ガジェット帰還には使えないかも
水漏れが生じたロシア「ソユーズ宇宙船」、ラジエーターに穴と変色
現在、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしているロシア・ソユーズ宇宙船で、14日に発生した水漏れに関し、NASAとRoscosmos、ISSのクルーは問題箇所の検査を実施、冷却水が漏れ出たと見られる場所に「小さな穴」を発見した。
ISSを運営する関係機関および飛行士たちは、現在も協力して漏れが発生した原因を突き止めようとしている。12月18日には、ISSが備える大きなロボットアーム「Canadarm2」を使い、その先に装着されているカメラで漏れの発生場所および周辺を観察、ラジエーター部分に小さな穴を発見し、その周囲が変色しているのを確認した。
NASAは19日にこれを発表し、現在のところ「Roscosmosが、この穴が小隕石の破片に起因する可能性があるか、それがもとから設計されているラジエーターの通気孔のひとつなのかを決定するため、画像を評価中」としている。
14日に発生した冷却水漏れは、映像からわかるとおりかなり派手に液体が流出しており、漏れが止まったのは外部冷却配管内の冷却水がすべて外に出てしまったからと考えられている。これによって、実質的にソユーズ内部の温度を快適な値に維持する別の冷却配管からの熱を、簡単に外部に放出できなくなったと考えられる。
ISSは現在、軌道のどの位置にいても太陽の光に照らされる期間に入っている。ソユーズの外部冷却配管が機能しなければ、フライトコンピューターが過熱して正常動作しなくなる可能性が懸念されるため、ソユーズMS-22で地上へ帰還する予定である3人のクルーを、早期に帰還させる必要が出てくるかもしれない。
ただ、ソユーズにはラジエーター部分の小さな穴だけでなく、他の問題が生じている可能性も考えられる。12月18〜19日のロボットアームによる調査でそれはわからなかったようだが、もしソユーズに何らかの損傷が追加で見つかれば、場合によっては次のソユーズMS-23を前倒して無人でISSに送り、現在の帰還予定者を連れ帰るといった対応が必要になるかもしれない。
Source: NASA
via: Ars Technica
ISSを運営する関係機関および飛行士たちは、現在も協力して漏れが発生した原因を突き止めようとしている。12月18日には、ISSが備える大きなロボットアーム「Canadarm2」を使い、その先に装着されているカメラで漏れの発生場所および周辺を観察、ラジエーター部分に小さな穴を発見し、その周囲が変色しているのを確認した。
NASAは19日にこれを発表し、現在のところ「Roscosmosが、この穴が小隕石の破片に起因する可能性があるか、それがもとから設計されているラジエーターの通気孔のひとつなのかを決定するため、画像を評価中」としている。
14日に発生した冷却水漏れは、映像からわかるとおりかなり派手に液体が流出しており、漏れが止まったのは外部冷却配管内の冷却水がすべて外に出てしまったからと考えられている。これによって、実質的にソユーズ内部の温度を快適な値に維持する別の冷却配管からの熱を、簡単に外部に放出できなくなったと考えられる。
ISSは現在、軌道のどの位置にいても太陽の光に照らされる期間に入っている。ソユーズの外部冷却配管が機能しなければ、フライトコンピューターが過熱して正常動作しなくなる可能性が懸念されるため、ソユーズMS-22で地上へ帰還する予定である3人のクルーを、早期に帰還させる必要が出てくるかもしれない。
ただ、ソユーズにはラジエーター部分の小さな穴だけでなく、他の問題が生じている可能性も考えられる。12月18〜19日のロボットアームによる調査でそれはわからなかったようだが、もしソユーズに何らかの損傷が追加で見つかれば、場合によっては次のソユーズMS-23を前倒して無人でISSに送り、現在の帰還予定者を連れ帰るといった対応が必要になるかもしれない。
Source: NASA
via: Ars Technica