55X1を自宅に導入済みの折原一也氏。モンスターマシンとしての実力を肌で実感している同氏の目には新モデル「X2」「XE2」はどのように映ったのか? 東芝フラグシップテレビの機能面での魅力を改めて振り返り、シリーズの先進性を証明することにしよう。(取材・執筆:折原一也)
あのCELL REGZAがさらに身近になった!2009年末に衝撃的なデビューを飾った「CELL REGZA」。初号機となる55X1は、薄型テレビ販売の主役がミドル縲怎香[・プライスゾーンに大幅に移行していくなかで、あえて画質・音質・機能面での付加価値を打ち出したハイエンド機として脚光を浴びた。1年を経てラインナップが拡充され、シリーズは第二世代機へとアップデート。直系の後継機として55X2、高機能の遺伝子を受け継ぎ・発展しつつ、スリムな筐体も同時に実現した55XE2/46XE2のそれぞれが登場する。
【SPEC】 ●チューナー:地上デジタル×11、BS・110度CS×2 ●HDD容量:タイムシフト用2TB、通常録画用1TB ●主な録画・再生・ネットワーク機能:タイムシフトマシン2、ローミングナビ、レグザAppsコネクト、レグザリンク・ダビング、地デジ見ながらW録、8画面マルチ表示 ●モニター部外形寸法・質量:1292W×916H×355Dmm・36.0kg(55X2)、1292W×916H×355Dmm・29.0kg(55XE2)、1100W×793H×288Dmm・21.5kg(46XE2) |
55X1ユーザーである折原氏は、
機能面で上位機と同一ながら
より
スリムになった46XE2に
特に注目しているという中でも筆者が注目し、お薦めなのは、リーズナブルでサイズ的にも導入しやすい46XE2である。46XE2はLEDバックライトをエッジライトによるエリア駆動としてさらなる薄型を実現しつつ、機能面では上位機との共通化が図られており、上位機と遜色のないクオリティ・機能を実現している。筆者にとっては大いにお買い得感が感じられるモデルだ。CELL REGZAを象徴する「タイムシフトマシン」機能は46XE2でもそのままブラッシュアップされ、「タイムシフトマシン2」としてスリムボディに全てが収められている。放送を遡って番組を視聴するこの機能は、CELL REGZA主要コンセプトの一つとして昨年大きな話題を呼んだ。46XE2の登場により、未だに他社機の追従を許さない東芝の独創的な性能をあなたが体験できるチャンスが広がったと言えよう。
筆者は今年春に55X1を自宅に導入。半年間に渡ってこの稀代の「モンスターマシン」を使い続けてきた。「超解像」に代表される独自技術や高品位な映像エンジンの存在により実現する高画質化技術、スペースセービングと好サウンドを両立させた高音質技術にも特筆すべきポイントは数多くあるが、ここでは「モンスターマシン」として語られる背景の主要要素の一つ、機能面での圧倒的な充実ぶりと新製品での進化ポイントを改めて解説することにしよう。
録画テレビとしては型破りの3TBもの内蔵HDD容量はもちろん、地上デジタル放送全チャンネルを一画面に分割して表示できる8画面マルチ表示や、全チャンネル約25時間分を遡って視聴できる「タイムシフトマシン」機能はライバルメーカーの追随を全く許さない。また、直感的な操作を可能とする「ローミングナビ」により録画済番組をキーワード、出演者情報等で有機的に結びつけて表示する機能も備えられており、極めて未来的だ。全チャンネル録画をしているからこそ使える、遊び心ある仕様だ。
46XE2をはじめとする今回の新製品での、筆者を含むユーザーにとっての何よりの朗報はタイムシフトマシンの機能改善である。55X1では録画したいチャンネルの指定数を減らしても最大時間が約25時間までに制限されてしまうという制約があった。新モデルの「タイムシフトマシン2」では、設定するチャンネル数に応じて録画可能時間が変動し、絞れば絞るほど録画時間を増やすことができるのだ。
例えば1縲鰀2チャンネル分の設定であれば最大約102時間(4日強)まで遡ってタイムシフト視聴することができるようになった。めったに視聴しないチャンネルを外してタイムシフト時間を増やす、あるいはゴールデンタイムのみの設定にするなど、個々の嗜好に応じた使い分けができるようになったのが嬉しい。従来は時間に追われて慌てて視聴するケースや、不必要なチャンネルまで録画してしまい、せっかくの大容量を活かせない場合もあったが、腰を据えて計画的に録画・再生できる環境が整うようになったのだ。
また、従来同社のBD/DVDレコーダーに搭載されていた「おすすめサービス」も新CELL REGZAに搭載。タイムシフト視聴だけでなく、個々の番組を自分で選んで録画する場合の有効な機能として評価したい。また、CELL REGZAで録った番組をBD化するレグザブルーレイとの連携強化も喜ばしい改善点。従来必要だったLANケーブルが不要となり、イーサネット対応ケーブル1本で接続が可能となった。これまでは「録りっぱなし」になりがちだったが、アーカイブがより簡便になって道筋がきちんと付けられたことで、録画機としてのCELL REGZAの完成度がさらに上がったように思う。この「レグザリング・ダビング」によって、内蔵HDDに録画した番組はダイレクトにBDドライブに書き出せる。つまり、全チャンネル録画環境がそのままBDレコーダーにもなるというわけだ。
●タイムシフトマシン録画設定 チャンネル数や曜日、時間帯等の細かい設定も可能に |
●CELLレグザ番組表 オンエア用の小画面を設けており、内容を確認しながら選択可 |
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●おすすめサービス インターネット経由で様々な録画ランキング情報が入手可 |
●ブロードバンドメニュー TSUTAYA TVやひかりTV等のブロードバンド放送に対応 |
●ローミングナビ 直感的な操作が可能なナビゲーションで録画済番組を検索 |
アップデートにより対応するブロードバンドコンテンツの数も増えてきた。「アクトビラ」「ひかりTV」「TSUTAYA TV」といったお馴染みのブロードバンド放送だけでなく、動画投稿サイト「YouTube」も視聴することができる。ただ「映る」だけでなくCELLパワーを活かしたクリアな映像で視聴することができるのが、CELL REGZAとしてのアドバンテージだ。また、Opera Software ASA社との共同開発による「フルHDインターネットブラウザ」により、大画面TVの特性を活かした高精度で快適なブラウジング操作が楽しめるのも大きな特徴。ネット対応が昨今のTV開発キーワードになっているが、ここまで徹底された作りはCELL REGZAの他に例を見ない。
高画質・高音質・高機能の頂点を極める「X2」、CELL REGZA思想をそのまま受け継ぎつつスタイリッシュさも手に入れた「XE2」。これらの製品は、当然、冬の薄型テレビ選びの本命となることだろう。特に46XE2は、スペースセービング、プライス、クオリティ、そしてファンクション、全ての要素であなたの「あこがれ」を「現実」に変えることができる画期的なモデルだ。「あこがれ」に手が届く存在、46XE2を今すぐ実際に体験して欲しい。
東芝 3Dテレビ・液晶テレビ「レグザ」製品情報ページ http://www.toshiba.co.jp/regza/ |