新製品批評
Phile-web >> 製品批評 >> DMR-HS1 >> 画質向上のための回路

 


本機の画質へのこだわりの深さは半端ではない。まず、画像の内容に応じて記録時の転送レートをリアルタイムに変更するVBR記録を、DVD−RAM、DVD−R、HDDすべてのメディアへの記録時に採用していることに注目したい。特に、4〜5Mbps近辺の転送レートで記録する際に、このVBR記録のメリットが生きてくる。注目領域に集中してビットを割り当てる視覚感度変調技術が威力を発揮していることもあって、使用頻度の高いSPモードの画質は、居並ぶデジタルレコーダーのライバル機を凌駕しているというのが、私の率直な印象だ。

アナログビデオの時代からパナソニックが重視してきた3次元Y/C分離と3次元ノイズリダクション、さらに、外部入力信号にはたらくデジタルTBC回路は、デジタルレコーダーでも大きな効果を生む。特に後者は、アナログソースのデジタル化をサポートする強力な回路として見逃せない。