SDメモリーカードは、すぐれた著作権保護機能をもっている。というのも、音楽など著作権が発生するデータは、やたら勝手にコピーして著作権を侵してはいけない、という決まりがあるから。 ここでは、SDメモリーカードの著作権保護機能と、データ転送のルールについて解説しよう。

 

プロテクトキーつきのデータファイル転送は3回まで

SDメモリーカードに音楽ファイルを書き込む場合、違法コピーを防ぐためにプロテクトキー(「鍵」)が使われる仕組みになっている。著作権保護のために暗号化されたファイルをPCにダウンロードすると、通常は転送回数(携帯型プレーヤーなどに転送することが許される回数)が3回までとなっていて、無制限のコピーはできない。言い換えると、ひとつの楽曲を3台の携帯型プレーヤーに転送することができるが、4台目はもうできないということだ。

プレーヤー同士の転送はダメ。一度PCにデータを戻すべし

また、携帯型プレーヤーから別の機器に転送することもできない。なぜかというと、1回転送するごとに各ファイルに対してプロテクトキーと呼ばれる「鍵」が一緒に転送され、楽曲ファイルと「鍵」が両方揃ってはじめて再生が可能になるから。そのファイルをさらに別の機器や別のPCに転送すると「鍵」のデータは破壊されるため、ファイルを再生することができないのだ。一度携帯型プレーヤーに転送したデータは、最初の転送元のコンピュータに戻すことで初めて、別のプレーヤーへの再転送が可能になる。これによって無制限に楽曲のコピーが蔓延するという事態を防ぐことができるというわけだ。