私がチーフプロデュースを努めた『南極物語』は、決して高画質の素材ではないが、オーサリングでは、十分なビットレートを確保し、オリジナル映像のニュアンスをきっちりと表出できる仕上がりとなっている。映画の後半、南極で生き残った2頭の犬、タロとジロが、氷が溶けはじめた氷海を駆け回る大俯瞰ショットは、この映画の中で、私が最も好きな映像だが、カメラを乗せたヘリが段々と上昇し、犬の姿が豆粒のような点景になっても、それをはっきりと目視することができた。80インチの投写で、これだけ細部の描写ができれば、解像度に関しての不満は、まず出ないだろう。従来のカジュアルなプロジェクターとは、一線を画す出来だ。
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南極物語
ポニーキャニオン
PCBC-50118
¥4,800
(11月21日発売)
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