「現時点での集大成」
日本初のドルビーアトモス採用アニメ『BLAME!』を原作ファン目線でレポート
5月20日(土)より2週間限定で公開される劇場アニメ『BLAME!』。同作は日本アニメとして初めてドルビーアトモスを採用したことでも注目のタイトルだ。その公開に先立ち、3月14日にイオンシネマ幕張新都心の8スクリーンにて試写会が実施された。もちろん音声はドルビーアトモスだ。
試写会には音響監督の岩浪美和氏、監督の瀬下寛之氏、副監督の吉平“Tady”直弘氏が参加。本作に向けた音への並々ならぬこだわりについて壇上で語った。
『BLAME!』は弐瓶 勉による、1997年から2003年にかけて連載されたSF漫画の金字塔とも言えるタイトルだ。いまなお考察が続けられるほど世界中から支持されているという人気の表れだろう、初出から20年を経て劇場アニメ化されることになった。
ドルビーアトモスについて簡単に触れておくと、リスナーの頭上に音源を設置し、天井方向も含めた立体的な音場を展開するサウンドシステムのこと。高さの要素を含めることで、3次元的な音響表現を実現するというものだ。
どのスピーカー(チャンネル)からどの音を出すか割り当てるこれまでの「チャンネルオーディオ」と異なり、ひとつひとつの音をオブジェクトとして捉え、そのオブジェクトの動きや音量の変化をデータとして保持。そのデータを元にスピーカーの位置や数に合わせて最適なレンダリングを行い再生する「オブジェクトオーディオ」を採用している。
これにより、劇場のあらゆる方向から観客を包み込むように音が聴こえるだけでなく、従来のサラウンドシステム以上の音の定位、シームレスな移動が可能なことで、「臨場感溢れる映像体験」が楽しめる。
●音の力によって、“気配”まで表現できる
岩浪氏はまず「ドルビーアトモスで作品を仕上げたいというのは3年以上の目標、夢でした」と言葉にし、続けて「映画『ゼロ・グラビティ』を観て、僕自身が衝撃を受けたんです。“日本の映画音響はこれで大きく遅れを取った、追いつかなきゃ”というのが正直なところで、ようやく背中が見えたかな」とコメント。
また製作にあたっては「ホームシアター向けのドルビーアトモスシステムもありますが、映画館ほどの設備は実現できない。家庭では決してできない体験を映画館でする、ということを大切に考えました」と映画館での視聴を意識したという。
こうした音環境を受け、瀬下監督は「岩浪さんが全力の限りを尽くしてくださり、菅野祐悟さんに最高の音楽を作っていただいて、素晴らしい音になりました。弐瓶先生の『BLAME!』の入門編として描いたつもりです。それでもハードではあるので、こういった世界観が苦手な方には少しとっつきにくいかもしれません。ただ、好きな方にとっては“ゴチソウ”になったかなと思います」とコメント。
確かに、『BLAME!』はこれまでも映像化が期待されながら、その実現は不可能と言われてきた。それには弐瓶勉による重厚で難解な世界観や、わずかなセリフのほかは絵だけで状況を表現するどこか画集めいた表現などをどう動かすか、という課題であったり、それを実現するための製作におけるテクノロジー、さらには巨大な作品の映像化に対する受け手の心理の問題もあったのかもしれない。
しかし一方で、瀬下監督は「我々が3DCGにこだわっている理由として、視聴からさらに進んだ“体験”ができる世界観を作りたいという想いがあるんです。特にハードSFを作っていて、画面に見えていない外側、空間全体のムードを伝えるのは音なんです」と、『BLAME!』がひとつの“体験”としての役割を担うと語る。
「岩浪さんのチームは、音楽が鳴っていない時でも、ノイズや反響音までデザインして、“気配”を作ってくれる。映像だけで説明するのではなく、色んな情報の総合力で、マニアックであっても、この世界の面白さを体験して帰ってもらうということができるのではないかな、と思っています」(瀬下監督)。
また吉平氏はドルビーアトモスのメリットについて「これまでできなかった表現が可能になって、より没入感が高まるんです。例えば、づる(登場人物の一人)が銛を落とすシーンでは、音が回っていく様子に思わず振り返ってしまったり。音が動いていく姿が映像とあいまって、SFの非現実の世界を現実のように錯覚してしまう、新しい視聴体験がしてもらえると思います」とコメントした。
また「実写のセットのようにバーチャルで空間を作っているので、どの方向の何メートル先から音が聴こえる、ということが全て決まっているんです。それに対して、三次元的な情報が付加されることで、計画した通りか、それ以上のものになってくれる。まさに僕たちが想像した通りの世界がそこにある、という喜びがあります」と、3DCGとドルビーアトモスの組み合わせによって、意図したもの、もしくはそれ以上の仕上がりになったようだ。
そして『BLAME!』という映画作品自体について、吉平氏は「原作にある広大な世界を作っていくということに対して、精一杯背伸びして奥行きある空間を作ったところに、岩浪さんの音が加わって、やっとファンの方に満足いただける映像化に近づけたのではないかと思っています。できるだけ広い世界を没入できる環境で観ていただけたら大変嬉しく思います」ともコメント。
また瀬下氏は「音響、音楽をここまで凝っている作品はなかなかないですが、こういうことがアニメや映画をもっともっと面白く、活発にしていける切っ掛けになると思います。ぜひその代表作として、『BLAME!』をよろしくお願いします」と作品と取り組みをアピール。
そして岩浪氏が「自分のなかでは“アニメーション音響革命”というつもりで、現時点での集大成として作った作品なので、ぜひ多くの皆さんに観ていただければと思います」と自信を見せた。
●1ファンとして観たアトモス『BLAME!』
視聴した感想を述べていこう。ドルビーアトモスから得られたのは「音が体を包み込む」というよりも、「音が体を通り抜ける」ような感覚だ。霧亥の持つ銃「重力子放射線射出装置」は原作でもおなじみ、一発撃てばどこまでも貫通していく。この直線的な音の動きが、遠回りせず前後、左右にストレートに自分を貫いていく。
「セーフガード」は静止画である漫画の時からガチャガチャとおぞましい動きをしていたが、実際に動画になり予想以上の速度で迫られると本能的な恐怖を感じる。その感情を高めるのが音で、画面を飛び出して目の前まで近づいてこられたようで後頭部がザワつく。
「電基漁師」たちはフルフェイスのように顔全体を覆うマスクをつけ、服装もほぼ見分けがつかないため、シーンによっては人物の判別がつきにくい。だが、それでも誰が話しているのかが分かるのだ。これが巧みな映像表現と自由な音の移動がもたらした成果なのだろう。
また、階層都市は「建設者」によって無作為に、そして無限に広がり続けている。その建造物の広大さ、深さが音の反響や残響によりひしひしと伝わる。登場人物たちが歩いている何気ないシーンでも、画面には映らないが、その世界のどこかで建設者が作業していることが感じられる。音が画面と一体化せず、“気配”として感じられることで、まるで自分がその世界に存在するようなリアリティが得られた。
音の質からも、『BLAME!』の世界における物の質感、というものがイメージされる。硬い、柔らかい、金属、布などといった素材の感触は、映像と音が合わせることでリアルに想起される。アバウトな表現で申し訳ないが、「あれがまさか、こんな質感だったのか」とおそらく原作ファンなら驚くこともあれば、「確かにこんな感じだろう」と想像していた世界が形作られていることにニヤリとすることもあるはずだ。
ストーリーについてはネタバレになるので触れることはできないが、弐瓶勉がクリエイティブディレクションの中核を担うだけあって、原作に登場しなかったキャラクターも魅力的かつ世界観にマッチしている。
これまでも『BLAME!』がアニメ化した例はあるが、これだけ長時間&ハイクオリティで霧亥やシボが動き回るとなると、『BLAME!』ファンならば必見と言える。づるや捨造、おやっさんといった原作組の掘り下げにも注目。漫画でのトータルセリフ数を超える量を、10分くらいで喋っているのではないだろうか?
ドルビーアトモスで視聴できるシアターは限られているが、岩浪氏によればどんな映画館でも最適な音響空間を体験できるよう、7.1chと5.1chのフォーマットも用意されているという。
少なくとも原作ファンとしても十二分に楽しめる仕上がりで、ドルビーアトモスのみならず音の良い映画やハードSFのエントリーとしても良い“体験”ができる作品なのは間違いない。全国公開は2週間、ぜひ劇場へ足を運んで欲しい。
【『BLAME!』映画情報】
■公開:5月20日(土)より全国公開
■公式サイト:http://www.blame.jp
■上映時間:105分
<キャスト>
霧亥 CV:櫻井孝宏
シボ CV:花澤香菜
づる CV:雨宮天
おやっさん CV:山路和弘
捨造 CV:宮野真守
タエ CV:洲崎綾
フサタ CV:島武M長
アツジ CV:梶裕貴
統治局 CV:豊崎愛生
<スタッフ>
原作:弐瓶勉『BLAME!』(講談社「アフタヌーン」所載)
総監修:弐瓶勉 監督:瀬下寛之
副監督/CGスーパーバイザー:吉平"Tady"直弘 脚本:村井さだゆき
プロダクションデザイナー:田中直哉 キャラクターデザイナー:森山佑樹
ディレクター・オブ・フォトグラフィー:片塰満則 美術監督:滝口比呂志
色彩設計:野地弘納 音響監督:岩浪美和 音楽:菅野祐悟
主題歌:angela「Calling you」 音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
配給:クロックワークス 製作:東亜重工動画制作局
(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局
試写会には音響監督の岩浪美和氏、監督の瀬下寛之氏、副監督の吉平“Tady”直弘氏が参加。本作に向けた音への並々ならぬこだわりについて壇上で語った。
『BLAME!』は弐瓶 勉による、1997年から2003年にかけて連載されたSF漫画の金字塔とも言えるタイトルだ。いまなお考察が続けられるほど世界中から支持されているという人気の表れだろう、初出から20年を経て劇場アニメ化されることになった。
〜あらすじ〜過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(キリイ)であった。 |
ドルビーアトモスについて簡単に触れておくと、リスナーの頭上に音源を設置し、天井方向も含めた立体的な音場を展開するサウンドシステムのこと。高さの要素を含めることで、3次元的な音響表現を実現するというものだ。
どのスピーカー(チャンネル)からどの音を出すか割り当てるこれまでの「チャンネルオーディオ」と異なり、ひとつひとつの音をオブジェクトとして捉え、そのオブジェクトの動きや音量の変化をデータとして保持。そのデータを元にスピーカーの位置や数に合わせて最適なレンダリングを行い再生する「オブジェクトオーディオ」を採用している。
これにより、劇場のあらゆる方向から観客を包み込むように音が聴こえるだけでなく、従来のサラウンドシステム以上の音の定位、シームレスな移動が可能なことで、「臨場感溢れる映像体験」が楽しめる。
●音の力によって、“気配”まで表現できる
岩浪氏はまず「ドルビーアトモスで作品を仕上げたいというのは3年以上の目標、夢でした」と言葉にし、続けて「映画『ゼロ・グラビティ』を観て、僕自身が衝撃を受けたんです。“日本の映画音響はこれで大きく遅れを取った、追いつかなきゃ”というのが正直なところで、ようやく背中が見えたかな」とコメント。
また製作にあたっては「ホームシアター向けのドルビーアトモスシステムもありますが、映画館ほどの設備は実現できない。家庭では決してできない体験を映画館でする、ということを大切に考えました」と映画館での視聴を意識したという。
こうした音環境を受け、瀬下監督は「岩浪さんが全力の限りを尽くしてくださり、菅野祐悟さんに最高の音楽を作っていただいて、素晴らしい音になりました。弐瓶先生の『BLAME!』の入門編として描いたつもりです。それでもハードではあるので、こういった世界観が苦手な方には少しとっつきにくいかもしれません。ただ、好きな方にとっては“ゴチソウ”になったかなと思います」とコメント。
確かに、『BLAME!』はこれまでも映像化が期待されながら、その実現は不可能と言われてきた。それには弐瓶勉による重厚で難解な世界観や、わずかなセリフのほかは絵だけで状況を表現するどこか画集めいた表現などをどう動かすか、という課題であったり、それを実現するための製作におけるテクノロジー、さらには巨大な作品の映像化に対する受け手の心理の問題もあったのかもしれない。
しかし一方で、瀬下監督は「我々が3DCGにこだわっている理由として、視聴からさらに進んだ“体験”ができる世界観を作りたいという想いがあるんです。特にハードSFを作っていて、画面に見えていない外側、空間全体のムードを伝えるのは音なんです」と、『BLAME!』がひとつの“体験”としての役割を担うと語る。
「岩浪さんのチームは、音楽が鳴っていない時でも、ノイズや反響音までデザインして、“気配”を作ってくれる。映像だけで説明するのではなく、色んな情報の総合力で、マニアックであっても、この世界の面白さを体験して帰ってもらうということができるのではないかな、と思っています」(瀬下監督)。
また吉平氏はドルビーアトモスのメリットについて「これまでできなかった表現が可能になって、より没入感が高まるんです。例えば、づる(登場人物の一人)が銛を落とすシーンでは、音が回っていく様子に思わず振り返ってしまったり。音が動いていく姿が映像とあいまって、SFの非現実の世界を現実のように錯覚してしまう、新しい視聴体験がしてもらえると思います」とコメントした。
また「実写のセットのようにバーチャルで空間を作っているので、どの方向の何メートル先から音が聴こえる、ということが全て決まっているんです。それに対して、三次元的な情報が付加されることで、計画した通りか、それ以上のものになってくれる。まさに僕たちが想像した通りの世界がそこにある、という喜びがあります」と、3DCGとドルビーアトモスの組み合わせによって、意図したもの、もしくはそれ以上の仕上がりになったようだ。
そして『BLAME!』という映画作品自体について、吉平氏は「原作にある広大な世界を作っていくということに対して、精一杯背伸びして奥行きある空間を作ったところに、岩浪さんの音が加わって、やっとファンの方に満足いただける映像化に近づけたのではないかと思っています。できるだけ広い世界を没入できる環境で観ていただけたら大変嬉しく思います」ともコメント。
また瀬下氏は「音響、音楽をここまで凝っている作品はなかなかないですが、こういうことがアニメや映画をもっともっと面白く、活発にしていける切っ掛けになると思います。ぜひその代表作として、『BLAME!』をよろしくお願いします」と作品と取り組みをアピール。
そして岩浪氏が「自分のなかでは“アニメーション音響革命”というつもりで、現時点での集大成として作った作品なので、ぜひ多くの皆さんに観ていただければと思います」と自信を見せた。
●1ファンとして観たアトモス『BLAME!』
視聴した感想を述べていこう。ドルビーアトモスから得られたのは「音が体を包み込む」というよりも、「音が体を通り抜ける」ような感覚だ。霧亥の持つ銃「重力子放射線射出装置」は原作でもおなじみ、一発撃てばどこまでも貫通していく。この直線的な音の動きが、遠回りせず前後、左右にストレートに自分を貫いていく。
「セーフガード」は静止画である漫画の時からガチャガチャとおぞましい動きをしていたが、実際に動画になり予想以上の速度で迫られると本能的な恐怖を感じる。その感情を高めるのが音で、画面を飛び出して目の前まで近づいてこられたようで後頭部がザワつく。
「電基漁師」たちはフルフェイスのように顔全体を覆うマスクをつけ、服装もほぼ見分けがつかないため、シーンによっては人物の判別がつきにくい。だが、それでも誰が話しているのかが分かるのだ。これが巧みな映像表現と自由な音の移動がもたらした成果なのだろう。
また、階層都市は「建設者」によって無作為に、そして無限に広がり続けている。その建造物の広大さ、深さが音の反響や残響によりひしひしと伝わる。登場人物たちが歩いている何気ないシーンでも、画面には映らないが、その世界のどこかで建設者が作業していることが感じられる。音が画面と一体化せず、“気配”として感じられることで、まるで自分がその世界に存在するようなリアリティが得られた。
音の質からも、『BLAME!』の世界における物の質感、というものがイメージされる。硬い、柔らかい、金属、布などといった素材の感触は、映像と音が合わせることでリアルに想起される。アバウトな表現で申し訳ないが、「あれがまさか、こんな質感だったのか」とおそらく原作ファンなら驚くこともあれば、「確かにこんな感じだろう」と想像していた世界が形作られていることにニヤリとすることもあるはずだ。
ストーリーについてはネタバレになるので触れることはできないが、弐瓶勉がクリエイティブディレクションの中核を担うだけあって、原作に登場しなかったキャラクターも魅力的かつ世界観にマッチしている。
これまでも『BLAME!』がアニメ化した例はあるが、これだけ長時間&ハイクオリティで霧亥やシボが動き回るとなると、『BLAME!』ファンならば必見と言える。づるや捨造、おやっさんといった原作組の掘り下げにも注目。漫画でのトータルセリフ数を超える量を、10分くらいで喋っているのではないだろうか?
ドルビーアトモスで視聴できるシアターは限られているが、岩浪氏によればどんな映画館でも最適な音響空間を体験できるよう、7.1chと5.1chのフォーマットも用意されているという。
少なくとも原作ファンとしても十二分に楽しめる仕上がりで、ドルビーアトモスのみならず音の良い映画やハードSFのエントリーとしても良い“体験”ができる作品なのは間違いない。全国公開は2週間、ぜひ劇場へ足を運んで欲しい。
【『BLAME!』映画情報】
■公開:5月20日(土)より全国公開
■公式サイト:http://www.blame.jp
■上映時間:105分
<キャスト>
霧亥 CV:櫻井孝宏
シボ CV:花澤香菜
づる CV:雨宮天
おやっさん CV:山路和弘
捨造 CV:宮野真守
タエ CV:洲崎綾
フサタ CV:島武M長
アツジ CV:梶裕貴
統治局 CV:豊崎愛生
<スタッフ>
原作:弐瓶勉『BLAME!』(講談社「アフタヌーン」所載)
総監修:弐瓶勉 監督:瀬下寛之
副監督/CGスーパーバイザー:吉平"Tady"直弘 脚本:村井さだゆき
プロダクションデザイナー:田中直哉 キャラクターデザイナー:森山佑樹
ディレクター・オブ・フォトグラフィー:片塰満則 美術監督:滝口比呂志
色彩設計:野地弘納 音響監督:岩浪美和 音楽:菅野祐悟
主題歌:angela「Calling you」 音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
配給:クロックワークス 製作:東亜重工動画制作局
(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局