SNSのバズからチャートインする傾向がより顕著に
Spotify、2023年再生楽曲ランキングを発表。国内トップはYOASOBI「アイドル」、シティポップが世界で再評価
Spotifyは、2023年に同社サービスにて再生された音楽やポッドキャストのデータをランキングにした「Spofity まとめ 2023」を発表。それに先立ち、今年の音楽シーンを振り返る記者会見を開催した。
2023年に国内で最も再生された楽曲は、YOASOBIの「アイドル」。今年4月12日に配信が開始されて以降、国内楽曲としては最速で2億回再生を突破、3か月以上にも渡りSpotify Japanのデイリーチャートで1位を独走した。また、5位のTani Yuki「W/X/Y」、9位の優里「ベテルギウス」、10位のSaucy Dog「シンデレラボーイ」はいずれも2年連続のトップ10入りとなる。
国内で最も聴かれたアーティストは、結成10周年を迎えたMrs.GREEN APPLE。2位はVaundy、3位はYOASOBIと続く。Vaundyの「怪獣の鼻唄」は2020年リリースの楽曲だが、昨年末の紅白歌合戦で披露されたことから改めて火がついたという。
海外で最も再生された国内楽曲は、2年連続で藤井風「死ぬのがいいわ」がトップを獲得。続いて2位にYOASOBI「アイドル」、3位に米津玄師「KICK BACK」、4位にimaseの「NIGHT DANCER」がランクインする。これまではアニメ関連楽曲がトップ10の過半数を占めていたが、今年は10曲中7曲がアニメ以外の楽曲となっている。
さらに、世界で最も再生されたリリース年代別の国内楽曲については、1970年代が大貫妙子「4:00am」、荒井由美「ルージュの伝言」、荒井由美「やさしさに包まれたなら」と続く。1980年代は泰葉の「Fly-day Chinatown」のほか、八神純子「黄昏のBAY CITY」、杏里「Remember Summer Days」と、シティポップが世界的に再評価されていることがチャートにも現れている。1990年代はNetflixのドラマでも起用された宇多田ヒカルの「First Love」が1位を獲得している。
世界で最も再生されたアーティストは、昨年に引き続きテイラー・スウィフト。続いてラテンアーティストのバッド・バニー、ザ・ウィークエンド、ドレイク、Peso Plumaとチャートインしている。
Spotify Japanの音楽部門を担当する芦澤紀子氏は今年のSpotifyのリスニング環境について、「2016年11月のサービス開始から7年が経過しましたが、ミレニアム世代を中心に、Z世代まで広がって高いリーチを獲得しています」と説明。複数のデバイスでシームレスに使えることから、外出先ではスマートフォン、自宅ではPCといった使い分けも可能で、1日の平均利用時間は2.4時間という結果になっているという。
またSpotifyはプレイリスト機能にも力を入れており、気分やアクティビティに応じたさまざまなシチュエーションに寄り添うフレッシュなプレイリストを常に提供し続けていると強調。ユーザーにとっては新たな音楽との出会いを促すと共に、アーティストにとってはリーチ拡大のチャンスを積極的に拡大していると語る。
2023年の傾向としては、SNSのバズがきっかけでバイラルチャートに入り、ヒットにつながるという流れが国内外でより顕著になっていると説明。Spotifyも既に、TikTokと共同でアーティストを応援する「Buzz Tracker」というプログラムを昨年からスタートしているほか、国外ではTikTokで再生した楽曲を、アプリを切り替えずにSpotifyの「お気に入り」リストに入れることができるサービスを開始しているという。
加えてストリーミングならではの特徴として、リリース年が古い楽曲であっても「出会った時が新曲」といえる新鮮さがあると説明。1976年から2019年までのヒット曲を集めた「スローバックTHURSDAY」というプレイリストを用意しており、カタログ作品の活性化にも力を入れているという。
5月には日本の音楽カルチャーを世界に発信するための「Gacha Pop」というプレイリストを新たにリリース。カラフルなカプセルトイガチャをイメージし、日本の最新のポップカルチャーを積極的に発信していくものとなっており、海外で聴かれた日本のSpotify公式プレイリストのランキングでも5位にランクインしている。
これ以外にも、今年最も聴かれたアーティストや楽曲、音楽ジャンルなどのデータは「Spotify まとめ 2023」にてチェックできる。さらに、ユーザーが今年よく聴いた曲をまとめたプレイリスト「My Top Songs 2023」もユーザーごとに提供される。
なおSpotify Japanの広報によると、以前より予告されていたSpotify HiFiといった高音質なストリーミングサービスについては、「現時点でお話しできることは何もありません」とのことだ。
2023年に国内で最も再生された楽曲は、YOASOBIの「アイドル」。今年4月12日に配信が開始されて以降、国内楽曲としては最速で2億回再生を突破、3か月以上にも渡りSpotify Japanのデイリーチャートで1位を独走した。また、5位のTani Yuki「W/X/Y」、9位の優里「ベテルギウス」、10位のSaucy Dog「シンデレラボーイ」はいずれも2年連続のトップ10入りとなる。
国内で最も聴かれたアーティストは、結成10周年を迎えたMrs.GREEN APPLE。2位はVaundy、3位はYOASOBIと続く。Vaundyの「怪獣の鼻唄」は2020年リリースの楽曲だが、昨年末の紅白歌合戦で披露されたことから改めて火がついたという。
海外で最も再生された国内楽曲は、2年連続で藤井風「死ぬのがいいわ」がトップを獲得。続いて2位にYOASOBI「アイドル」、3位に米津玄師「KICK BACK」、4位にimaseの「NIGHT DANCER」がランクインする。これまではアニメ関連楽曲がトップ10の過半数を占めていたが、今年は10曲中7曲がアニメ以外の楽曲となっている。
さらに、世界で最も再生されたリリース年代別の国内楽曲については、1970年代が大貫妙子「4:00am」、荒井由美「ルージュの伝言」、荒井由美「やさしさに包まれたなら」と続く。1980年代は泰葉の「Fly-day Chinatown」のほか、八神純子「黄昏のBAY CITY」、杏里「Remember Summer Days」と、シティポップが世界的に再評価されていることがチャートにも現れている。1990年代はNetflixのドラマでも起用された宇多田ヒカルの「First Love」が1位を獲得している。
世界で最も再生されたアーティストは、昨年に引き続きテイラー・スウィフト。続いてラテンアーティストのバッド・バニー、ザ・ウィークエンド、ドレイク、Peso Plumaとチャートインしている。
Spotify Japanの音楽部門を担当する芦澤紀子氏は今年のSpotifyのリスニング環境について、「2016年11月のサービス開始から7年が経過しましたが、ミレニアム世代を中心に、Z世代まで広がって高いリーチを獲得しています」と説明。複数のデバイスでシームレスに使えることから、外出先ではスマートフォン、自宅ではPCといった使い分けも可能で、1日の平均利用時間は2.4時間という結果になっているという。
またSpotifyはプレイリスト機能にも力を入れており、気分やアクティビティに応じたさまざまなシチュエーションに寄り添うフレッシュなプレイリストを常に提供し続けていると強調。ユーザーにとっては新たな音楽との出会いを促すと共に、アーティストにとってはリーチ拡大のチャンスを積極的に拡大していると語る。
2023年の傾向としては、SNSのバズがきっかけでバイラルチャートに入り、ヒットにつながるという流れが国内外でより顕著になっていると説明。Spotifyも既に、TikTokと共同でアーティストを応援する「Buzz Tracker」というプログラムを昨年からスタートしているほか、国外ではTikTokで再生した楽曲を、アプリを切り替えずにSpotifyの「お気に入り」リストに入れることができるサービスを開始しているという。
加えてストリーミングならではの特徴として、リリース年が古い楽曲であっても「出会った時が新曲」といえる新鮮さがあると説明。1976年から2019年までのヒット曲を集めた「スローバックTHURSDAY」というプレイリストを用意しており、カタログ作品の活性化にも力を入れているという。
5月には日本の音楽カルチャーを世界に発信するための「Gacha Pop」というプレイリストを新たにリリース。カラフルなカプセルトイガチャをイメージし、日本の最新のポップカルチャーを積極的に発信していくものとなっており、海外で聴かれた日本のSpotify公式プレイリストのランキングでも5位にランクインしている。
これ以外にも、今年最も聴かれたアーティストや楽曲、音楽ジャンルなどのデータは「Spotify まとめ 2023」にてチェックできる。さらに、ユーザーが今年よく聴いた曲をまとめたプレイリスト「My Top Songs 2023」もユーザーごとに提供される。
なおSpotify Japanの広報によると、以前より予告されていたSpotify HiFiといった高音質なストリーミングサービスについては、「現時点でお話しできることは何もありません」とのことだ。