ニコニコ動画、従来より高音質な動画投稿が可能に。エンコード時の上限が最大576kbpsまで拡張
ドワンゴは、同社が運営する動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」にて、投稿動画のサーバーエンコード時における音声ビットレートの上限を最大576kbpsまで拡張することを発表。この新たなビットレートに対応する動画の投稿受付を開始した。

これまで「ニコニコ動画」に投稿された動画は、配信に適したデータへと変換するためサーバー側でエンコード処理が行い、音声データは最大192kbpsのビットレートで生成されていた。
そして今回のアップデートにより、新たに音声ビットレートの上限が最大576kbpsまで拡張。これにより、元データの高音質をより忠実に再現できることで、音楽はもちろん、AMSRやゲーム実況などあらゆるジャンルの動画をより繊細な音声で楽しめるとしている。また今回の対応より、従来のAACコーデックに加えて新たにPCM/FLAC形式の投稿も可能になる。
後述する条件を満たしていれば、非プレミアム会員の投稿にも高音質エンコードを適用。一方、新ビットレートが適用された状態で動画を視聴できるのはプレミアム会員限定で、視聴機能は4月中旬より順次可能になる。
ビットレート576kbpsでのエンコードが適用されるには、投稿する動画のオーディオのサンプリング周波数が88.2kHz以上であることが必要。
なお、投稿する動画の音質がそれ以下の場合でも「オーディオビットレートが256kbps以上」または「オーディオコーデックに非圧縮(PCM)、または可逆圧縮(FLAC)が使われている」という条件のいずれかを満たしていれば、320kbpsの高音質データが生成される。
高音質データを生成するかどうかは、mkvなど一部のファイル形式ではオーディオコーデックで判定を行うとのこと。また、mp4形式での非圧縮(PCM)オーディオコーデックには対応していない。
そのほか、すでに投稿された動画のコメントや再生数を引き継ぎながら、新しい動画ファイルで上書きできるプレミアム会員限定機能「動画上書き修正機能」を、2025年3月11日(火)から3月24日(月)までの期間に提供する。なお、通常は動画投稿後24時間以内の動画でのみ利用可能となる。