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JVCのツインサブウーファー搭載サウンドバー「TH-BA31」レポート(2)高橋敦が音質チェック!

公開日 2014/03/13 11:00 高橋敦
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いま注目を集める“サウンドバー”。JVCブランドから昨年9月に登場した「TH-BA31」は、設置の簡単さやBluetooth機能などを備えつつ、音質面にもこだわっている。また価格も実売35,000円前後と手頃なので、これから導入を考えている方にも検討しやすい製品だと言えるだろう。第1回ではテレビとの接続性や各機能の使いやすさをレポートしたが(関連ニュース)、今回は高橋敦氏による音質レビューをお届けしよう。


シンプルすぎでも詰め込みすぎでもない機能性をお手頃価格にまとめたサウンドバー。あとは実際の使い勝手と音質が良好ならお買い得だ。早速実際に試してみよう。


TH-BA31

TH-BA31を42型テレビと組み合わせたところ
最初に強いて弱点をひとつ挙げるとすると、表示ディスプレイがないこと。現在の入力やサラウンドモードはランプの点灯色で見分ける。まあこれくらいは慣れと耳でカバーできるだろう。

接続機器や、設定中のモードなどは、本体前面のインジケーターの色で確認することができる

しかし使い勝手の話ならば、普段の操作の主役、リモコンの出来映えは良好だ。カード型ではなく、コンパクトながらも厚みと丸みを帯びていて手の中での収まりがよい。機能が詰め込まれていないのでボタンも多すぎず、迷いなく使える。

付属のリモコン

では映画は「パシフィック・リム」冒頭を試聴。

冒頭はモノローグによる物語世界の説明が続くが、その男声の厚みがよい。「世界は大変だーッ!」という内容を抑えたトーンで語っているその声に厚みがあることで、事態の深刻さ、物語の世界感がより強く届いてくる。

パイロットがイエーガー(巨大ロボ)に乗り込む場面では、機械的電子的な効果音が音場のあちこちに散りばめられている。ここでサラウンドモードを「バーチャル」にすると、「ムービー」モードと比べて音場の広がりは圧倒的。音の輪郭や定位に多少の不自然さは出るがそれと引き換えるに値する、巧くディフォルメされたワイドなスケール感を得られる。台詞中心の映画なら「ムービー」、大作アクションなら「バーチャル」のように使い分けたい。

左右底面のサブウーファーの効果も充分に発揮され、カイジュウの咆哮のゴロゴロと腹に来る響きも十分な迫力。独立調整できるサブウーファー音量も使いやすい。

本体底面に8.5cmのサブウーファーを2基搭載し、迫力の低音を再生する

Bluetoothでの音楽再生もチェック。中低域の厚みとガッツ感を土台にしてロック色の強い音調と感じた。基本的にはステレオモードでの再生が無難だが、エレクトロ系など空間の広がりが特徴的な曲ではサラウンドモードを合わせてみても面白い。

本格的なサラウンドシステムまでは手が届かない。でもテレビ内蔵スピーカーから圧倒的なステップアップじゃないと購入の意味がない。本機はそういったニーズにしっかりと応えてくれる、ベーシックで充実したサウンドバーだ。

(高橋敦)

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