第一弾製品からUSB型モデルをハンドリング
あのケンウッドが空気清浄分野に参入! 低濃度オゾン発生器「CAX-DM01」を試す
■ケンウッドの低濃度オゾン発生器「CAX-DM01」を試す
2021年、新たに空気清浄分野へ参入したJVCケンウッド。AV機器やカーオーディオでのイメージが強い同社が手掛ける空気清浄機器とはどんなものなのか? ケンウッドブランドで展開されているUSB型の低濃度オゾン発生器「CAX-DM01」を試した。
そもそも、なぜ同社は空気清浄分野に新規参入するのか。それはもちろん、残念ながらなかなか収まらないコロナ禍が背景にある。JVCケンウッドは、監視カメラを活用したAI検温ステーションや抗菌・抗ウイルストランシーバーなど、これまで培ってきた映像・音響技術を活かしたソリューションを以前から市場に提案していたが、そこからさらに一歩踏み込んだと言える。
その新規分野参入第一弾となるのが、ケンウッドブランドで展開する除菌消臭装置。自動車のダッシュボードなどに設置する「CAX-DS01」と、PCなどへの接続を想定したUSB型の「CAX-DM01」という2種類をラインナップしている。また、これに続く除菌消臭装置のラインナップとして、“Coconair(ココネア)”「CAX-PH100」も10月中旬に発売を予定している。
第一弾製品の「CAX-DS01」と「CAX-DM01」では、コロナ放電によって低濃度オゾンとイオンを生成・放出し、この低濃度オゾンとイオンが、空気中に漂う目に見えない多種多様なウイルスや菌、ニオイのもとに反応することで有害物質を効果的に抑制するとのこと。なお、すべての菌やウイルス、においに効果があることを保証するものではないので、本製品を導入するだけで感染対策がすべて不要になるわけではないことには留意したい。
本製品の特徴のひとつが、コロナ放電のための受電極の形状を、一般的な円筒状や板状ではなく、同心円状の多重リングに配置したこと。この形状によって同時多重放電できるようにし、低濃度オゾンとイオンを効果的に生成できるようにした。また、連鎖的に起こるコロナ放電により、強いイオン風を発生させ、生成された低濃度オゾンやイオンをより強く放出できる。その放出力は従来の一般的な構造比で約5倍にもなるという。
また、多重リング式を採用することでファンレスを実現したことも特徴。上記のように、コロナ放電が連鎖的に起こして発生する強力なイオン風を利用することで、低濃度オゾンやイオンを放出・拡散させるためのファンを不要にしたのだ。
これはつまり、静音性というメリットにつながる。実際、今回は特にBGMなどもかけない静かな室内で「CAX-DM01」をPCに接続して使用したが、製品の稼働音などは一切気にならなかった。デザインも落ち着いていて変に目立つことがなく、使用中にその存在を忘れてしまうほど自然に環境へ溶け込む。PCでの作業中に本機の動作音や存在が集中を邪魔するようなことはほぼないだろう。
本体サイズは88W×33H×17Dmmで、質量が30g。数値的には一般的なUSBメモリーより少し大きくて重いことになるが、実際に手にするとそこまで大きな差は感じない。USBメモリーと同じ感覚で気軽に持ち運んで使える。
また、USB端子部は回転式にすることで設置性にも配慮。例えば90度に曲げた状態(本体が縦になる状態)でモバイルバッテリーに接続して机の上に置く、などといった使い方もできる。また、最近はモバイル端末充電用のUSB端子を備える車も増えているため、ここにつないで自動車内の除菌消臭に活用するというのもアリだろう。
なお、今回の取材ではUSBタイプを使用したが、もう一方の「CAX-DS01」は車載向けとして車のダッシュボードに置けるデザインを採用。USB端子やシガーソケットからの給電に加えてソーラーパネルも搭載し、駐車中の太陽光駆動も可能だ。コロナ放電の電極もUSB型の「CAX-DM01」が1つであるのに対し、「CAX-DS01」は3つ搭載し、より広い範囲に低濃度オゾンとイオンを放出する。
適用範囲は車載タイプの「CAX-DS01」が3〜8m3で、USBタイプの「CAX-DM01」が2〜4m3。自動車内での使用をメインに考えるなら「CAX-DS01」、いろいろな場所で活用したいなら「CAX-DM01」といった選び方になるだろう。
ちなみに、車載タイプの「CAX-DS01」は、国際自動車(kmグループ)が東京都内で運行している「ニューノーマルタクシー」の搭載設備として採用されている。タクシーを利用するついでに同製品が実際に稼働している様子を確認してみる…などというのもよいかもしれない。
ケンウッドの公式サイトには、除菌や消臭効果などについての、多重リング式コロナ放電による低濃度オゾンの試験結果も公開されている。本機に興味を持ったら一度チェックしてみてほしい。
2021年、新たに空気清浄分野へ参入したJVCケンウッド。AV機器やカーオーディオでのイメージが強い同社が手掛ける空気清浄機器とはどんなものなのか? ケンウッドブランドで展開されているUSB型の低濃度オゾン発生器「CAX-DM01」を試した。
そもそも、なぜ同社は空気清浄分野に新規参入するのか。それはもちろん、残念ながらなかなか収まらないコロナ禍が背景にある。JVCケンウッドは、監視カメラを活用したAI検温ステーションや抗菌・抗ウイルストランシーバーなど、これまで培ってきた映像・音響技術を活かしたソリューションを以前から市場に提案していたが、そこからさらに一歩踏み込んだと言える。
その新規分野参入第一弾となるのが、ケンウッドブランドで展開する除菌消臭装置。自動車のダッシュボードなどに設置する「CAX-DS01」と、PCなどへの接続を想定したUSB型の「CAX-DM01」という2種類をラインナップしている。また、これに続く除菌消臭装置のラインナップとして、“Coconair(ココネア)”「CAX-PH100」も10月中旬に発売を予定している。
第一弾製品の「CAX-DS01」と「CAX-DM01」では、コロナ放電によって低濃度オゾンとイオンを生成・放出し、この低濃度オゾンとイオンが、空気中に漂う目に見えない多種多様なウイルスや菌、ニオイのもとに反応することで有害物質を効果的に抑制するとのこと。なお、すべての菌やウイルス、においに効果があることを保証するものではないので、本製品を導入するだけで感染対策がすべて不要になるわけではないことには留意したい。
本製品の特徴のひとつが、コロナ放電のための受電極の形状を、一般的な円筒状や板状ではなく、同心円状の多重リングに配置したこと。この形状によって同時多重放電できるようにし、低濃度オゾンとイオンを効果的に生成できるようにした。また、連鎖的に起こるコロナ放電により、強いイオン風を発生させ、生成された低濃度オゾンやイオンをより強く放出できる。その放出力は従来の一般的な構造比で約5倍にもなるという。
また、多重リング式を採用することでファンレスを実現したことも特徴。上記のように、コロナ放電が連鎖的に起こして発生する強力なイオン風を利用することで、低濃度オゾンやイオンを放出・拡散させるためのファンを不要にしたのだ。
これはつまり、静音性というメリットにつながる。実際、今回は特にBGMなどもかけない静かな室内で「CAX-DM01」をPCに接続して使用したが、製品の稼働音などは一切気にならなかった。デザインも落ち着いていて変に目立つことがなく、使用中にその存在を忘れてしまうほど自然に環境へ溶け込む。PCでの作業中に本機の動作音や存在が集中を邪魔するようなことはほぼないだろう。
本体サイズは88W×33H×17Dmmで、質量が30g。数値的には一般的なUSBメモリーより少し大きくて重いことになるが、実際に手にするとそこまで大きな差は感じない。USBメモリーと同じ感覚で気軽に持ち運んで使える。
また、USB端子部は回転式にすることで設置性にも配慮。例えば90度に曲げた状態(本体が縦になる状態)でモバイルバッテリーに接続して机の上に置く、などといった使い方もできる。また、最近はモバイル端末充電用のUSB端子を備える車も増えているため、ここにつないで自動車内の除菌消臭に活用するというのもアリだろう。
なお、今回の取材ではUSBタイプを使用したが、もう一方の「CAX-DS01」は車載向けとして車のダッシュボードに置けるデザインを採用。USB端子やシガーソケットからの給電に加えてソーラーパネルも搭載し、駐車中の太陽光駆動も可能だ。コロナ放電の電極もUSB型の「CAX-DM01」が1つであるのに対し、「CAX-DS01」は3つ搭載し、より広い範囲に低濃度オゾンとイオンを放出する。
適用範囲は車載タイプの「CAX-DS01」が3〜8m3で、USBタイプの「CAX-DM01」が2〜4m3。自動車内での使用をメインに考えるなら「CAX-DS01」、いろいろな場所で活用したいなら「CAX-DM01」といった選び方になるだろう。
ちなみに、車載タイプの「CAX-DS01」は、国際自動車(kmグループ)が東京都内で運行している「ニューノーマルタクシー」の搭載設備として採用されている。タクシーを利用するついでに同製品が実際に稼働している様子を確認してみる…などというのもよいかもしれない。
ケンウッドの公式サイトには、除菌や消臭効果などについての、多重リング式コロナ放電による低濃度オゾンの試験結果も公開されている。本機に興味を持ったら一度チェックしてみてほしい。