「スターバースト・ストリーム」発動可能
「エリュシデータ」が現実世界に。「SAO」“黒の剣士”キリトの愛用武器、12万から【動画あり】
TVアニメ『ソードアート・オンライン』より、【黒の剣士】キリトが愛用している魔剣クラスの片手剣「エリュシデータ」が、1/1サイズのハイグレードエレクトリックトイ「High-Grade Electronic Toy エリュシデータ」として、2020年4月に発売される。予約受付は本日6月6日より開始。予価は通常版が120,000 円(税込)、SPECIAL EDITIONが150,000 円(税込)となる。
株式会社グッドスマイルカンパニーが販売、株式会社Cerevoが設計・開発・製造を行う本製品は、Cerevoの最先端の家電テクノロジーとグッドスマイルカンパニーのプロデュースが融合することで、「光+音+動作が完全にリンクした今までにない体感トイ」が完成したとしている。
2018年1月にその開発について発表され、「2018 International CES」ではプロトタイプのデモも披露された。ついに、国内販売に向けて動き出す格好だ。
「High-Grade Electronic Toy エリュシデータ」の特徴は、高感度のジャイロセンサーと700以上のLED、高性能スピーカーを搭載することで、剣の動きに合わせて光とサウンドが楽しめること。ソードアート・オンライン内のソードスキルに合わせて、エリュシデータの光と音が変化するようになっている。以下が搭載されているソードスキルの一覧。
・SLANT(斜めのスラッシュ動作)
・VERTICAL(真上からスラッシュ)
・VERTICAL・ARC(真上からスラッシュ→垂直に斬り上げる、2連撃動作)
・HORIZONTAL(水平方向のスラッシュ動作)
・VORPAL STRIKE(突き動作)
・STARBURST STREAM(音声認識「スターバースト・ストリーム」、またはファンクションボタンを長押しで発動)
本来二刀流スキルである16連撃のスターバースト・ストリーム中は、アニメの劇伴(BGM)が流れるとともに、ソードスキルの音も変化。これは本製品のために特別収録したものとのことだ。
また、 スマホと無線接続することにより様々な制御が可能。動作にあわせてエフェクトが変わるノーマルモードのほか、定期的に光が瞬くディスプレイモード、光を常に点灯させるフラッシュモードの切り替えや、RGB スライダーで光の色の変更、エリュシデータの動きと連動して再生されるサウンドをスマホから再生するといった操作が行える。なお、連携には無料アプリが必要で、アプリは製品発送時期とあわせて公開予定となっている。
SPECIAL EDITIONでは、グリップ部分に通常版の合皮に対してしなやかな本革を採用。さらに柄の一部がアルミ削り出し+アルマイト加工の本格派仕様とした。加えて、エリュシデータ型に型抜きされている特注のプレート付きキャリングケースを付属。予備バッテリーを3個、充電用のUSBケーブルも格納可能となっている。
ちなみに本製品はバッテリーにより駆動。バッテリーは製品に1つ付属し、追加は別売(7,000円/税込)となる。充電はUSB-Cケーブルにて行える。単体充電のほか、本体にバッテリーを装着した状態でも給電が可能だ。稼働時間は全点灯時で1時間、スキル連続稼働時で2〜3時間。本体のサイズは約1,125mm、質量は約1.1kg(バッテリーパック含む)となる。
予約受付の開始に先立ち、Cerevoとグッドスマイルカンパニーは製品のメディア向け発表会を実施。企画・開発担当者により開発経緯などが明かされた。
Cerevoのプロダクトマネージャー井上翔太氏は、同社事業として「一部の人がとても欲しくなるような製品を企画・販売している」と説明。またグッドスマイルカンパニーで企画を担当したキョジン氏は「ソードアートオンラインの主人公であるキリトが愛用している剣を1/1サイズで再現したもの。Cerevoの技術力で実現できた」と本製品が優れた技術が投入された趣味性の高いものであることがアピールされた。
2018年の発表から、今回の発売発表までに時間がかかったことについては、「かたちとしてはCESの段階で大体できていたが、実際に振ってみると折れてしまったりといった問題があった。それを改善するのに時間が必要だった」という。また、「CESでの発表時はLEDを2,000個搭載していたが、効率化を推進したところ、同等の発光を700個のLEDで実現できた」と改善のポイントが明かされ、これにより軽量化、バッテリー寿命の延長、価格設定を下げるといったことにつながったという。
なお、CESの段階では7〜8万円程度の価格とされていたが、それについては「当時の見積もりが甘かった。LEDを2,000個搭載した場合はもっと高くなっていた」とのことだ。また試遊の場では「想像より早く剣を振る方が多かったため光が追いつかなかった」こともあり、それをフィードバックして開発が進められた。
アプリからは光の状態を操作できるため、「例えばコスプレーヤーの方が光っている状態で撮影したい、といった要望にも応えられる」とアピール。SPECIAL EDITIONの本革は握り心地を追求して羊の革を使用していることや、キャリングケースは「模造刀の類になるため、持ち歩く際に問題とならないよう、剣とわからないように」設計されたことが明かされた。
二刀流の技であるスターバースト・ストリームをあえてチョイスした理由としては、「作中では技を出すときに、基本的にその技名を言わない。けれどスターバスト・ストリームだけは技名を発声する特別な技であり、また豪華な技であること」が挙げられた。
また「ユーザーの方がもう1本なにかの剣を手に入れて、二刀流を楽しんでもらえたら」としつつ、対となる剣ダークリパルサーについても「開発のなかでは話が出ている。ただエリュシデータとはまた違った観点からの開発が必要となるため、実現ができたら」とその可能性について示唆された。
そしてエリュシデータはHigh-Grade Electronic Toyシリーズの第一弾モデルであり、今後も両社は「コラボを続けていきたい」と述べられた。
さて、発表会の会場では実際に、1/1サイズのエリュシデータを触ることができた。第一印象は思ったより重い。これまで人生で剣を手にしたことがなかったが、約1.1kgという数値に油断した。振りまわすには相応の力が必要だ。思わず両手で握りそうになるところ、片手剣だから我慢するとなるとなおさらだ。これを自在に操れるようになったとき、リアルに強くなっているに違いない。
また、「スターバースト・ストリーム」を発動させるコツは、ほんの少しだけゆっくり、そしてハッキリ発声することのようだ。それができれば、特にマイク部(柄のあたり)に口を近づけることなく認識してくれるのではないだろうか。そして、会場ではカメラのシャッター音に反応して発動することもあった。であれば、例えば「滅びのバーストストリーム」でも発動する可能性がある。このあたりの精度は発売までにさらに改善されるだろう。
なお、「スターバースト・ストリーム」は発動後、BGMに合わせて約20秒程度で終了する。回数準拠ではないため、ハイペースで振れば17連撃以降も「スターバースト・ストリーム」状態の音が楽しめるということだ。ちなみに、終了する際は敵が砕ける音がするので、それに合わせて突きを繰り出しておくと気分が高まる。
いずれにせよ、大人だろうがハイテクトイ、それも剣で遊ぶのは楽しい。振りまわしているとちょっと夢中になりがちなので、周りに注意するのは必須だが、本気でスキルの熟練度を高めていきたい気持ちになった。
(C)2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
株式会社グッドスマイルカンパニーが販売、株式会社Cerevoが設計・開発・製造を行う本製品は、Cerevoの最先端の家電テクノロジーとグッドスマイルカンパニーのプロデュースが融合することで、「光+音+動作が完全にリンクした今までにない体感トイ」が完成したとしている。
2018年1月にその開発について発表され、「2018 International CES」ではプロトタイプのデモも披露された。ついに、国内販売に向けて動き出す格好だ。
「High-Grade Electronic Toy エリュシデータ」の特徴は、高感度のジャイロセンサーと700以上のLED、高性能スピーカーを搭載することで、剣の動きに合わせて光とサウンドが楽しめること。ソードアート・オンライン内のソードスキルに合わせて、エリュシデータの光と音が変化するようになっている。以下が搭載されているソードスキルの一覧。
・SLANT(斜めのスラッシュ動作)
・VERTICAL(真上からスラッシュ)
・VERTICAL・ARC(真上からスラッシュ→垂直に斬り上げる、2連撃動作)
・HORIZONTAL(水平方向のスラッシュ動作)
・VORPAL STRIKE(突き動作)
・STARBURST STREAM(音声認識「スターバースト・ストリーム」、またはファンクションボタンを長押しで発動)
本来二刀流スキルである16連撃のスターバースト・ストリーム中は、アニメの劇伴(BGM)が流れるとともに、ソードスキルの音も変化。これは本製品のために特別収録したものとのことだ。
また、 スマホと無線接続することにより様々な制御が可能。動作にあわせてエフェクトが変わるノーマルモードのほか、定期的に光が瞬くディスプレイモード、光を常に点灯させるフラッシュモードの切り替えや、RGB スライダーで光の色の変更、エリュシデータの動きと連動して再生されるサウンドをスマホから再生するといった操作が行える。なお、連携には無料アプリが必要で、アプリは製品発送時期とあわせて公開予定となっている。
SPECIAL EDITIONでは、グリップ部分に通常版の合皮に対してしなやかな本革を採用。さらに柄の一部がアルミ削り出し+アルマイト加工の本格派仕様とした。加えて、エリュシデータ型に型抜きされている特注のプレート付きキャリングケースを付属。予備バッテリーを3個、充電用のUSBケーブルも格納可能となっている。
ちなみに本製品はバッテリーにより駆動。バッテリーは製品に1つ付属し、追加は別売(7,000円/税込)となる。充電はUSB-Cケーブルにて行える。単体充電のほか、本体にバッテリーを装着した状態でも給電が可能だ。稼働時間は全点灯時で1時間、スキル連続稼働時で2〜3時間。本体のサイズは約1,125mm、質量は約1.1kg(バッテリーパック含む)となる。
予約受付の開始に先立ち、Cerevoとグッドスマイルカンパニーは製品のメディア向け発表会を実施。企画・開発担当者により開発経緯などが明かされた。
Cerevoのプロダクトマネージャー井上翔太氏は、同社事業として「一部の人がとても欲しくなるような製品を企画・販売している」と説明。またグッドスマイルカンパニーで企画を担当したキョジン氏は「ソードアートオンラインの主人公であるキリトが愛用している剣を1/1サイズで再現したもの。Cerevoの技術力で実現できた」と本製品が優れた技術が投入された趣味性の高いものであることがアピールされた。
2018年の発表から、今回の発売発表までに時間がかかったことについては、「かたちとしてはCESの段階で大体できていたが、実際に振ってみると折れてしまったりといった問題があった。それを改善するのに時間が必要だった」という。また、「CESでの発表時はLEDを2,000個搭載していたが、効率化を推進したところ、同等の発光を700個のLEDで実現できた」と改善のポイントが明かされ、これにより軽量化、バッテリー寿命の延長、価格設定を下げるといったことにつながったという。
なお、CESの段階では7〜8万円程度の価格とされていたが、それについては「当時の見積もりが甘かった。LEDを2,000個搭載した場合はもっと高くなっていた」とのことだ。また試遊の場では「想像より早く剣を振る方が多かったため光が追いつかなかった」こともあり、それをフィードバックして開発が進められた。
アプリからは光の状態を操作できるため、「例えばコスプレーヤーの方が光っている状態で撮影したい、といった要望にも応えられる」とアピール。SPECIAL EDITIONの本革は握り心地を追求して羊の革を使用していることや、キャリングケースは「模造刀の類になるため、持ち歩く際に問題とならないよう、剣とわからないように」設計されたことが明かされた。
二刀流の技であるスターバースト・ストリームをあえてチョイスした理由としては、「作中では技を出すときに、基本的にその技名を言わない。けれどスターバスト・ストリームだけは技名を発声する特別な技であり、また豪華な技であること」が挙げられた。
また「ユーザーの方がもう1本なにかの剣を手に入れて、二刀流を楽しんでもらえたら」としつつ、対となる剣ダークリパルサーについても「開発のなかでは話が出ている。ただエリュシデータとはまた違った観点からの開発が必要となるため、実現ができたら」とその可能性について示唆された。
そしてエリュシデータはHigh-Grade Electronic Toyシリーズの第一弾モデルであり、今後も両社は「コラボを続けていきたい」と述べられた。
さて、発表会の会場では実際に、1/1サイズのエリュシデータを触ることができた。第一印象は思ったより重い。これまで人生で剣を手にしたことがなかったが、約1.1kgという数値に油断した。振りまわすには相応の力が必要だ。思わず両手で握りそうになるところ、片手剣だから我慢するとなるとなおさらだ。これを自在に操れるようになったとき、リアルに強くなっているに違いない。
また、「スターバースト・ストリーム」を発動させるコツは、ほんの少しだけゆっくり、そしてハッキリ発声することのようだ。それができれば、特にマイク部(柄のあたり)に口を近づけることなく認識してくれるのではないだろうか。そして、会場ではカメラのシャッター音に反応して発動することもあった。であれば、例えば「滅びのバーストストリーム」でも発動する可能性がある。このあたりの精度は発売までにさらに改善されるだろう。
なお、「スターバースト・ストリーム」は発動後、BGMに合わせて約20秒程度で終了する。回数準拠ではないため、ハイペースで振れば17連撃以降も「スターバースト・ストリーム」状態の音が楽しめるということだ。ちなみに、終了する際は敵が砕ける音がするので、それに合わせて突きを繰り出しておくと気分が高まる。
いずれにせよ、大人だろうがハイテクトイ、それも剣で遊ぶのは楽しい。振りまわしているとちょっと夢中になりがちなので、周りに注意するのは必須だが、本気でスキルの熟練度を高めていきたい気持ちになった。
(C)2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project