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ウェアラブル分野へ参入

富士通ゼネラル、身に着けるエアコン「コモドギア」を発表。炎天下で体を効率的に冷却

公開日 2020/05/27 14:52 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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■約840gと軽量化実現で作業もしやすい

富士通ゼネラルは、身に着けることで体を効率的に冷却するウェアラブルエアコン「Cómodo gear(コモドギア)」を、国内の企業を対象に6 月より順次提供を開始する。主な提供先としては、警備業、建設業、工場、イベント会場など炎天下や空調が届かない環境で作業が必要となる業種を想定する。

Cómodo gearは工場やイベント会場でのフィールドテストや暑い屋外で働く人へのヒアリングにもとづきの開発が進められた

Cómodo gear は、首に冷却部、腰にラジエーターとバッテリーを装着して電源を入れると、ネック部の温度が下がり、首を流れる頸動脈から血液を冷却することで、深部体温の上昇を抑制し、効率的に冷却する効果が見込まれるというもの。これにより、高気温の作業環境下においても、作業効率の低下を防止する効果が期待できる。

しかも、ネック部の重さ約170g、腰に着けるラジエーター部を合わせた重さも約840gと軽量化も実現。形状や素材にも工夫を施し、ハンディタイプの冷却グッズやかさばりやすい衣服型の冷却装置とは異なり、冷却しながらでも作業がしやすい。

冷却部には、冷却効果をより高めるため水冷方式を採用する。外気の通風により冷却部を空冷する製品に比べ、外気温の影響を受けにくいのが特長で、気温35℃を超えるような猛暑日でも、外気温の影響が少なく高い冷却効果が期待できる。

Cómodo gearは、新たな価値創造を目指す同社の社内組織「BIG」が進めてきた開発プロジェクトにおける製品化第一弾。今後、BIGから派生したウェアラブル事業部が、高気温の環境下での冷却効果と作業性の両立を実現した製品として、本格的に事業化を進めていく。

すでに、「暖房機能への切り替え」「スマートフォンからの操作(専用アプリの開発)」「バイタルセンシング機能」「システム連携」などの新機能を開発中で、利便性や快適性にさらに優れた製品として進化させていく構えだ。

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