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4/8 10時より受注販売受付を開始

ニコン、Zマウント対応の望遠単焦点レンズ「NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S」。PFレンズ採用で軽量化

公開日 2022/04/06 16:59 編集部:伴 修二郎
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ニコンは、「ニコン Zマウント」を採用したフルサイズ/FXフォーマットミラーレスカメラ対応の超望遠単焦点レンズ「NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S」を4月22日より発売する。価格は973,500円(税込)。なお、本製品は受注販売となり、日本国内では4月8日 10時より受注受付を開始する。

「NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S」

NIKKOR Zレンズ最長となる、焦点距離800mmの超望遠単焦点レンズ。NIKKOR Zレンズでは初めてPF(Phase Fresnel/位相フレネル)レンズを採用し、前モデル「AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR」と比較して約48%の軽量化、および全長約16%の小型化を実現。これにより、手持ちや一脚での撮影が容易になるほか、登山時の野生動物撮影など長時間の撮影における負担を軽減したとアピールする。

また、ハイレベルな光学性能を追求するグレード「S-Line」に準拠し、PFレンズに加えてEDレンズ、SRレンズを採用。これによって色にじみを抑制し、遠くにいる野鳥の繊細な羽毛まで克明に表現すると説明する。加えて、ナノクリスタルコートの採用や、PFレンズの形状とレンズ配置の最適化を施したことにより、ゴーストの発生を抑制してクリアーな描写を実現するという。

テレコンバーター装着時でも高い解像感を維持するとしており、「Z TELECONVERTER TC-1.4x」の装着時は焦点距離1,120mmまで、「Z TELECONVERTER TC-2.0x」装着時は焦点距離1,600mmまで拡大可能。また、カメラの撮像範囲を「DX(24×16)」に設定すると、テレコンバーター無しでも焦点距離を1,200mm相当まで拡大可能だ。

5.0段の手ブレ補正効果を発揮する光学式VR機構を内蔵し、「ニコン Z 9」と組み合わせた場合、シンクロVR適用によって5.5段の手ブレ補正効果を実現。「STM(ステッピングモーター)」の採用により、高速・高性能かつ静寂なAF駆動も実現したという。

本体は、レンズの重心位置を従来よりもボディー側に寄せた設計を採用。これにより、レンズの重みを感じにくくなり、流し撮り時でもレンズをコントロールしやすく、飛行機のような動体撮影にも最適と説明。高い機動力と描写力によって、ハイアマチュアからプロフェッショナルフォトグラファーの撮影までサポートするとしている。

フッ素コートによる防汚性能や、高い防塵/防滴性能、堅牢性と耐候性も備えるとアピール。加えて、ホールディング性を高めるため、面積の広い滑り止めラバーを採用する。

機能面では、4つの「レンズFn2ボタン」と1つの「レンズ Fnボタン」を搭載し、機能の割り当てカスタマイズが可能。さらに、付属するレンズフードのロック機構を改良し、大口径でも片手でフードの着脱が可能。

そのほか、ピント位置を登録/設定したボタンにて、登録したピント位置に瞬時に合わせる「メモリーリコール」機能を搭載。フォーカス時の画角変化(フォーカスブリージング)の低減や、露出の安定化など動画撮影にも配慮した設計としている。

外形寸法は最大約φ140×385mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)、質量は約2,385g。

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