AQUOS DS6ラインは豊富なネットワーク機能を備えているのも大きな特徴の一つだ。しかも、ただ単にサービスが充実しているだけでなく、インターネットサービスを高速・快適化するシャープ独自の「Exシステム」により、リモコン操作で簡単に利用できるユーザーインターフェースを備えている。

 
Exシステムにより、フルHD表示や数字キーによるダイレクト操作、スピーディーな表示が可能になった   本体前面にはIrSSの受光部も装備。携帯電話やデジカメのIrSS対応機器から、静止画をAQUOSにワイヤレス伝送し表示することもできる

 

DS6ラインはこれまでのAQUOSと同様、「Yahoo! JAPAN for AQUOS」に対応。解像度は1,920×1,080のフルHDと、一般的なPC以上に高精細な表示が行える。例えばニュースの文字表示はテレビ向けに大きなフォントを使っているが、その文字は「さすがフルHD」と唸らせられるほどクッキリとして読みやすく、見た目にもインパクトがある。また、情報を事前に先読みし、ダウンロードすることで、軽快なレスポンスを実現していることにも注目したい。

 
「Yahoo! JAPAN for AQUOS」のトップページ。それぞれのメニューに数字ボタンの番号が振られており、ダイレクトアクセスが可能   ニュースヘッドラインを表示したところ。文字が大きく、くっきりと鮮明なフォントで読みやすい

もう一つの特徴は実際のページナビゲーション操作の使い勝手の高さだ。通常のテレビで一般的な上下左右のボタン操作以外に、ページのほとんどのリンクに1〜12までの数字が振られ、リモコンの数字ボタンを押すだけで様々な情報にアクセスできる。また、デジタル放送向けの青赤緑黄のカラーボタンからサブメニューにアクセスできたり、スライドショーで各種の情報を流し見できるなど、テレビ専用の操作体系を徹底しており、PCによるインターネットアクセスとは異なる方向性ながら、インターフェースの完成度は非常に高い。

「Yahoo! JAPAN for AQUOS」のサービスはニュース、天気など様々なものがあるが、中でも筆者は「Yahoo!地図」に目を奪われた。大画面にフルHDで表示されるためテレビならではの迫力があるし、PCと同程度のレスポンスで地図をすぐに表示できるのも嬉しい。高精細衛星写真をDS6ラインで表示すると、まるで写真を壁に掛けたような緻密な描写で、PC用ディスプレイでは表現できない魅力がある。

 
情報をスライドショーのようにダイジェスト再生することも可能   Yahoo!地図で関東圏を表示したところ。縮尺の調整も数字ボタンで行える

 
Yahoo!地図では高精細な航空写真の表示も行える。またグルメ情報とも連動している   Yahoo! JAPAN for AQUOSは様々なコンテンツを用意しており、占いなども見ることができる

なお、このサービスは単純に地図を表示するだけでなく、グルメスポットマップなどとも連動しているので、出かける前に家族や友人と一緒に画面を見ながら計画を立てるなどといった使い方もできるだろう。インターネットの新しい使い方としてぜひ体験してみて欲しい。

また、5月下旬から新サービス「Yahoo! JAPAN for AQUOS 動画チャンネル」が開始された。番組リストからタイトルを選ぶだけで無料映像コンテンツが3,000本以上視聴でき、会員登録も不要。気軽に大量のコンテンツを楽しめる新しいサービスとして注目したい。

 
「Yahoo! JAPAN for AQUOS 動画チャンネル」の再生デモ。動画再生中に右フレームに他の動画リストが表示できる。もちろん全画面表示にも対応している   番組に付随するテキスト情報も表示可能。さらに将来的にはQRコードを利用したモバイルコンテンツとの連携も検討されている

 

AQUOS DS6ラインが対応しているインターネットサービスは他にもいくつもあり、シャープ独自のポータルサイト「AQUOS.jp」を起点としてアクセスできる。映像配信サービスとして定着した感のある「アクトビラ ビデオ・フル」にももちろん対応。実際にアクセスしてみると、表示レスポンスは現存する「アクトビラ」対応機器で最も高速と感じた。同サービスを頻繁に利用するユーザーにとっては、この表示速度の速さはストレス軽減に繋がるはずだ。

アクトビラのトップページを表示したところ。折原氏もその表示スピードに驚いたほどレスポンスが良い

他にはNTTグループによる映像配信サービス「ひかりTV」へのアクセスにも対応しており、主な映像配信サービスはすべて網羅していると言って良い。

また、AQUOSならではのサービスとして、雑誌の記事をネット経由で立ち読みできる「デジ×マガ」(NTTコミュニケーションズ提供)にも注目したい。サービスを選択すると、すぐに雑誌の表示が並ぶインデックスページが表示される。試しに『AV REVIEW』誌を選択してみると、見開きの誌面が画面一杯に表示され、文章も読むことができる精細度を備える。店頭で雑誌を手に取るような感覚で、気軽に誌面を確認できるのは便利だ。

 
「デジ×マガ」に登録されている雑誌の一覧画面   「デジ×マガ」でAV REVIEW誌を立ち読み。小さい字も読むことができるのはフルHDならでは

 

筆者自身もテレビを使ってインターネットに接続することが多いが、今まではどうしてもPCのサービスの簡易版というイメージが強かった。だがAQUOS DS6ラインの「Exシステム」は、PCを越えるほどの大画面・高精細な表示、高速なレスポンス、リモコン数字キーを中心としたテレビ専用インターフェースなどにより、優れた操作性と高い実用性をあわせ持っている。DS6ラインの登場によって、テレビのインターネット機能に対するイメージが変わったと言っても過言ではない。

また、画期的なテレビ向け動画サービス「Yahoo! JAPAN for AQUOS 動画チャンネル」も新たにも開始された。今後、薄型テレビのインターネットアクセスに劇的な進化が起こることを期待させてくれる。薄型テレビのネットワーク機能をチェックされる時には、「Exシステム」を搭載したAQUOS DS6ラインを忘れず確認するようおすすめしたい。