現在は音声データに対してのみ著作権保護機能が施されているが、今後は動画などへの応用も予想される。写真はパナソニック「SV-SD75」¥49,800

 

暗号、相互認証の活用で不正コピーが防がれている

たとえば著作権保護機能によって暗号化された音楽データを記録する場合、音声データは「データ記憶領域」に書き込まれ、暗号データは「保護領域」に書き込まれる。

読み出しの時にはSDメモリーカードとハードウェアが相互認証を行っ たうえで読み出されるので、複数のメディアに無制限にコピーを行ったり、PCのHDにコピーを複数作成することは出来ないようになっている。暗号データを用い、さらに相互認証を行うことによってコピーの回数を制限できるようになっているのだ。

SDMIの規格としては、4つのキーをつくることが許されている。 SD-Jukeboxではマスターを1つPC内に確保するため、チェックアウトは3回までできるが、規格上は4つのコピーが作れるのだ。

著作権と関係のない一般データは認証処理を経ずに「データ記憶領域」のみに書き込まれ、そのまま読み出されるのだが、暗号化された音声データの場合はこのような方法で不正コピーによる損害から守られる。現在は音声データに対してのみ著作権保護機能が施されているのだが、今後大容量化が進んで動画のダウンロードが盛んに行われるようになったら、また新たな保護機能が採用されるようになるだろう。