HOME > ニュース > 全米巡回した「PlayStationトレーラー」、約1000万円で販売中。別名「動くE3会場」

ガジェットPlayStationを愛する大金持ちを募集中

全米巡回した「PlayStationトレーラー」、約1000万円で販売中。別名「動くE3会場」

Gadget Gate
公開日 2024/04/18 17:27 多根清史
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは1990年代後半から2000年代にかけて、「PlayStation Experience Truck」と呼ばれる18輪の大型トラックで全米を巡回していた。トラックが停車すると側面が展開され、ゲーム機とディスプレイがずらりと姿を現し、ファンはその場で新作や発売予定のゲームを体験できた。

その2006年製トレーラーが、Facebookマーケットプレイスに7万ドルもの価格(約1080万円)で売りに出されている。

出品者はこれが貴重なゲーム史の資料とは知らないらしく、単に「1999 Craftsman double expandable stage」として出品。説明文のどこにも、PlayStationに関する言及はない。「数年間使えなくなっていたトレーラーを倉庫から持ち出した」「両側の壁はステージデッキが折りたたみできる」と素っ気ないテキストがあるだけだ。

タイヤが乾燥していて腐っているため交換の必要があるほかは、油圧機構もすべて動作し、右後方ドアにある車椅子リフトも故障はなく、当時のまま使えるようだ。

商品写真を見るかぎり、至るところにかつてのPSマークや「PlayStation 2」のロゴ、PSPのイメージがあしらわれており、タイトルや説明にPlayStationを含めなかったのが不思議なほどである(おかげで見つけるのに苦労したとの声もある)。

このトラックは全米を駆けめぐり、スポーツイベントや音楽フェスティバルなど、大勢の人が集まる場所に設置された。そこで見物客にPlayStationゲーム機やソフトをプレイしてもらうという、いわば「動くE3」の役割を果たしていた。

日本でいえば、かつて存在したゲームメーカー・ハドソンが全国に走らせたキャラバンカーに近そうだ。高橋名人と共に全国の子供達を大いにわかせた黄色い改造車だが、今見れば小ぶりな印象である。

The PlayStation Experienceの現役時代は、PlayStation公式サイトのWayback Machineアーカイブで確認できる。そこには「GT4」のレーシングシート付き試遊台や円状に並べられたPSP、懐かしのPS2用オプション機器EyeToyなどが確認できる。

記事執筆時点(4月17日)では、まだ買い手は現れていないようだ。日本に輸入するのはかなりハードルが高そうではあるが、熱心かつ富裕なゲーマーが購入し、レストアして勇姿を再現してくれると期待したいところだ。

Source: Facebook
via: Gamesradar

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック