ソフトバンクから発売
1台で“ポケGO/DQウォーク”同時プレイも! LGの2画面スマホ「G8X ThinQ」登場間近
LGエレクトロニクスジャパンは、2画面になるスマートフォン「LG G8X ThinQ」をソフトバンクから発売する。同社は12月上旬となる同製品の発売に先立ち、製品についての説明会を実施した。
LG G8X ThinQは、約6.4インチのメインスクリーンと、同サイズのディスプレイを搭載したケース「LG デュアルスクリーン」を組み合わせることで、2画面で使用可能なスマートフォン。今年のIFA2019で発表されたモデルだ。
ディスプレイはともに有機ELを採用し、解像度はフルHD+(2,340×1,080ドット)。メインスクリーン部分を取り外し、通常のスマートフォンとして使用することもできる。またケースを装着し、畳んだところにも画面を装備。ここで時刻などの情報を確認できる。
スマートフォンが2画面になると、どのような事ができるのだろうか。本説明会では活用方法について、大きく3つに分けて紹介してくれた。
まず1つめは、2つのアプリをそれぞれの別の画面で表示する「2アプリ2画面表示」。たとえば片側の画面でYouTubeを表示させながら、もう片方で調べ物など別のアプリを操作できる。
ほかにも楽天アプリとYahoo!ショッピングのアプリを同時に立ち上げて価格を比較したり、Excelなどオフィスアプリを立ち上げながら、別の画面でメールを作成することもできる。
2つめは「2画面ゲームプレイ」で、片方の画面をゲームパッドとして使用することもできる。デモではストリートファイターが用意されたが、コントローラーでプレイするとコンソールゲームに近い操作感で遊びやすかった。なおパッドの種類は、コンソールゲーム、レースゲーム、アーケードゲーム、汎用のベーシックスタイルなどが用意されている。
そして面白いのが、ゲームアプリでも2種類を同時に起動できることだ。「ポケモンGO」「ドラクエウォーク」といった位置情報ゲームも、同時に立ち上げてプレイすることが可能。記者も実際に試してみたが、動作の重さも感じず、快適に2つのゲームを並行して操作できた。
なお通常のAndroidでは、このように2つのゲームやアプリの同時起動・操作には対応しない。この点については、LG側で独自の制御を行うことで実現したという。
3つめは、2画面を生かした表示が行える「1アプリ2画面表示」。アプリ側が対応している必要があるため対応アプリが限られるが、プリインストールのブラウザー「Whaleブラウザー」では、ニュースのヘッドラインを片側に表示させながら、くわしい記事をもう片側の画面で表示させるといった使い方もできる。
またWhaleブラウザーに加えてChromeでは、両画面を1つの大きな画面として表示することも可能。これによって電子書籍では見開き表示を行ったり、端末を横にしてブラウジングを楽しむといった使い方にも対応する。
対応アプリでは、ソフトバンクが提供する「バスケットLIVE」が、G8X ThinQの発売後にアップデートで2画面表示ができるようになるとのこと。メインアングルを表示させながらアングルの切替画面を表示させたり、試合放送を見ながらスタッツを表示させたりといったことが可能になる予定だ。
2画面が本製品の大きな特徴ではあるが、通常のスマートフォンとしても「十分にハイスペック」としており、ハードウェア性能としては、SoCがSnapdragon 855、RAMが6GB、ストレージが64GBとなっている。さらに512GBまでのmicroSDにも対応する。
そしてアウトカメラはデュアル構成で、有効画素数約1,200万画素の標準カメラ、約1,300万画素の超広角カメラ(136度)を搭載。インカメラは約3,200万画素で、ポートレートモードにも備える。またデュアルスクリーンの発光により、自撮り時に顔をライティングできる「レフ板モード」にも対応する。
オーディオ面では、ハイエンドモデルでは珍しく3.5mmのイヤホンジャックを搭載する。サウンドについては「HiFi Quad DAC」を搭載し、音楽のノイズを低減することで、どんなソースやイヤホンであってもクリアな音で再生できるという。
なおケースにはバッテリーは搭載せず、本体から電力供給する。電池の持ちが気になるが、「まだテスト結果は出ていないが、1日は持つ」とのこと。充電については、ケースを装着していない状態ではUSB Type-Cポートから充電できるが、ケースを充電した状態ではそのまま充電が行えず、専用のアダプターを介することで行えるようになる。
そのほか、防水防塵としてIPX5、iPX8/IP6Xに対応(デュアルスクリーンは非対応)。Felicaやフルセグ、画面内指紋認証にも対応する。OSはAndroid 9、バッテリーは4,000mAh。メインスクリーンの外形寸法は約76W×160H×8.4Dmmで、質量は約193g。またデュアルスクリーン取り付け時の寸法は約164W×166H×15.0Dmmで、質量は約331g。
■「無限の可能性を秘めた製品になると確信」
説明会の冒頭では、同社代表取締役 李 栄彩(イ・ヨンチェ)氏が登壇。「メーカーとしての宿命的な課題として、世界のニーズに対応していかなければならない。そのうえでお客様からは変化も求められている。その “変化” として選んだのが2画面スマホだ」と、2画面スマートフォンという新しいカテゴリーの製品を投入した理由を説明した。
また同氏は「1+1=1として広がる無限の可能性、1-1=1として便利に使える」と、2画面としても1画面としても使用できることをアピール。さらに「無限の可能性を秘めた製品になると確信している」と期待を込めた。
続いて登壇したのは、モバイルコミュニケーションプロダクトチーム長の金 希哲(キム・ヒチョル)氏。2画面の端末はこれまでもあり、ソニー「tablet P」、NEC「MEDIAS W」、ZTE「Z-01K」、サムスン「Galaxy Fold」など各社が展開してきたと振り返った。
しかし、“大きい・重い” といった意見や、“使い方が難しい” という不満、そして “価格が高い” という問題があったと説明。そしてこれらの問題を解決したのが、本体とデュアルスクリーンケースに分離した今回のモデルだという。
このコンセプトはユーザーに受け入れられているようで、先行して発売されている韓国でのアンケートによると、購入したユーザーの9割近くが満足したとのこと。また使い方としては、常に装着するのではなく、使いたい時に2画面として使用するユーザーが多いようだ。
さらに金氏は、韓国で発売されている2画面タイプの5Gスマートフォン「V50 ThinQ 5G」に触れ、「韓国では5Gをわかりやすく伝えるのに最適なモデルとして、各キャリアで大々的に打ち出している」と紹介。これから5Gが始まろうとしている日本でも、「サービス開始に向けてデュアルスクリーンスマホのラインナップを拡充していく」と説明した。
LG G8X ThinQは、約6.4インチのメインスクリーンと、同サイズのディスプレイを搭載したケース「LG デュアルスクリーン」を組み合わせることで、2画面で使用可能なスマートフォン。今年のIFA2019で発表されたモデルだ。
ディスプレイはともに有機ELを採用し、解像度はフルHD+(2,340×1,080ドット)。メインスクリーン部分を取り外し、通常のスマートフォンとして使用することもできる。またケースを装着し、畳んだところにも画面を装備。ここで時刻などの情報を確認できる。
スマートフォンが2画面になると、どのような事ができるのだろうか。本説明会では活用方法について、大きく3つに分けて紹介してくれた。
まず1つめは、2つのアプリをそれぞれの別の画面で表示する「2アプリ2画面表示」。たとえば片側の画面でYouTubeを表示させながら、もう片方で調べ物など別のアプリを操作できる。
ほかにも楽天アプリとYahoo!ショッピングのアプリを同時に立ち上げて価格を比較したり、Excelなどオフィスアプリを立ち上げながら、別の画面でメールを作成することもできる。
2つめは「2画面ゲームプレイ」で、片方の画面をゲームパッドとして使用することもできる。デモではストリートファイターが用意されたが、コントローラーでプレイするとコンソールゲームに近い操作感で遊びやすかった。なおパッドの種類は、コンソールゲーム、レースゲーム、アーケードゲーム、汎用のベーシックスタイルなどが用意されている。
そして面白いのが、ゲームアプリでも2種類を同時に起動できることだ。「ポケモンGO」「ドラクエウォーク」といった位置情報ゲームも、同時に立ち上げてプレイすることが可能。記者も実際に試してみたが、動作の重さも感じず、快適に2つのゲームを並行して操作できた。
なお通常のAndroidでは、このように2つのゲームやアプリの同時起動・操作には対応しない。この点については、LG側で独自の制御を行うことで実現したという。
3つめは、2画面を生かした表示が行える「1アプリ2画面表示」。アプリ側が対応している必要があるため対応アプリが限られるが、プリインストールのブラウザー「Whaleブラウザー」では、ニュースのヘッドラインを片側に表示させながら、くわしい記事をもう片側の画面で表示させるといった使い方もできる。
またWhaleブラウザーに加えてChromeでは、両画面を1つの大きな画面として表示することも可能。これによって電子書籍では見開き表示を行ったり、端末を横にしてブラウジングを楽しむといった使い方にも対応する。
対応アプリでは、ソフトバンクが提供する「バスケットLIVE」が、G8X ThinQの発売後にアップデートで2画面表示ができるようになるとのこと。メインアングルを表示させながらアングルの切替画面を表示させたり、試合放送を見ながらスタッツを表示させたりといったことが可能になる予定だ。
2画面が本製品の大きな特徴ではあるが、通常のスマートフォンとしても「十分にハイスペック」としており、ハードウェア性能としては、SoCがSnapdragon 855、RAMが6GB、ストレージが64GBとなっている。さらに512GBまでのmicroSDにも対応する。
そしてアウトカメラはデュアル構成で、有効画素数約1,200万画素の標準カメラ、約1,300万画素の超広角カメラ(136度)を搭載。インカメラは約3,200万画素で、ポートレートモードにも備える。またデュアルスクリーンの発光により、自撮り時に顔をライティングできる「レフ板モード」にも対応する。
オーディオ面では、ハイエンドモデルでは珍しく3.5mmのイヤホンジャックを搭載する。サウンドについては「HiFi Quad DAC」を搭載し、音楽のノイズを低減することで、どんなソースやイヤホンであってもクリアな音で再生できるという。
なおケースにはバッテリーは搭載せず、本体から電力供給する。電池の持ちが気になるが、「まだテスト結果は出ていないが、1日は持つ」とのこと。充電については、ケースを装着していない状態ではUSB Type-Cポートから充電できるが、ケースを充電した状態ではそのまま充電が行えず、専用のアダプターを介することで行えるようになる。
そのほか、防水防塵としてIPX5、iPX8/IP6Xに対応(デュアルスクリーンは非対応)。Felicaやフルセグ、画面内指紋認証にも対応する。OSはAndroid 9、バッテリーは4,000mAh。メインスクリーンの外形寸法は約76W×160H×8.4Dmmで、質量は約193g。またデュアルスクリーン取り付け時の寸法は約164W×166H×15.0Dmmで、質量は約331g。
■「無限の可能性を秘めた製品になると確信」
説明会の冒頭では、同社代表取締役 李 栄彩(イ・ヨンチェ)氏が登壇。「メーカーとしての宿命的な課題として、世界のニーズに対応していかなければならない。そのうえでお客様からは変化も求められている。その “変化” として選んだのが2画面スマホだ」と、2画面スマートフォンという新しいカテゴリーの製品を投入した理由を説明した。
また同氏は「1+1=1として広がる無限の可能性、1-1=1として便利に使える」と、2画面としても1画面としても使用できることをアピール。さらに「無限の可能性を秘めた製品になると確信している」と期待を込めた。
続いて登壇したのは、モバイルコミュニケーションプロダクトチーム長の金 希哲(キム・ヒチョル)氏。2画面の端末はこれまでもあり、ソニー「tablet P」、NEC「MEDIAS W」、ZTE「Z-01K」、サムスン「Galaxy Fold」など各社が展開してきたと振り返った。
しかし、“大きい・重い” といった意見や、“使い方が難しい” という不満、そして “価格が高い” という問題があったと説明。そしてこれらの問題を解決したのが、本体とデュアルスクリーンケースに分離した今回のモデルだという。
このコンセプトはユーザーに受け入れられているようで、先行して発売されている韓国でのアンケートによると、購入したユーザーの9割近くが満足したとのこと。また使い方としては、常に装着するのではなく、使いたい時に2画面として使用するユーザーが多いようだ。
さらに金氏は、韓国で発売されている2画面タイプの5Gスマートフォン「V50 ThinQ 5G」に触れ、「韓国では5Gをわかりやすく伝えるのに最適なモデルとして、各キャリアで大々的に打ち出している」と紹介。これから5Gが始まろうとしている日本でも、「サービス開始に向けてデュアルスクリーンスマホのラインナップを拡充していく」と説明した。