「iV」にはブルーレイと比較した場合、いくつものメリットがある。まずはその大容量による省スペース性だ。「iV」は現時点で最大で250GBという容量を持つが、これは1層のブルーレイディスク(25GB)の実に10倍にもなる。「iV」の容積はブルーレイの一般的な10ミリケースとそれほど大きな差はない。同程度の容積で10倍の容量があることになり、最大で約10倍もの省スペース性を持っていることになる。
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250GBの「M-VDRS250G.A」 |
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120GBの「M-VDR120G.A」 |
さらに、ハードディスクだけにダビング速度が速い。250GBのユニットの場合、データ転送速度は665Mbpsとなる。一般的な2倍速のブルーレイ(72Mbps)と比較すると約9倍程度高速になる。
そして、簡単に取り外し、整理して保管ができる大容量メディアであるため、使い勝手の上でもさまざまなメリットがある。たとえば、家族一人一人がそれぞれ「iV」を持つことで、パーソナルな録画ライブラリーを作ることができる。カセットの色は現在はホワイトのみだが、「将来的にはカラーバリエーション展開を考えている」とのことなので、近い将来に、自分の好みによって色を選べるようになりそうだ。
そして、今後「iV」対応の再生環境が広がれば、どこでも持ち運んで再生することができる。リビングで見られなければ、自室で見るというように、場所にしばられない活用ができるわけだ。また、通常のハードディスクレコーダーでは内蔵ハードディスク以上の容量を録画できないが、「iV」であればカセットを交換することで、いくらでも容量を拡張することができる。このように「iV」はブルーレイと比較しても、さまざまな利点を持っていることになる。
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