<左>フロントスピーカーのサランネットをとったところ <上>本体底部に備え付けられたウーファーユニット

フォステクスの支援により開発したスペシャルスピーカー

eカラーコレクションはサウンドにもこだわっている。人の声や音楽、環境音などを大切にし、ドルビーデジタルやDTSの大迫力&臨場感の映画音響再生にも、バッチリと対応してくれる仕様だ。
プラズマ大画面を取り囲むように配置されたスピーカーたち。サランネットをちょっと外すと、そのユニットが顔をだす。ユニットはすべてオーディオ専門メーカーのフォステクス製だ。フォステクスの全面的な支援のもと、ニチコが開発したスペッシャルバージョンなのである。

L/Rのフロントメインスピーカーは、口径12センチのフルレンジが1発。とてもシンプルな構成だ。トールボーイの細長いキャビ空間にセットされ、ダブルバスレフという凝った仕掛けでリッチな中〜低音を響かせる。セリフを受け持つセンタースピーカーも、同じ12センチのユニット。これは音のつながりを重視した結果だろう。さらに重低音をカバーするサブウーファー。30Wの駆動アンプをもつこの16センチユニットは何と床を向き、下向き90度で取りつけられているではないか。センターチャンネルとの干渉を防ぐ工夫だ。

ナレーションやセリフ。そんな声の帯域がすっきりと音ヌケよく、広がりをもった中〜低音域とのバランスがとてもいいといった印象だ。つまり映画もビデオ作品も、気持ちよく聴けるのである。一転して、激しい銃撃シーンや爆発、衝撃音などの迫力も相当なもの。

 

 

 

別売りリアスピーカーの設置例。もちろん、フロントユニットと同じカラーが使用できる。5.1chの迫力を体験するには必須のアイテムだ

別売のサラウンドスピーカーを後ろの壁などにセットすれば、まさに劇場のようなデジタル音場に包まれる。これは面倒なスピーカーの配置や調整も不要な、シアターファンむけ一体型システムだ。