オーディオ用としてはこう使う

RW-02USBの背面。右側光デジタル端子「IN」に付属の光デジタルケーブルを接続すればデジタル録音できる。アナログ入出力端子にはアナログケーブルを接続、アナログ録音とRW-02USBの再生が可能になる。

 

 

デジタル録音をしてみた

接続はこうだ

まずはオーディオ用CD-Rデッキとして、デジタル録音に使ってみることにする。RW-02USBにはデジタル入力としてTOSリンクの光端子が装備されている。同軸入力はない。ただ光出力のみのCDプレーヤーやDVDプレーヤーはあっても同軸だけということは普通はないから、この点はそう問題ではないだろう。ハイエンド機の中には光端子でもTOSではなく、STリンクの装備されているものがある。形が違うだけだが、これは使用できない。変換ケーブルがあるという話も聞かないので、直接の接続は無理だ。

デジタル録音はSCMSにより1回まで

接続だけでなく、デジタル録音のもうひとつの問題はコピーガードだ。デジタル・オーディオ機器は全てSCMSというコピーガード・システムに準拠していて、デジタル録音は一度しかできない。CDならば問題はないが、MDの場合は大概が既にコピーされたものだ。この場合にはCD-R自体が受け付けないので注意する必要がある。

デジタル録音の操作感

デジタル録音の操作はいたって簡単だ。ともかく光ケーブルを接続してさえあれば、あとはMDなどと同様。まずディスクを入れ、RECボタンを押す。ポーズ状態になるから、ここでソースと本機の再生ボタンを同時に押せばいい。デジタルの場合は基本的にレベル調整は必要ない。ただどうしても調整したいならば、本機にはデジタルレベル調整機能が搭載されているので利用すればいい。ポーズの最中にMENUボタンを押す。録音レベルが表示されるから、そこでソースを再生してピーク・レベルでレベルを設定すればいい。あるいはここでSYNC RECボタンを押すとシンクロ録音状態となり、ソースを再生すると自動的に録音が開始される。このときにMENUボタンでA-TRACKという機能を選択しておくと、自動的に曲番を付けることができる。

なお先のSCMSのためにデジタル録音できない場合は、アナログ録音に切り替えればいい。後でも述べるが音質は決して大きくは変わらない。

アナログ録音をしてみた

アナログ録音はこういう場合に

アナログ録音というと、カセットテープやアナログレコード、FM/AMラジオなどのソースからの録音が考えられる。ことに、お宝のテープやレコードなどをCDで保存しておけるというのは嬉しい。また、デジタル録音されているMD、CDやデジタルBSから録音したものなどはSCMSのためデジタル録音ができないので、CD-Rへの録音はやはりアナログ入力を使うことになる。

接続はこうだ

本機の接続端子はシンプルで、光デジタル入力のほかはアナログ入出力が1系統ずつだ。これらはアンプのテープ入出力につないでおくのが普通だろう。そちらがMDやカセットデッキですでに埋まっているなら、面倒でもつなぎ換える必要がある。特にアンプにプリアウトがある場合そちらにつなぎたくなる気持もわからないではないが、それだとボリュームによって音楽信号の音量が変わる。テープ出力はボリュームを通っていないので、こちらを選ぶべきである。アナログの場合は信号が大きいほどノイズが低くなる。

アナログ録音では入力レベルに注意

録音の手順はデジタルのときと変わらないが、RECポーズ状態で録音レベルを調整しておくことが必要。デジタルと違ってレベルが一定ではないからだ。

アナログ録音の操作感

実際に録音してみると、思いのほか簡単だ。MDと同じ感覚といっていい。特にファイナライズが速いのは有難い。録音したものはすぐにテスト再生してみたくなるのが人情だが、この製品なら1分も待てばファイナライズが完了する。4倍速の威力である。

ファイナライズというのはTOCを書き込んで一般化するもので、これをしておかないと他のCDプレーヤーで再生することができない。しかしCD-Rでは一旦ファイナライズしてしまうと余白が残っていても書き足すことはできないので注意が必要だ。RWの場合も事情は同じだが、この場合はアンファイナライズすれば書き足すことができる。

ファイナライズ自体は難しい操作ではなく、ファイナライズ・ボタンを押すだけで済む。ただし本当にファイナライズしていいのかどうか、一度確認しておくことが肝要だ。
できあがったCD-Rは想像以上に高音質。オリジナルと区別がつかないほどだ。

RW-02USBはこんなモデルだ パソコン用としてこう使う

RW-02USBの仕様

RW-02USB用語集
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