「いつでもどこでも自分だけの、誰にもじゃまされないシアターが欲しい」という思いを抱えていても、家族が映画に興味がなくて説得できないとか、お金がかかりすぎるとか、部屋が狭いので大きなテレビを置けないとか、ホームシアター作りにはいろんな悩みが次から次へと湧いてくる。でもあきらめることはない。Eye-Trek(アイトレック)があれば願いは叶うはずだ。

何十万円も出してプラズマテレビを買う必要はない。スクリーンとプロジェクターもいらない。広い部屋だって必要ない。ただ椅子に座ってメガネのようにEye-Trekをかけるだけで、自分だけの大画面を楽しめる魔法のケータイ映画館が出現する。もちろん家の中だけじゃなく、たとえ通勤途中の電車の中でも62型の大画面で映画を楽しめるのだから革命的だ。どこにでも気軽に持ち運べ、映画にゲームにスポーツ観戦に、すべてを忘れて熱中できる理想のエンタテインメントツール、それがEye-Trekだ。

Eye-Trekシリーズには、PS2専用モデル「FMD-20P」や高画質を突きつめたハイエンドモデル「FMD-700」など、それぞれ特長を持った多彩なラインナップがある。その中で一番に推したいのは、コストパフォーマンスに優れ、ワイド画面で映画鑑賞に最適な「FMD-250W」だ。

FMD-250Wは、従来の凹面鏡光学系では実現できなかった小型化を、「フリーシェイプト・プリズム」という最新の偏芯自由曲面光学系を応用した技術で実現した。ただ小さくなっただけではなく、画面周辺部でフォーカスが甘くならずに画像が端までシャープで、また、ハーフミラー方式では得られない高い輝度も確保している。どんなシーンでも鮮やかに、はっきりとすみずみまで味わい尽くせるのだ。高輝度で鮮明な映像は臨場感たっぷりだし、なにより安心感がある。
従来の凹面鏡光学系ではレイアウトの自由度が少なく、小型化が困難。また、ハーフミラーを使用するため、光量が1/4に減衰してしまう。
光路を自由に設定できるため、小型・薄型化に有利。ハーフミラーが不要なので、光量も大幅にアップする。
装着しているときでも視界はすべてふさがれず、手元が見えるような隙間がちゃんと設計されているので、リモコン操作などにも支障がないし、乗り物の中などで使用していても安心できる。目からの距離を離しても画面全体が見える「ハイアイポイント」になっているので、メガネを着用していても使用できる。鼻あての出っ張り具合を調節することで、自分にちょうど良い位置にセットできる設計だ。

FMD-250Wはワイド画面にもしっかり対応。24万画素デルタ配列の0.7型ワイド TFT液晶が、約2mの距離から62インチのワイド画面を見ているのに相当する、臨場感あふれる映像を作り出すのだ。

当たり前だが、4対3の映像にも対応しているので、新しい映画でも古い映画でも、テレビ番組でもゲームでもなんでもOK。先述したように光学系が精密に作られているので、ワイドでも両端までフォーカスも甘くなく、輝度も均一で見やすい。映画鑑賞のツールとして申し分ない出来映えだ。

161W×63.5H×50Dmmのコンパクトさと、95gの軽量さで、持ち運びも苦にならない

本機の重さは、ディスプレイユニットが約95g(ケーブル含まず)。これがどのくらいの重さかというと、少し重くなったメガネを想像してもらえればいい。いったん装着すればジャマにならず、しかも全体的なホールド感がしっかりしているので、途中でずり落ちたりする心配もない。

画面の明るさや色合いなどをコントロールすることができるコントロールユニットは約38gで、大体ケータイの半分程度と思ってもらえれば、その軽さが伝わるだろう。これも手によく馴染む形をしているので、握っていてもほとんど重さを感じないほどだ。

フレームを折り畳んだときのサイズは、161W×63.5H×50Dmm。小ぶりのメガネケースといったところだろうか。これにコントロールユニットやポータブルDVDプレーヤーを足しても、ノートパソコンを持ち歩くよりはよっぽどラクに移動できそうだ。

ただ小さくて軽いだけではない。本機には、モバイル時の使い勝手が考慮された、さまざまな工夫が盛り込まれている。たとえばイヤホンは、持ち運ぶときにはフレーム部端にセットできるので絡まったりしない。使用するときはフレームから外して耳にはめるインナータイプで、周りの騒音による影響が少なく、また音が洩れて迷惑をかける心配もない。こんな細かい工夫が満載されているから、モバイルでの使用にも大活躍しそうだ。

ちょっとした空き時間に映画の続きを見ようと思っても、ケーブルを3本も4本もつなぐ必要があっては、せっかくの見たい気持ちもしぼんでしまう。FMD-250Wでは、別売のケーブルを使えばそのままポータブルDVDプレーヤーやプレイステーション2とダイレクト接続でき、電源も供給されるので、いつでもどこでも簡単に、スマートに鑑賞できる。

ダイレクト接続では電源や映像・音声ケーブルが一本にまとめられており、余計なものがなく接続もすっきりしてかさばらない。ポータブルDVDプレーヤーとのダイレクト接続については、現在、パイオニア「PDV-20」と東芝「MED200AS」に対応したケーブルが発売されている。

<左>パイオニアPDV-20とのダイレクト接続ケーブル「ET-MC02P」¥3,500
<右>PS2との専用接続ケーブル「ET-MC25G」¥3,500

 

▲Eye-Trekトップページ

画質・音質は?ボクたちも使ってみましたスペック・接続方法