System 7とMac OS 8を再現
懐かしのMac SE/30やQuadra 700がブラウザ内で蘇るエミュレーターが公開【Gadget Gate】
現代の改良を重ねたmacOS Montereyは使いやすいが、昔のMacにも独特の味わいがあった。そんな懐かしの「Macintosh」時代のうち、1990年代のSystem 7とMac OS 8の完全再現が、Webブラウザ内で楽しめるようになった。
これを実現したのは、エンジニアのMihai Parparita氏だ。同氏はTwitter上で2種類のWebエミュレーターが完成したこと、それぞれウェブサイトにアクセスすればすぐ使えることを告知している。
実際に使えるのは、「正確には1995年のSystem 7.5.3、または1997年のMac OS 8.1を搭載したMac」だ。このうちMac OS 8は以前、からBasilisk IIエミュレーターにより動作可能だったが、当時と現在のマシンとの解像度の違いのため、M1 Macなどで動かすと “非常に小さい画面” が表示され、しかもサイズを変更できなかった。
しかしParparita氏の最新版は、(サイズ変更はできないが)広い画面に表示できる。ただし1990年代のMacアプリを現代で仮想的に動かすときの常として、2020年代のMacの速度で動いてしまう。画面内にあるのは昔懐かしいMac SE/30やQuadra 700のままだが、窓の移動やアプリの起動まで、当時ではあり得なかった猛スピードで済んでしまうのだ。
このバーチャルMacの中だけで実際の仕事もできるし、本体のMac側と文書やファイルを双方向でドラッグ&ドロップでやり取りもできる。とはいえ、Microsoft Word Ver 5.1aなど一部の同梱アプリは、特定のファイルがエミュレータ内に存在しないため、エラーメッセージが表示される。
仮想Mac内のウィンドウはドラッグして動かせるし、サイズも変更できる。ウィンドウのスライダーをクリックして上下に移動しようとすると最初は反応が悪いと感じることもあるが、米AppleInsiderは「これはエミュレータのボトルネックではなく、OS X、そして現在のmacOS Montereyの操作に長年慣れてきたせいだ」と指摘している。
およそ生産性を向上させるなど実用には無縁のものではあるが、人生(やMac)は効率ばかりではないはず。これら仮想Macがどうやって作られたかは、作者であるParparita氏のブログを参照のこと。
Source: Mihai Parparita(Twitter), Persistent.info
via: AppleInsider
※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。
これを実現したのは、エンジニアのMihai Parparita氏だ。同氏はTwitter上で2種類のWebエミュレーターが完成したこと、それぞれウェブサイトにアクセスすればすぐ使えることを告知している。
For #MARCHintosh2022 I'm launching two web-based classic Mac emulators: https://t.co/ENVg0cD75u and https://t.co/Kuyjc0HzWI.
— Mihai Parparita (@mihai) April 1, 2022
They boot instantly, are filled with useful programs, allow data import, export and persistence, and try to bring the best of the web to retrocomputing. pic.twitter.com/tLgt7DisEF
実際に使えるのは、「正確には1995年のSystem 7.5.3、または1997年のMac OS 8.1を搭載したMac」だ。このうちMac OS 8は以前、からBasilisk IIエミュレーターにより動作可能だったが、当時と現在のマシンとの解像度の違いのため、M1 Macなどで動かすと “非常に小さい画面” が表示され、しかもサイズを変更できなかった。
しかしParparita氏の最新版は、(サイズ変更はできないが)広い画面に表示できる。ただし1990年代のMacアプリを現代で仮想的に動かすときの常として、2020年代のMacの速度で動いてしまう。画面内にあるのは昔懐かしいMac SE/30やQuadra 700のままだが、窓の移動やアプリの起動まで、当時ではあり得なかった猛スピードで済んでしまうのだ。
このバーチャルMacの中だけで実際の仕事もできるし、本体のMac側と文書やファイルを双方向でドラッグ&ドロップでやり取りもできる。とはいえ、Microsoft Word Ver 5.1aなど一部の同梱アプリは、特定のファイルがエミュレータ内に存在しないため、エラーメッセージが表示される。
仮想Mac内のウィンドウはドラッグして動かせるし、サイズも変更できる。ウィンドウのスライダーをクリックして上下に移動しようとすると最初は反応が悪いと感じることもあるが、米AppleInsiderは「これはエミュレータのボトルネックではなく、OS X、そして現在のmacOS Montereyの操作に長年慣れてきたせいだ」と指摘している。
およそ生産性を向上させるなど実用には無縁のものではあるが、人生(やMac)は効率ばかりではないはず。これら仮想Macがどうやって作られたかは、作者であるParparita氏のブログを参照のこと。
Source: Mihai Parparita(Twitter), Persistent.info
via: AppleInsider
※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。