プレミアムシアターも
「TOHOシネマズ池袋」で“轟音シアター”を体験。身体も劇場も震えた
池袋に7月3日、「TOHOシネマズ池袋」がグランドオープンする。これに先駆けて、わずかな時間であるが自慢の“轟音シアター”と“極上音響”を体験できたのでレポートしたい。
TOHOシネマズ池袋は「Hareza池袋」(東京都豊島区東池袋1丁目18番地1号)内にオープン予定。10スクリーン、全1,735座席(うち車椅子席20)を揃える。その特徴は、独自の“プレミアムシアター”と、“轟音サウンド・システム”を導入している点にある。
プレミアムシアターはTOHOシネマズ独自規格であり、スクリーン、サウンド、シートと3つの要素を兼ね備えた最上級の映像体験を提供するというというもの。同社フラグシップシアターである日比谷にも導入されているが、これを6番シアター、10番シアターの2つのスクリーンに導入する。
6番シアターでは、カスタム4wayハイコアキシャルと、ステージスピーカーとの一体感を突き詰めた3wayコアキシャルサラウンドを組み合わせることで、高解像度な音をキレイに再現し、映像との一体感を高めている。劇場左右のスピーカーはアシンメトリーに配置され、さらに後方のスピーカーも設置角度が調整されるなど、同劇場に合わせた最適なチューニングが施されている。
10番シアターには、立体音響システムDolby Atmosを日本で初めてカスタムスピーカーで導入。6番シアターはフルレンジスピーカーを採用しているが、10番シアターではDolby Atmosの魅力を最大限発揮できるように、天井を含めたサラウンドスピーカーに指向性の高いハイパワーコアキシャルを採用した。またステージスピーカーは6番シアター同様にカスタム4wayハイコアキシャルを採用する。
映像面ではソニーのレーザー映写機を用いており、コントラスト10000:1を実現。映像と音の両面で極上の鑑賞環境を追求した。実際にアトモスのコンテンツを視聴したが、音が空間を自由に動き回るさまは素晴らしく、最初は面食らうかもしれないが、慣れると映像への没入感をさらに高めてくれる。
また映画鑑賞だけでなく、ライブビューイングなどでの用途も想定しているという。通常のライブビューイングはL/Rの2chで流されることが多く、座る席によって聞こえてくるスピーカーの音のバランスに差が出てしまう。これに対し、センターに定位するよう音を調整、かつサラウンドスピーカーから残響感をあえて出すことでデッドな劇場内でもコンサートホールのような響きを獲得するという仕組みを用いる。
体験してみると、ほぼ中央に座っていたにもかかわらず少し左に寄って聞こえていたボーカルが、はっきりとステージ中央に定位。試しに席を横の方に移動してみたが、ボーカルはステージ中央から動くことはなかった。
そして2番シアターには、「轟音を全身で体感できる日本初のサウンド・シアター」を謳い文句にしており、スクリーン前には存在を強くアピールする大型サブウーファーが設置されている。これは前後向かい合わせに同一のユニットを配置して逆相で駆動させることで大きなパワーを得るというアイソバリック方式を採用したサブウーファーであり、劇場に用いたのは日本で初めてのことだ。
通常の1.5〜2倍というハイパワーのサブウーファーが4基(アイソバリック方式なので実際には8基)。その低音は凄まじいものがある。人気洋画作品を鑑賞したが、小型の拳銃の発砲音1つとっても明らかにパワフル。口径が大きくなったかのように感じる。大きな爆発が起こるシーンでは、身体が振動するのはもちろん、劇場そのものが揺れているような衝撃が走った。
担当者によれば、 “轟音シアター” で目指したものは臨場感であり、4DXとはまた違った音による体感型シアターといったイメージであるという。
プレミアムシアターと轟音シアターの違いを、アトモス対応などのスペックではなく印象から述べると、緻密にデザインされた音の動きを味わえるため映像への没入感が高いプレミアムシアター、大きな波を絶え間なく浴びるかのごとく高密度な音がぶつかってくるような轟音シアター、といったところだろうか。
いわゆる爆音上映が好きという方にも轟音シアターは体験してみてほしいし、プレミアムシアターはハイクオリティな映画体験として純粋に楽しめる。観たい作品の上映が決まったら、足を運んでみる価値はあるはずだ。
TOHOシネマズ池袋は「Hareza池袋」(東京都豊島区東池袋1丁目18番地1号)内にオープン予定。10スクリーン、全1,735座席(うち車椅子席20)を揃える。その特徴は、独自の“プレミアムシアター”と、“轟音サウンド・システム”を導入している点にある。
プレミアムシアターはTOHOシネマズ独自規格であり、スクリーン、サウンド、シートと3つの要素を兼ね備えた最上級の映像体験を提供するというというもの。同社フラグシップシアターである日比谷にも導入されているが、これを6番シアター、10番シアターの2つのスクリーンに導入する。
6番シアターでは、カスタム4wayハイコアキシャルと、ステージスピーカーとの一体感を突き詰めた3wayコアキシャルサラウンドを組み合わせることで、高解像度な音をキレイに再現し、映像との一体感を高めている。劇場左右のスピーカーはアシンメトリーに配置され、さらに後方のスピーカーも設置角度が調整されるなど、同劇場に合わせた最適なチューニングが施されている。
10番シアターには、立体音響システムDolby Atmosを日本で初めてカスタムスピーカーで導入。6番シアターはフルレンジスピーカーを採用しているが、10番シアターではDolby Atmosの魅力を最大限発揮できるように、天井を含めたサラウンドスピーカーに指向性の高いハイパワーコアキシャルを採用した。またステージスピーカーは6番シアター同様にカスタム4wayハイコアキシャルを採用する。
映像面ではソニーのレーザー映写機を用いており、コントラスト10000:1を実現。映像と音の両面で極上の鑑賞環境を追求した。実際にアトモスのコンテンツを視聴したが、音が空間を自由に動き回るさまは素晴らしく、最初は面食らうかもしれないが、慣れると映像への没入感をさらに高めてくれる。
また映画鑑賞だけでなく、ライブビューイングなどでの用途も想定しているという。通常のライブビューイングはL/Rの2chで流されることが多く、座る席によって聞こえてくるスピーカーの音のバランスに差が出てしまう。これに対し、センターに定位するよう音を調整、かつサラウンドスピーカーから残響感をあえて出すことでデッドな劇場内でもコンサートホールのような響きを獲得するという仕組みを用いる。
体験してみると、ほぼ中央に座っていたにもかかわらず少し左に寄って聞こえていたボーカルが、はっきりとステージ中央に定位。試しに席を横の方に移動してみたが、ボーカルはステージ中央から動くことはなかった。
そして2番シアターには、「轟音を全身で体感できる日本初のサウンド・シアター」を謳い文句にしており、スクリーン前には存在を強くアピールする大型サブウーファーが設置されている。これは前後向かい合わせに同一のユニットを配置して逆相で駆動させることで大きなパワーを得るというアイソバリック方式を採用したサブウーファーであり、劇場に用いたのは日本で初めてのことだ。
通常の1.5〜2倍というハイパワーのサブウーファーが4基(アイソバリック方式なので実際には8基)。その低音は凄まじいものがある。人気洋画作品を鑑賞したが、小型の拳銃の発砲音1つとっても明らかにパワフル。口径が大きくなったかのように感じる。大きな爆発が起こるシーンでは、身体が振動するのはもちろん、劇場そのものが揺れているような衝撃が走った。
担当者によれば、 “轟音シアター” で目指したものは臨場感であり、4DXとはまた違った音による体感型シアターといったイメージであるという。
プレミアムシアターと轟音シアターの違いを、アトモス対応などのスペックではなく印象から述べると、緻密にデザインされた音の動きを味わえるため映像への没入感が高いプレミアムシアター、大きな波を絶え間なく浴びるかのごとく高密度な音がぶつかってくるような轟音シアター、といったところだろうか。
いわゆる爆音上映が好きという方にも轟音シアターは体験してみてほしいし、プレミアムシアターはハイクオリティな映画体験として純粋に楽しめる。観たい作品の上映が決まったら、足を運んでみる価値はあるはずだ。