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独自調査をもとにFire TVシリーズの展開強める

Amazon、3.1chサウンドバー「Fire TV Soundbar Plus」実機をお披露目。“お茶の間” 復刻の波に乗る

公開日 2024/12/04 19:52 編集部:成藤正宣
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スマートフォンやタブレットなど、パーソナルなデバイスの普及にともない取り沙汰された “テレビ離れ” 。しかし2025年も間近にせまってきた今、むしろテレビの大画面を家族みんなで囲む “お茶の間” の団らんが復活しつつあるという――。

Amazonは、同社のストリーミングデバイス “Fire TVシリーズ” のさらなる充実に向けた取り組みや、今月発売となる国内初のサウンドバー製品「Fire TV Soundbar Plus」を披露する発表会を開催。「令和のお茶の間復活記念 家族で推し活」発表会と題し、独自調査で明らかになった上述のデータも公開した。

Amazon「令和のお茶の間復活記念 家族で推し活」発表会

「Fire TV Soundbar Plus」の実機展示も行われた

発表会の最初に登壇した、Amazonデバイス Fire TV事業部 事業部長の西端明彦氏は、まずFire TVシリーズのこれまでの歩みについて振り返る。

Amazonデバイス Fire TV事業部 事業部長の西端明彦氏

いまや全世界での販売台数は2億台を突破したという同社のFire TVシリーズは、日本国内では2015年から展開を開始。操作レスポンスの改善、4Kコンテンツの拡充などユーザーの声を取り入れながらグレードアップを続け、「大画面でストリーミングを簡単に楽しめるデバイス」としての地位を獲得したと西端氏は自信を見せる。

「大画面でストリーミングを簡単に楽しめるデバイス」としての歩みを振り返る

今年は、パナソニックと共同開発したFire TV搭載スマートテレビ “ビエラ” を発売。そして今月16日には、国内初となるFire TVシリーズのサウンドバー「Fire TV Soundbar Plus」の発売を控えている。

西端氏は、国内展開10周年を迎える2025年も引き続き、Fire TVをエンターテイメントの楽しみ方を広げるハブとしてプッシュしていきたいと熱意を語る。その次なる展開を見つける手段のひとつとして、ユーザーが今どんなコンテンツをどのように楽しんでいるのか、視聴環境の実態を探る「令和のお茶の間実態調査」を今年10月に実施したのだという。

この独自調査は、メディアコンサルタントの堤 治氏監修のもと、家族やパートナーと同居する15 - 79歳の男女1,400名を対象に実施。2010年代から2020年代にかけてコンテンツの視聴方法はどのように移り変わったのか、現在はどのようなコンテンツ視聴が人気なのかを調査した。

Fire TVのさらなる展開のため、専門家監修のもとコンテンツ視聴に関する独自調査を実施

すると、スマホやタブレットでのコンテンツ視聴が流行し “テレビ離れ” が口にされていた2010年代に対し、2020年代はむしろテレビで大画面視聴する機会が増えているとの結果に。家の中で最も多いコンテンツ視聴方法は「テレビ画面」だとする回答は56.7%にのぼり、スマートフォンの26.1%を大きく引き離した。テレビ視聴が増えた理由としては、第一に「テレビでより多くのコンテンツを見られるようになったため」、次いで「大画面/高画質の方が好きなコンテンツに没入できるため」が数多く挙げられた。新型コロナ禍による在宅時間の増加、動画配信サービスや見逃し配信の普及などの影響が見て取れる。

2010年代から指摘されていた “テレビ離れ” が進むどころか、むしろテレビ回帰の傾向が明らかになったという

また回答者の半数以上が、家族やパートナーと “毎日” 一緒にテレビでコンテンツを視聴。3人に2人以上は家族やパートナーとの時間を大事に考えており、うち約40%がテレビ視聴の機会が増えていると回答した。この中には、家族やパートナーと一緒にテレビで視聴する時間を増やしたいという声も多かったという。このような調査結果から同社は、リビングのテレビを家族やパートナーと一緒に囲む “お茶の間” の風景が、令和の今にふたたび姿を現しつつあると分析した。

家族でリビングのテレビを囲む “お茶の間” の風景が蘇りつつあると分析

加えて、“お茶の間” 回帰を後押しする要素として同社が注目したのが「推し活」だ。タレント、アーティスト、スポーツ選手、漫画/アニメやそのキャラクターなどの「推し」を、さまざまな形で積極的に応援するのが「推し活」だが、この度の調査でも回答者の30%以上が推し活をしているとコメント。そのうち3人に1人は、パートナーや親子で一緒に推し活を楽しんでおり、互いの推しコンテンツをテレビで見ることも多いとの回答が寄せられた。

「推し活」の盛り上がりもお茶の間回帰を後押ししているという

こうした “お茶の間” 回帰の傾向と、推し活の関係性を裏付けるようにトークゲストとして招かれたのが、濱口優さん/南明奈さんご夫婦と、お笑い芸人のヒコロヒーさんの3人。

濱口優さん/南明奈さんのご夫婦と、ヒコロヒーさん

まさに昭和の「お茶の間」そのものを実体験している濱口さんとは対照的に、南さんとヒコロヒーさんはスマートフォンに慣れ親しんだデジタルネイティブ世代。しかしヒコロヒーさんは、大画面でコンテンツを観る方が細かな部分にも目が届きより楽しさが倍増する気がすると、テレビ視聴の利点に理解を示す。

「麻雀番組が好きで良く観るんですが、スマホの画面やと何の牌を切っているのかなかなか一発で分からない。大画面ならすぐ『2巡目でこの牌を切るのか〜』となるのが楽しい」などと例をあげ、大画面での視聴は単純に見やすさも魅力とヒコロヒーさん。濱口さんも、年齢的にスマホの小さな画面は目を細めなければならず、大画面でしっかり見たいと同調した。

こたつに入って「お茶の間」や「推し活」についてトークを交わす

推し活という点では、ももいろクローバーZなどたくさんの推しが居ると語る南さん。濱口さんと一緒にテレビで推しのコンテンツを観たり、推しの曲に合わせて踊ったりするほか、2歳になる息子さんが大好きな「マツケンサンバ」も家族皆で楽しむなど、今回の調査結果の好例とでもいうような体験談を語ってくれた。

Fire TVから各々の配信コンテンツやYouTubeチャンネルを音声検索し、レスポンスの速さをあらためてアピール

■国内初の3.1chサウンドバー「Fire TV Soundbar Plus」がデモンストレーション


発表会会場には、今月16日(月)に発売/出荷開始となるサウンドバー「Fire TV Soundbar Plus」が展示され、国内では初のデモンストレーションが行われた。

3.1chサウンドバー「Fire TV Soundbar Plus」

ドライバーユニットは、左右およびセンターchそれぞれにフルレンジユニット/トゥイーターユニットを1基ずつ、計6基を配置。背面側には2基のサブウーファーを内蔵し、ワンボディで3.1ch再生を実現している。センターchがセリフを、サブウーファーが低音の迫力をクッキリと再生し、低音の迫力と声の聴き取りやすさを両立していることが強くアピールされた。

シンプルなデザインに高級感のある質感を持たせた。また音質のため、質量をあえて4.0kgと重めに設計したという


同じテレビにFire TVを接続すれば自動認識、Fire TVのメニューから各種設定が行える

複数のイコライザープリセットを用意し、特定のコンテンツや夜間の視聴に最適化できる
また、特にFire TVデバイスと同時使用する際のセットアップの簡素さも強調された。Soundbar Plus本体に搭載される端子は、電源ジャック/eARC対応HDMIポート/光デジタル出力/USBポートのみ。Fire TVと同じテレビに接続すると、互いを自動的に認識し、Fire TVのUIにサウンドバー用設定メニューが出現。操作もFire TVのリモコンから行うことができる。本機を光デジタル接続する場合でも、追加の操作は必要だがFire TVを認識するよう設計しているとのことだ。Fire TVを組み合わせずとも、付属リモコンと音声ガイダンスで分かりやすく操作できるよう配慮している。

Amazon Musicのドルビーアトモス音源もシームレスに再生

サウンドバー単体で使用する場合はGUIが使用できないが、リモコンと音声ガイダンスでわかりやすい操作が行えるように配慮した

Fire TV Soundbar Plusは12月16日(月)発売で、通常価格は34,800円(税込)。現在予約すると来年1月1日から3日ごろに配送予定となる。プライム会員であれば、12月6日(金)までの期間限定で発売記念価格26,800円にて予約が可能だ。



このほかXでは、この度の調査結果にもとづく「お茶の間で皆で見たい推し活コンテンツ」募集キャンペーンが12月9日(月) 9時から12月20日(金) 23時59分まで実施される。

XのAmazon Fire TV Japan公式アカウント(@FireTvChanoma)をフォローした後、指定のキャンペーン投稿にハッシュタグ「#令和のお茶の間」と公式アカウントのタグ付けを行った上で、年末年始に「お茶の間で皆で一緒に見たい推し活コンテンツ」を記入/引用リポストすると応募完了。応募者の中から抽選で3名に「Fire TV Stick HD」とFire TV Soundbar Plusのセットが、抽選で7名にFire TV Stick HDがプレゼントされる。

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