【特別企画】イヤホンチップでイヤホンリスニングを変える!
<ユーザーレポート(2)>コンプライ・イヤホンチップの実力を本音レビュー!
イヤホンチップ各種の聴こえ方に迫る特別企画「イヤホンチップでイヤホンリスニングを変える!」。先日ファイル・ウェブで開催したコンプライ イヤホンチップのユーザーレポートキャンペーンには、読者の皆さまより大変多くのご応募を頂き、誠にありがとうございました。
コンプライのイヤホンチップを使ってみた“読者の生の声”として、皆さまにご提出頂いたレポートの中から、いくつかを連続してお届けしてまいります。使用したイヤホンチップはコンプライ「Tシリーズ」。普段使っているイヤホンにTシリーズを装着することで、聴こえ方はどう変わったのでしょうか?
ユーザーレポート(2) ペンネーム:izappyさん
< 試聴機器 >
・イヤホン:MONSTER CABLE「MH Beats IE by dr.dre」
・プレーヤー:iPod touch(4th)
< 試聴した楽曲 >
・春畑 道哉 『Wings』
・柴田 淳 『おかえりなさい。』
・Donald Fagen 『I.G.Y.』
私がこのイヤホンを使い始めて既に3年が経ちますが、実は純正のイヤホンチップを使っていた期間は初めの数日間で、あとはずっとこのコンプライ Tシリーズを使い続けています。
今回コンプライをモニターするにあたり、引き出しの奥に眠っていた純正のイヤホンチップを引っ張り出してきて3年ぶりに装着してみました。そのような訳で、私の場合はコンプライをモニターするというよりも、改めて純正チップとの違いを比較してみるという状況であることを最初に申し上げておきます。
再生機器はiPod touch(4th)です。勤務先では仕事中に聴くことができないので、主に通勤時と昼休みを利用して聴き比べてみました。
まずは哀愁漂うギター・インスト曲である春畑道哉さんの『Wings』を純正イヤホンチップで聴いた場合、全体的に切れのあるシャープな印象を受けるものの、イヤホンの特性で中高音域が反響しているせいか、こともあろうにメインのエレキギターが少々耳障りに感じました。低音については、そこそこ出ているように感じられましたが、音の厚みが足りないというか、スネアドラムの音が少し安っぽい感じ(洗面器の裏側を叩いたような感じw)に思えました。
一方コンプライを装着した場合、中高音域で気になった反響音が程よく抑えられてマイルドで聴きやすい感じに変わりました。また、遮音性とホールド性がアップしたため、低音がグッと前に出てくる感じと音の厚みが増してエネルギッシュな印象となり、全体的にバランスが良くなった感じを受けました。
柴田 淳さんの『おかえりなさい。』では、少し乾いた感じに聴こえた歌声がコンプライを装着することで、透明感のあるしっとりとした歌声に変わり、深みのあるピアノと小気味良いベースラインが調和して艶っぽさが増した感じを受けました。
『I.G.Y.』を聴いてみると、純正イヤホンチップのように少々反響気味の音も臨場感があって悪くないと感じましたが、やはりコンプライを使用した場合のほうが音のバランスが良く自分の好みに合っていると感じました。ちなみに私はライブ系の曲をあまり聴かないのですが、純正イヤホンチップはそちら系が好きな方に向いているのかも知れないと感じました。
他にも聴き比べた曲はありますが、どれも総じて突出気味に感じられた高音域の反響が程よく抑えられ、低音域の厚みが増してバランスが良くなり聴きやすくなったと思いました。コンプライのチップをよく見ると、導管よりもウレタンフォームの方が数ミリ出っ張っていますが、この部分が耳の中で耳障りな音や反響を抑えてくれているのかなと思いました。そう考えると材質やサイズ、形状によって聴こえ方が少しずつ変わってくるのもうなずける気がします。
装着感については、純正のイヤホンチップは耳奥に挿入した際に空気の逃げ場が無くなり、溜まった空気が圧縮されて耳に圧迫感を感じるのに対して、コンプライは耳奥に感じる圧迫感もほとんど無く、優しく広がってフィットしていく感じがよく分かります。ただ、新しいうちは耳にフィットするまでに結構時間が掛かるので、しばらく指で押さえていないとズレてしまいそうなのが難点でしょうか。
MH Beats IE by dr.dreというイヤホンは絡みにくい“きしめん”ケーブルが特徴ですが、ケーブルが重いため純正チップでは何かの拍子にすぐ耳から外れそうになったりします。コンプライの場合はズレにくく多少の事では外れることもないので安心して使えます。
また、装着感が自然なため長時間着けていても疲れにくいのが魅力に感じましたが、さすがに半日以上着けていると耳の孔が多少広がってしまうのか、外した時に暫く違和感が残るようです。
遮音性については、純正のイヤホンチップに比べるとコンプライの遮音性は非常に高く、周りの音を気にせず集中して音楽や動画を楽しめるので、通勤の際にとても重宝しています。
タッチノイズについては、イヤホンの特徴であるきしめんケーブルが災いしてノイズを拾いやすく、体の動きに合わせてゴソゴソと大きな音がします。純正イヤホンチップの場合は、ノイズがダイレクトに伝わる感じがしてとても気になるのですが、コンプライを装着した場合は低反発ポリウレタンがノイズを吸収してくれるようで、かなりタッチノイズが軽減しているのが実感できます。
以上のように、純正イヤホンチップでマイナスと感じていた部分を絶妙に補ってくれるのがコンプライのイヤホンチップであるというのが、私のまとめ的な感想になりますが、強いて欠点を挙げるとしたら価格が高いということでしょうか。材質的に早く劣化してしまうのは仕方がないし、性能を考えれば決して高いものでは無いということは良く分りますが、消耗品として考えるならば、できるだけ費用を掛けたくないというのが本音でもあります。
今回の聴き比べを通して改めてコンプライの良さを再認識しました。人によって音質等の好みは様々だと思いますが、純正のシリコンイヤホンチップを使用していて少し物足りないと感じている場合は、一度はコンプライのイヤホンチップを試してみると良いのではないかと思いました。<了>
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コンプライのイヤホンチップを使ってみた“読者の生の声”として、皆さまにご提出頂いたレポートの中から、いくつかを連続してお届けしてまいります。使用したイヤホンチップはコンプライ「Tシリーズ」。普段使っているイヤホンにTシリーズを装着することで、聴こえ方はどう変わったのでしょうか?
ユーザーレポート(2) ペンネーム:izappyさん
純正チップでマイナスと感じていた部分を絶妙に補ってくれるコンプライ |
< 試聴機器 >
・イヤホン:MONSTER CABLE「MH Beats IE by dr.dre」
・プレーヤー:iPod touch(4th)
< 試聴した楽曲 >
・春畑 道哉 『Wings』
・柴田 淳 『おかえりなさい。』
・Donald Fagen 『I.G.Y.』
私がこのイヤホンを使い始めて既に3年が経ちますが、実は純正のイヤホンチップを使っていた期間は初めの数日間で、あとはずっとこのコンプライ Tシリーズを使い続けています。
今回コンプライをモニターするにあたり、引き出しの奥に眠っていた純正のイヤホンチップを引っ張り出してきて3年ぶりに装着してみました。そのような訳で、私の場合はコンプライをモニターするというよりも、改めて純正チップとの違いを比較してみるという状況であることを最初に申し上げておきます。
再生機器はiPod touch(4th)です。勤務先では仕事中に聴くことができないので、主に通勤時と昼休みを利用して聴き比べてみました。
まずは哀愁漂うギター・インスト曲である春畑道哉さんの『Wings』を純正イヤホンチップで聴いた場合、全体的に切れのあるシャープな印象を受けるものの、イヤホンの特性で中高音域が反響しているせいか、こともあろうにメインのエレキギターが少々耳障りに感じました。低音については、そこそこ出ているように感じられましたが、音の厚みが足りないというか、スネアドラムの音が少し安っぽい感じ(洗面器の裏側を叩いたような感じw)に思えました。
一方コンプライを装着した場合、中高音域で気になった反響音が程よく抑えられてマイルドで聴きやすい感じに変わりました。また、遮音性とホールド性がアップしたため、低音がグッと前に出てくる感じと音の厚みが増してエネルギッシュな印象となり、全体的にバランスが良くなった感じを受けました。
柴田 淳さんの『おかえりなさい。』では、少し乾いた感じに聴こえた歌声がコンプライを装着することで、透明感のあるしっとりとした歌声に変わり、深みのあるピアノと小気味良いベースラインが調和して艶っぽさが増した感じを受けました。
『I.G.Y.』を聴いてみると、純正イヤホンチップのように少々反響気味の音も臨場感があって悪くないと感じましたが、やはりコンプライを使用した場合のほうが音のバランスが良く自分の好みに合っていると感じました。ちなみに私はライブ系の曲をあまり聴かないのですが、純正イヤホンチップはそちら系が好きな方に向いているのかも知れないと感じました。
他にも聴き比べた曲はありますが、どれも総じて突出気味に感じられた高音域の反響が程よく抑えられ、低音域の厚みが増してバランスが良くなり聴きやすくなったと思いました。コンプライのチップをよく見ると、導管よりもウレタンフォームの方が数ミリ出っ張っていますが、この部分が耳の中で耳障りな音や反響を抑えてくれているのかなと思いました。そう考えると材質やサイズ、形状によって聴こえ方が少しずつ変わってくるのもうなずける気がします。
装着感については、純正のイヤホンチップは耳奥に挿入した際に空気の逃げ場が無くなり、溜まった空気が圧縮されて耳に圧迫感を感じるのに対して、コンプライは耳奥に感じる圧迫感もほとんど無く、優しく広がってフィットしていく感じがよく分かります。ただ、新しいうちは耳にフィットするまでに結構時間が掛かるので、しばらく指で押さえていないとズレてしまいそうなのが難点でしょうか。
MH Beats IE by dr.dreというイヤホンは絡みにくい“きしめん”ケーブルが特徴ですが、ケーブルが重いため純正チップでは何かの拍子にすぐ耳から外れそうになったりします。コンプライの場合はズレにくく多少の事では外れることもないので安心して使えます。
また、装着感が自然なため長時間着けていても疲れにくいのが魅力に感じましたが、さすがに半日以上着けていると耳の孔が多少広がってしまうのか、外した時に暫く違和感が残るようです。
遮音性については、純正のイヤホンチップに比べるとコンプライの遮音性は非常に高く、周りの音を気にせず集中して音楽や動画を楽しめるので、通勤の際にとても重宝しています。
タッチノイズについては、イヤホンの特徴であるきしめんケーブルが災いしてノイズを拾いやすく、体の動きに合わせてゴソゴソと大きな音がします。純正イヤホンチップの場合は、ノイズがダイレクトに伝わる感じがしてとても気になるのですが、コンプライを装着した場合は低反発ポリウレタンがノイズを吸収してくれるようで、かなりタッチノイズが軽減しているのが実感できます。
以上のように、純正イヤホンチップでマイナスと感じていた部分を絶妙に補ってくれるのがコンプライのイヤホンチップであるというのが、私のまとめ的な感想になりますが、強いて欠点を挙げるとしたら価格が高いということでしょうか。材質的に早く劣化してしまうのは仕方がないし、性能を考えれば決して高いものでは無いということは良く分りますが、消耗品として考えるならば、できるだけ費用を掛けたくないというのが本音でもあります。
今回の聴き比べを通して改めてコンプライの良さを再認識しました。人によって音質等の好みは様々だと思いますが、純正のシリコンイヤホンチップを使用していて少し物足りないと感じている場合は、一度はコンプライのイヤホンチップを試してみると良いのではないかと思いました。<了>
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