フォステクスの支援により開発したスペシャルスピーカー eカラーコレクションはサウンドにもこだわっている。人の声や音楽、環境音などを大切にし、ドルビーデジタルやDTSの大迫力&臨場感の映画音響再生にも、バッチリと対応してくれる仕様だ。 L/Rのフロントメインスピーカーは、口径12センチのフルレンジが1発。とてもシンプルな構成だ。トールボーイの細長いキャビ空間にセットされ、ダブルバスレフという凝った仕掛けでリッチな中〜低音を響かせる。セリフを受け持つセンタースピーカーも、同じ12センチのユニット。これは音のつながりを重視した結果だろう。さらに重低音をカバーするサブウーファー。30Wの駆動アンプをもつこの16センチユニットは何と床を向き、下向き90度で取りつけられているではないか。センターチャンネルとの干渉を防ぐ工夫だ。 ナレーションやセリフ。そんな声の帯域がすっきりと音ヌケよく、広がりをもった中〜低音域とのバランスがとてもいいといった印象だ。つまり映画もビデオ作品も、気持ちよく聴けるのである。一転して、激しい銃撃シーンや爆発、衝撃音などの迫力も相当なもの。
別売のサラウンドスピーカーを後ろの壁などにセットすれば、まさに劇場のようなデジタル音場に包まれる。これは面倒なスピーカーの配置や調整も不要な、シアターファンむけ一体型システムだ。
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