HOME > ニュース > 世界のオーケストラが日本に哀悼の意 − ベルリンフィルやドレスデン・シュターツカペレが演奏を被災者に捧げる

世界のオーケストラが日本に哀悼の意 − ベルリンフィルやドレスデン・シュターツカペレが演奏を被災者に捧げる

公開日 2011/03/17 10:11 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震を受け、世界のオーケストラが日本に哀悼の意を表明し、被災者に演奏を捧げている。

■ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、3月16日から18日の定期公演(指揮:ベルナルト・ハイティンク)を日本に捧げる演奏会として開催。この模様は18日には「デジタルコンサートホール」でも中継されるという。

1957年のカラヤン初来日以来、ベルリンフィルは日本でのツアーを多数開催。今年2月には日本人作曲家・細川俊夫氏のホルン協奏曲が世界初演されたほか、5月には佐渡 裕氏が指揮台に立つなど音楽的な交流も盛んだ。また、オーケストラのメンバーとして、第1コンサートマスターの樫本大進氏をはじめ数名の奏者が所属している。

公演では一部曲目を変更。予定されていたウェーベルン「夏の風のなかで」のかわりに、ルトスワフスキの「弦楽のための哀悼曲」が演奏される。

サー・サイモン・ラトルとゼバスティアン・ヘーシュ氏(第1バイオリン)によるビデオメッセージはこちら(日本語字幕付き)


http://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/1637

■ドレスデン・シュターツカペレ

ドレスデン・シュターツカペレは、3月15日の演奏会(指揮:ニコライ・ズナイダー/独奏:リン・ハレル)を東北地方太平洋沖地震の被災者に捧げた。

同オーケストラは1970年代から日本に定期的に客演。数年前からは日本独自の友の会サークルも持ち、暖かい交流を行っているとのこと。

演奏会ではドヴォルジャークのチェロ協奏曲など予定されていたプログラムに加え、エルガー「エニグマ変奏曲」の第9変奏「ニムロッド」が追悼のため演奏された。

ドレスデン・シュターツカペレのオーケストラ事務局長ヤン・ナースト氏は「日本で起こったことは、想像を絶するものです。ドレスデン・シュターツカペレの団員たちは、現地の状況に非常に心を痛めています。長年の関係のなかで、数多くの友情が生まれました。我々は皆、被災地の状況がこれ以上悪化しないことを祈り、またドレスデンより、人々に精神的支援をお送りいたします」とメッセージを送っている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE