安彦良和描き下ろしBOX収納
『ヴイナス戦記』が“封印”解除されBD化、HDネガスキャン&リマスターで7月26日発売
1989年3月に公開されたアニメ『ヴイナス戦記』のBlu-rayが7月26日に発売する。価格は7,800円(税抜)。販売・発売はバンダイナムコアーツ。
TVアニメ『機動戦士ガンダム』(79年)にてキャラクターデザイン・作画監督・アニメーションディレクターを務めた、アニメ監督であり漫画家である安彦良和が自ら描いた同名コミックスを原作に映像化。
高密度作画の劇場用アニメ映画が席捲する1989年に公開され、それらの作品と肩を並べるほどのクオリティながらも、その後30年に渡って “封印” されていたが、30周年を迎え、安彦良和の “封印” 解除宣言が行われた。
上映より一度も封を開けられることがなかったネガフィルムは、皮肉にも “封印” により最高に近い状態で保存されており、これにHDスキャンをかけると、「この時を待っていたかのように発色を示し、より鮮明な形のデジタルリマスターに成功した」という。
Blu-rayは特装限定版として販売され、安彦良和の描き下ろし収納BOX、特製ブックレット(32P予定)、縮刷パンフレット(32P予定・抜粋版)が付属。さらに特報映像が特典として収録される。
さらに公開30周年を記念し、Blu-ray発売に加えて、今回制作されたHDリマスター版による上映・配信・原作コミックの電子書籍化といったマルチ展開も実施予定。詳細は決定次第公式HPで案内するとのこと。
また、安彦良和は『ヴィナス戦記』30周年プロジェクトにあたり、次のようにコメントしている。
「30年前、僕は敗者でした。その屈辱と自分への苛立ちで、僕は本作を封印したのです。それは、昭和が終る、さまざまな意味での節目の年でした。30年が経ち、今、平成という次の時代も終ろうとしています。デジタル配信の時代になり、「封印」という古びた手法ではもう作品を隠せないことを教えられ、僕は本作と再会しました。なつかしかったです。どの画面も、そして、字幕で見るスタッフの、あの名前も、この名前も。今は、作品と、みなさんに詫びたい気持です。そして、観てやってほしいと切に思っています。タイムカプセルから出た本作を、現在(いま)の時代の目で」
〜〜ストーリー〜〜
巨大な氷惑星の衝突をきっかけに、人類の移住が可能となった金星=ヴイナス。移住から70年が経過した惑星では、大陸を二分するアフロディアとイシュタルという自治州同士によって戦争状態にあった。その一方で、惑星自体がかつての金星の姿を取り戻すかのように温暖化も進み、ヴイナスは政治と環境の両面において先の見えない状況に置かれていた。
アフロディアに住む少年・ヒロはそんな閉ざされた未来に対する不満を、危険なバイクレース「ローリング・ゲーム」にぶつけて過ごしていた。そんな中、アフロディアの首都にイシュタル軍が電撃的に侵攻を開始し、ヒロたちの日常は戦火によって失われてしまう。レースという自分たちの楽しみさえ奪われ、その鬱憤を晴らすため、ヒロとその仲間たちは、街を襲撃するイシュタル軍の巨大戦車・タコを襲撃する計画を実行する。しかし、自分たちから飛び込んだ戦場は、圧倒的な力の差という非情かつ残酷な真実を突きつける。そしてこの戦いをきっかけに、ヒロはアフロディア軍と出会い、戦闘用のモノ・バイクに乗り込む兵士として、さらなる戦争の現実を体験していくことになる……。
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(C)学研・松竹・バンダイ
TVアニメ『機動戦士ガンダム』(79年)にてキャラクターデザイン・作画監督・アニメーションディレクターを務めた、アニメ監督であり漫画家である安彦良和が自ら描いた同名コミックスを原作に映像化。
高密度作画の劇場用アニメ映画が席捲する1989年に公開され、それらの作品と肩を並べるほどのクオリティながらも、その後30年に渡って “封印” されていたが、30周年を迎え、安彦良和の “封印” 解除宣言が行われた。
上映より一度も封を開けられることがなかったネガフィルムは、皮肉にも “封印” により最高に近い状態で保存されており、これにHDスキャンをかけると、「この時を待っていたかのように発色を示し、より鮮明な形のデジタルリマスターに成功した」という。
Blu-rayは特装限定版として販売され、安彦良和の描き下ろし収納BOX、特製ブックレット(32P予定)、縮刷パンフレット(32P予定・抜粋版)が付属。さらに特報映像が特典として収録される。
さらに公開30周年を記念し、Blu-ray発売に加えて、今回制作されたHDリマスター版による上映・配信・原作コミックの電子書籍化といったマルチ展開も実施予定。詳細は決定次第公式HPで案内するとのこと。
また、安彦良和は『ヴィナス戦記』30周年プロジェクトにあたり、次のようにコメントしている。
「30年前、僕は敗者でした。その屈辱と自分への苛立ちで、僕は本作を封印したのです。それは、昭和が終る、さまざまな意味での節目の年でした。30年が経ち、今、平成という次の時代も終ろうとしています。デジタル配信の時代になり、「封印」という古びた手法ではもう作品を隠せないことを教えられ、僕は本作と再会しました。なつかしかったです。どの画面も、そして、字幕で見るスタッフの、あの名前も、この名前も。今は、作品と、みなさんに詫びたい気持です。そして、観てやってほしいと切に思っています。タイムカプセルから出た本作を、現在(いま)の時代の目で」
巨大な氷惑星の衝突をきっかけに、人類の移住が可能となった金星=ヴイナス。移住から70年が経過した惑星では、大陸を二分するアフロディアとイシュタルという自治州同士によって戦争状態にあった。その一方で、惑星自体がかつての金星の姿を取り戻すかのように温暖化も進み、ヴイナスは政治と環境の両面において先の見えない状況に置かれていた。
アフロディアに住む少年・ヒロはそんな閉ざされた未来に対する不満を、危険なバイクレース「ローリング・ゲーム」にぶつけて過ごしていた。そんな中、アフロディアの首都にイシュタル軍が電撃的に侵攻を開始し、ヒロたちの日常は戦火によって失われてしまう。レースという自分たちの楽しみさえ奪われ、その鬱憤を晴らすため、ヒロとその仲間たちは、街を襲撃するイシュタル軍の巨大戦車・タコを襲撃する計画を実行する。しかし、自分たちから飛び込んだ戦場は、圧倒的な力の差という非情かつ残酷な真実を突きつける。そしてこの戦いをきっかけに、ヒロはアフロディア軍と出会い、戦闘用のモノ・バイクに乗り込む兵士として、さらなる戦争の現実を体験していくことになる……。
(C)学研・松竹・バンダイ