文/編集部 |
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■ブルーレイより遙かに大容量で高速なハードディスク「iV」
日立マクセル(株)が提案するカセット型ハードディスク「iV(アイヴィ)」(公式サイト)の世界がますます広がっている。 「iV」はマクセルが販売するiVDR-S規格のハードディスクの愛称で、ブルーレイなどに比べ遙かに大容量で、かつデータ転送速度も高速。2009年9月現在、最大で320GBのiVが用意されている。しかもリムーバブルメディアなので、容量が足りなくなったら買い足したり、家族でそれぞれのiVを持って使い分けたりすることも可能だ。 さらに著作権保護技術「SAFIA」にも対応しているので、デジタル放送の録画にも適している。この春に登場した日立の薄型テレビ“Wooo"03シリーズは、全モデルにIVDR-Sスロット「iVポケット」を備えており、iVに録画を行ったり、内蔵HDDに録画した番組をiVにダビングしたりすることができる。 このように高い利便性を備えているiVは使用しているユーザーが着実に増えており、これにともなって周辺機器が続々と登場している。 ■iVプレーヤーに続きiVレコーダーも市場に投入 マクセルがこの4月に投入したのがiVマルチプレーヤー「VDR-P100」(詳細)。その名の通り、iVDR/iVDR-S/iVDR Miniの再生が行えるプレーヤーだ。iVポケットを備えたWoooや、後述するiVレコーダーで録画した番組を保存したiVを本機で再生することができる。たとえばリビングにWoooやiVレコーダーを設置し、プレーヤーを寝室に置いておけば、iVを持って部屋の間を移動するだけで録画番組をどちらの部屋でも楽しむという使い方も可能。また本体がコンパクトなので、プレーヤーとiVを気軽に持ち歩くこともできる。
なお本機はUSB端子も備え、パソコンとつないでストレージとして用い、iVDRに動画を保存することもできる。さらにLAN端子も装備し、対応するフォーマットであれば、家庭内ネットワーク上にあるコンテンツを、本機を通してストリーミング再生することも可能となっている。iVプレーヤーとしてもネットワークメディアプレーヤーとしても使える、非常に懐の深い製品と言えるだろう。 そして、待望のiVレコーダー「VDR-R1000」(詳細)も8月にマクセルから発売された。これまでiVにデジタル放送を録画できる機器はWoooしか存在しなかったが、本機を使えば手持ちのテレビでiVによる録画ライフを楽しむことが可能になる。
「VDR-R1000」は地上/BS/110度CSデジタルの3波デジタルチューナーを1基内蔵。双方向サービス、データ放送には対応しないが、EPG機能は備えており、デジタルチューナーとしても利用できる。また、本体の外形寸法は230W×41H×170DmmのA5サイズ、質量は約800gと小型かつ軽量な点も特徴だ。専用スタンドも同梱し縦置き設置も可能で、テレビの脇などに省スペースに置くこともできる。なお、レコーダー本体に加えて320GBのiVを同梱する「VDR-R1000.PLUS」も用意されている。
■世界初のiVDRパッケージソフトも登場
iVで楽しめるのは録画番組だけではない。前述のようにiVは著作権保護機能に対応しているので、パッケージソフトにも利用できるのだ。世界初のiVDRパッケージソフトとして販売が開始されたのが、クリエイティブ・コアの「オーパス・アルテ ハイビジョンオペラ プレミアムセレクションVol.1」(詳細)。250GBのiVDRにオペラ5本・総計15時間5分のコンテンツを収録している。BDソフトならボックスセットになって何枚ものディスクに分けて収められるところだが、iVなら1本にまとめることができる。このコンセプトを敷衍した、たとえばドラマやアニメの全話を1本にまとめたiVパッケージソフトの発売にも期待が高まる。 録画と再生、さらにパッケージソフトまで、ウイングを大きく広げはじめたiVワールド。今回、Phile-web読者に、上記で紹介した製品を実際にご自宅で使っていただいた。次ページからその試用レポートをご紹介していこう。 |
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