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iOS 17.6にて実装

Apple、「衛星経由の緊急SOS」機能を日本国内にて提供開始。iPhone 14/15シリーズが対象

公開日 2024/07/30 11:28 編集部:松永達矢
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Appleは、日本国内において「衛星経由の緊急SOS」機能を、iPhone 14シリーズ、およびiPhone 15シリーズ全てのモデルで本日7月30日より提供を開始した。

iOS 17.6にて実装

本日より提供されるiOS 17.6にて実装されるもので、ユーザーは携帯電話通信やWi-Fiの圏外でも緊急通報サービスに情報を共有が可能に。同様にネットワーク圏外に出かけている時に、友人や家族に居場所を知らせたい場合、「探す」アプリを開いて衛星経由で位置情報を共有することもできる。なお、本機能はiOS 16.1にて2022年から米国、カナダで先行してサービスイン。以降16ヶ国で提供され、実際に人命救助に役立っていると同社は説明している。

iPhone 14とiPhone 15のラインナップに含まれるすべてのモデルが、独自設計ハードウェア部品と、緊密に連係するソフトウェアの組み合わせにより、衛星に直接接続できると説明。フローとしては、Appleによるトレーニングを受けた緊急対応専門スタッフがいる衛星中継センターを中継し、必要な助けを得られるよう緊急SOS、メディカルID、緊急連絡先、「探す」の位置情報の共有など、ユーザーの代わりに行うといったものだ。

携帯電話通信やWi-Fiの圏外でも緊急通報サービスへと情報を共有可能に

衛星経由の緊急SOSでは、ネットワーク範囲外で緊急通報サービスに接続できない場合に、ユーザーが衛星接続を利用して助けを得られるよう、使いやすいインターフェイスと、ユーザーの状況と位置情報を迅速に把握するための簡潔な質問が表示される。

質問解答後は衛生接続して最初のメッセージを送信するためにiPhoneを向けるべき空中の方向をユーザーにガイド。メッセージ内には質問の解答内容のほか位置情報(高度も含む)、iPhoneのバッテリー残量、メディカルID(有効になっている場合)が含まれる。視界が開けた条件下ではわずか15秒でメッセージを送受信できるとしているほか、衛星中継センターの専門スタッフとのやり取りの記録を緊急連絡先にも共有することができる。

視界が開けた条件下ではわずか15秒でメッセージを送信可能だ

本機能は上記の通りiOS 17.6以降を搭載したiPhone 14とiPhone 15のラインナップに含まれるすべてのモデルにて使用が可能で、対象モデルのアクティベート実施から2年間無料で利用可能だ。

また、緊急事態が発生していない場合でも「探す」アプリを通じた衛星経由で自分の位置情報共有や、衛星経由の緊急SOSのデモを用意。デモモードでは、緊急通報サービスへの連絡は行わずに範囲内の実際の衛星に接続し、iPhoneで衛星接続をテストできるので、プロセスを体験してサービスに慣れておくことができる。

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