VGP受賞スピーカーを徹底解剖
迫力のサウンドを持ち運ぶ − TDK Life on Record「SP-XA6802」のプレミアムな魅力に迫る
TDK Life on Recordブランドから、大型ラジカセを思わせるようなデザインの一体型アクティブスピーカー“Xa Premium”シリーズ「SP-XA6802」が発売された。高音質とスマートなデザインを“持ち運べる”スピーカーとして、新しいサウンドライフを提案する本機の魅力に、ライターの鴻池賢三氏が迫る。
聴いて楽しめる、視て楽しめるスピーカーが誕生した
本機は1980年代にアメリカでブレークした“Boombox(ブームボックス)”のイメージをベースに、iPodとのデジタル接続など、最新のデジタル技術を取り込んで進化した「レトロモダン」とも呼べるコンセプトが新鮮なスピーカーだ。このたび“Xa Premium”シリーズの「SP-XA6802」がビジュアルグランプリ2011 Summerの「スピーカーシステム(アクティブタイプ・一体型)」部門で「金賞」を授賞した理由は、そのコンセプトのユニークさだけでなく、シンプルで洗練されたデザイン性、機能、音質、操作にわたる完成度の高さ、そして音楽をより自由に楽しむための提案性が評価されたためである。
ちなみに“Boombox”とは、迫力のサウンドが何処でも楽しめる大型ラジカセの愛称で、肩に担いで街を歩くスタイルがアメリカなどで流行になった。本機は、Boomboxを彷彿とさせるスリムな形状にハンドルを備え、さらに携行にも便利な本革製のショルダーストラップが付属している点もポイントだ。また、単一形電池10本による駆動が可能で、10W+10Wもの大出力を誇り、持ち運び可能なオーディオとしては、他に類を見ない重低音再生能力は最大の魅力と言える。
機能面ではiPodのデジタル接続やUSBメモリに収めたMP3およびWMAファイルによる音楽データの再生など、最新のデジタル音楽時代に沿った内容。さらに、FM/AMラジオ受信、エレキ楽器のアンプとしても使えるφ6.3mmプラグ入力など、多彩なソースに対応する。例えば、iPodの音楽を再生しながら、自身のギタープレイをミックスする事も可能だ。自宅でも屋外でも、使い方は自由自在だ。ストリートパフォーマーにも、デザイン、音質、機能面でオススメできる。
少し詳細に、音質面や使い勝手について紹介しよう。デザイン面でも印象的な2つの大口径スピーカーは、中心部のトゥイーターと外周部のウーファーから成る同軸2Way方式で、実機の試聴では低域の迫力に加え、深みと明瞭なボーカルが印象的だった。コンセプトやデザインだけでなく、音質についても本格的だ。
本体に搭載されているイコライザー&ビジュアライザーは、低域音や高域音を好みに調整できるのに加え、音を視覚化することで、空間に躍動感や存在感を与えてくれる。据え置きで使う場合はACアダプターを使うことになるが、単1形電池10本でポータブル駆動もできるので、充電タイプの電池を活用すれば屋外での楽しみ方も広がると思う。本機がラインナップされる“Xa Premium”シリーズには、本体のサイズがさらに一回り大きく、迫力ある2.1ch再生に対応した「SP-XA6803」と、コンパクトなキューブ型の「SP-XA6701」がある。それぞれを用途に合わせて選べのも良い。ストリートパフォーマーやショップの「見せる」オーディオとしてもオススメしたい。
【SP-XA6802 スペック】
●価格:¥OPEN(予想実売価格44,800円前後) ●方式:2スピーカーシステム ●出力:10W+10W ●入力:LINE IN(3.5mm ステレオミニジャック)、RCA、6.3mm プラグ ●対応デバイス:USB ver.2.0 規格対応のiPod/iPhone、32GB 以下のUSB メモリ、ハードディスク ●対応フォーマット:MP3、WMA(320kbps 以下のファイルに対応) ●外形寸法:約508mx 338Hx102Dmm ●質量:6.8kg ●問い合わせ先:イメーション お客様相談室 TEL/0120-81-0544
“Xa Premium”シリーズのラインナップ
SP-XA6803
出力10Wのスピーカー2基と出力15Wのサブウーファーを搭載した3スピーカー構成のフラグシップモデル。
SP-XA6701
4方向にスピーカーを装備したマルチディレクショナルスピーカー構成のキューブ型モデル。
鴻池賢三 プロフィール
THX ISF認定ホームシアターデザイナー。ISF認定映像エンジニア。AV機器メーカー勤務を経て独立。現在、AV機器メーカーおよび関連サービスの企画コンサルタント業を軸に、AV専門誌、WEB、テレビ、新聞などのメディアを通じてアドバイザーして活躍中。2009年より(社)日本オーディオ協会「デジタルホームシアター普及委員会」委員/映像環境WG主査。
聴いて楽しめる、視て楽しめるスピーカーが誕生した
本機は1980年代にアメリカでブレークした“Boombox(ブームボックス)”のイメージをベースに、iPodとのデジタル接続など、最新のデジタル技術を取り込んで進化した「レトロモダン」とも呼べるコンセプトが新鮮なスピーカーだ。このたび“Xa Premium”シリーズの「SP-XA6802」がビジュアルグランプリ2011 Summerの「スピーカーシステム(アクティブタイプ・一体型)」部門で「金賞」を授賞した理由は、そのコンセプトのユニークさだけでなく、シンプルで洗練されたデザイン性、機能、音質、操作にわたる完成度の高さ、そして音楽をより自由に楽しむための提案性が評価されたためである。
ちなみに“Boombox”とは、迫力のサウンドが何処でも楽しめる大型ラジカセの愛称で、肩に担いで街を歩くスタイルがアメリカなどで流行になった。本機は、Boomboxを彷彿とさせるスリムな形状にハンドルを備え、さらに携行にも便利な本革製のショルダーストラップが付属している点もポイントだ。また、単一形電池10本による駆動が可能で、10W+10Wもの大出力を誇り、持ち運び可能なオーディオとしては、他に類を見ない重低音再生能力は最大の魅力と言える。
機能面ではiPodのデジタル接続やUSBメモリに収めたMP3およびWMAファイルによる音楽データの再生など、最新のデジタル音楽時代に沿った内容。さらに、FM/AMラジオ受信、エレキ楽器のアンプとしても使えるφ6.3mmプラグ入力など、多彩なソースに対応する。例えば、iPodの音楽を再生しながら、自身のギタープレイをミックスする事も可能だ。自宅でも屋外でも、使い方は自由自在だ。ストリートパフォーマーにも、デザイン、音質、機能面でオススメできる。
少し詳細に、音質面や使い勝手について紹介しよう。デザイン面でも印象的な2つの大口径スピーカーは、中心部のトゥイーターと外周部のウーファーから成る同軸2Way方式で、実機の試聴では低域の迫力に加え、深みと明瞭なボーカルが印象的だった。コンセプトやデザインだけでなく、音質についても本格的だ。
本体に搭載されているイコライザー&ビジュアライザーは、低域音や高域音を好みに調整できるのに加え、音を視覚化することで、空間に躍動感や存在感を与えてくれる。据え置きで使う場合はACアダプターを使うことになるが、単1形電池10本でポータブル駆動もできるので、充電タイプの電池を活用すれば屋外での楽しみ方も広がると思う。本機がラインナップされる“Xa Premium”シリーズには、本体のサイズがさらに一回り大きく、迫力ある2.1ch再生に対応した「SP-XA6803」と、コンパクトなキューブ型の「SP-XA6701」がある。それぞれを用途に合わせて選べのも良い。ストリートパフォーマーやショップの「見せる」オーディオとしてもオススメしたい。
【SP-XA6802 スペック】
●価格:¥OPEN(予想実売価格44,800円前後) ●方式:2スピーカーシステム ●出力:10W+10W ●入力:LINE IN(3.5mm ステレオミニジャック)、RCA、6.3mm プラグ ●対応デバイス:USB ver.2.0 規格対応のiPod/iPhone、32GB 以下のUSB メモリ、ハードディスク ●対応フォーマット:MP3、WMA(320kbps 以下のファイルに対応) ●外形寸法:約508mx 338Hx102Dmm ●質量:6.8kg ●問い合わせ先:イメーション お客様相談室 TEL/0120-81-0544
“Xa Premium”シリーズのラインナップ
SP-XA6803
出力10Wのスピーカー2基と出力15Wのサブウーファーを搭載した3スピーカー構成のフラグシップモデル。
SP-XA6701
4方向にスピーカーを装備したマルチディレクショナルスピーカー構成のキューブ型モデル。
鴻池賢三 プロフィール
THX ISF認定ホームシアターデザイナー。ISF認定映像エンジニア。AV機器メーカー勤務を経て独立。現在、AV機器メーカーおよび関連サービスの企画コンサルタント業を軸に、AV専門誌、WEB、テレビ、新聞などのメディアを通じてアドバイザーして活躍中。2009年より(社)日本オーディオ協会「デジタルホームシアター普及委員会」委員/映像環境WG主査。