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NASAの新たな月着陸船コンペ、ジェフ・ベゾスのBlue Originが参加表明
NASAが実施している、2度目の有人月着陸船(HLS)のデザイン・開発コンペに、Amazon共同創業者ジェフ・ベゾス氏の宇宙企業Blue Originが参加を表明した。Blue Originは前回のコンペでSpaceXに敗れている。
今回のHLS開発コンペは、月に宇宙飛行士を着陸させたあと、現地での開発作業を継続的に展開するための月輸送サービスを行う、Sustaining Lunar Development(SLD)プログラムに向けた宇宙船を開発する契約だ。
Blue Originはロッキード・マーティン、ボーイング、Draper、Astrobotic、Honeybee Roboticsといった企業とチームを組んでおり、前回同様に自ら「ナショナルチーム」と称している(Honeybeeは今年Blue Originが買収した)。
一方、コンペにおけるライバルで、宇宙技術企業として実績豊かな老舗Dynetics率いるチームには、前回Blue Originと協力関係にあったノースロップ・グラマンが参加することが発表された。ノースロップ・グラマンは、これまでに唯一、人類を月に送り届けた実績を持つアポロ月着陸船の設計開発を行った企業だ。
なお、前回すでに契約を得ているSpaceXは、今回のコンペへの参加権を持たないとのこと。コンペの提案は12月6日に締め切られており、NASAはその結果を2023年6月に発表する予定となっている。
SpaceXとBlue Originが争った前回のコンペでは、当初NASAは慣習に従って2つの企業に契約を与えると思われていた。しかし、NASA資金的な懸念から最も低コストで実現可能性も高かったSpaceXに絞って契約する決定を下した。そのためBlue Originは、NASAに対して訴訟を起こすに至った。この訴訟はBlue Origin側の敗訴で終わったものの、訴訟によってNASAとSpaceXの作業は足踏みを余儀なくされ、最初の有人月面着陸ミッションは 2026年以降に延期されている。
ちなみにSpaceXは、2度目の有人月面着陸となるArtemis IVミッションの契約も獲得したため、今回のコンペの勝者による宇宙船が月へ向かうのは、現時点で2028年を予定するArtemis Vミッション以降になる。
Source: Blue Origin
今回のHLS開発コンペは、月に宇宙飛行士を着陸させたあと、現地での開発作業を継続的に展開するための月輸送サービスを行う、Sustaining Lunar Development(SLD)プログラムに向けた宇宙船を開発する契約だ。
Blue Originはロッキード・マーティン、ボーイング、Draper、Astrobotic、Honeybee Roboticsといった企業とチームを組んでおり、前回同様に自ら「ナショナルチーム」と称している(Honeybeeは今年Blue Originが買収した)。
一方、コンペにおけるライバルで、宇宙技術企業として実績豊かな老舗Dynetics率いるチームには、前回Blue Originと協力関係にあったノースロップ・グラマンが参加することが発表された。ノースロップ・グラマンは、これまでに唯一、人類を月に送り届けた実績を持つアポロ月着陸船の設計開発を行った企業だ。
なお、前回すでに契約を得ているSpaceXは、今回のコンペへの参加権を持たないとのこと。コンペの提案は12月6日に締め切られており、NASAはその結果を2023年6月に発表する予定となっている。
SpaceXとBlue Originが争った前回のコンペでは、当初NASAは慣習に従って2つの企業に契約を与えると思われていた。しかし、NASA資金的な懸念から最も低コストで実現可能性も高かったSpaceXに絞って契約する決定を下した。そのためBlue Originは、NASAに対して訴訟を起こすに至った。この訴訟はBlue Origin側の敗訴で終わったものの、訴訟によってNASAとSpaceXの作業は足踏みを余儀なくされ、最初の有人月面着陸ミッションは 2026年以降に延期されている。
ちなみにSpaceXは、2度目の有人月面着陸となるArtemis IVミッションの契約も獲得したため、今回のコンペの勝者による宇宙船が月へ向かうのは、現時点で2028年を予定するArtemis Vミッション以降になる。
Source: Blue Origin