔会議システム「ADECIA(アデシア)」や、業務用スピーカー、デジタルミキサーなどの製品を出展している。
ADECIAは、ネットワーク接続やオーディオ処理、マイク、スピーカーなど、遠隔会議に必要な “音の入口から出口まで” 一式を提供するワンストップ型の音響システム。
導入する環境や使い方に応じて組み合わせる機器を選ぶことができ、今年に入り新たに天井埋め込み型スピーカー「VXC2P」や、マイクミュートなどを遠隔操作できるコントローラー「CTL-BN1」といったラインナップを拡充。機能面においても、室内の参加者の声をマイクで拾いスピーカーから出力する自己拡声に対応するなど、アップデートを重ねていることを紹介していた。
業務用スピーカーでは、今年7月に発売した、1000W Class-Dアンプを搭載するパワードモニタースピーカー “DHRシリーズ”、およびパッシブモニタースピーカー “CHRシリーズ” の新サイズを設置。12インチウーファーを搭載する「DHR12」「CHR12」は既存のラインナップの穴を埋める中型サイズ、「DHR15M」「CHR15M」はフロアモニタータイプでは最も大きい15インチウーファー搭載モデルとなる。
ほか専用のデモルームでは、ヤマハの立体音響技術のプレゼンテーションやセミナーを実施。「AFC(アクティブフィールドコントロール)」など、プロオーディオ機器開発で長年培ってきた独自の立体音響技術の効果や実際の採用事例について詳しく知ることができる。なお、プレゼンテーションへの参加は毎日先着順で配布される整理券が必要となる。