音質はもちろん機能にも目を向けよう
USB-DACだけじゃない! 多彩な製品が揃うPCオーディオ機器をチェックする
PCオーディオ関連機器がますます豊富になってきた。そろそろ始めてみようとお考えの方も多いだろう。だが、一口にPCオーディオと言っても、様々なソリューションが存在する。
これまで当サイトでは、USB端子から出力された音声データをアナログ音声に変換するUSB-DAC、あるいはS/PDIFなどに変換するUSB-DDCなどを主に紹介してきた。だが、PCオーディオの導入を検討する際、候補をこれらだけに狭めるのはあまりにもったいない。
デスクトップPCならば、まずは高音質なオーディオカード使うという選択肢が考えられる。またノートPCなどでUSBを使う場合でも、単なるUSB-DACではなく、アナログ入力をデジタル化してPCに取り込む機能なども備えた、非常に多機能な「USBオーディオインターフェース」が存在することは、ぜひ覚えておきたい。
■BCN AWARDで11年連続1位のクリエイティブ「Sound Blaster」
では、これらのPCオーディオ分野で実際に売れているのは、一体どのブランドなのだろう。
売上ランキングデータを提供しているBCNでは、USBオーディオデバイスやサウンドカード関連製品をひとまとめにしてランキングを作成している。そのBCN AWARDで、実に11年連続1位という記録を達成しているのが、クリエイティブの「Sound Blaster」シリーズだ。
様々な製品群が揃っているので、今回はクリエイティブの製品を例に、PCオーディオの製品群やソリューションを紹介してみたい。
■高音質再生に対応したUSBオーディオやサウンドボード
まずは高音質再生をメイン用途とした製品群を見ていこう。最近ではハイビット/ハイサンプリングレートの非圧縮音源がネットで配信されることが増えてきており、そうした音源をPCを使って高品位に再生するには、これらの製品が欠かせない。
クリエイティブのUSBオーディオ機器は非常にバリエーションが多い。その中でも、いわゆるハイファイオーディオにも使えるポテンシャルを備えた製品として、96kHz/24ビットに対応した「Sound Blaster Digital Music Premium HD」はぜひチェックしておきたい。この製品は、実はUSB-DAC機能だけでなく、アナログ入力のデジタル化機能も充実しているのだが、これについては後述する。
またクリエイティブでは、ステレオ再生だけでなく5.1chに対応したUSBオーディオ機器も用意している。「Sound Blaster X-Fi Surround 5.1」がそれだ。5.1chのアナログ出力全てが96kHz/24ビットに対応しているというユニークな製品だ。
ソリューションはUSBだけにとどまらない。デスクトップPCに内蔵するオーディオカードにも、非常に高品位なものが用意されている。最新のオーディオカードでは、接続端子も従来のPCIから高速なPCI-Expressへ移行しているのだが、「Sound Blaster X-Fi Titanum HD」は実測S/N比122dBをうたうオーディオカードで、その代表例といえる。
■アナログソースを高音質かつ簡単にデジタル化
続いて、アナログソースを高音質化するソリューションについて紹介する。
当サイトの読者なら、CDなどのデジタルソースだけでなく、レコードやカセットといったアナログソースを数多く所有している方も多いはず。
こういった音源には貴重なものが多いうえ、デジタルで買い直せるとも限らない。またアナログソースには経年劣化という心配もつきまとう。気軽にいつでも楽しめるデジタルデータで保存し直せば、これらの不安を解消できる。
こういった用途に適しているのが、録音をメイン用途の一つとし、アナログ→デジタル変換機能を充実させた製品群だ。
例えば前述の「Sound Blaster Digital Music Premium HD」は、RCAオーディオ入力端子やフォノイコライザーを内蔵し、レコードやカセット等のアナログ音声を最高96kHz/24ビットのデジタルデータとしてPCに出力できる。
アナログ音声のデジタル化、などと聞くと敷居が高いと感じるかもしれないが、操作は至って簡単だ。
ウイザード形式による簡単なステップで録音を行えるソフトウェアも付属、あるいは無償ダウンロードで利用が可能だ。これらのソフトでは、ユーザー自身で行うと複雑な作業になりがちな、録音データの曲間カットやレコードのノイズ低減などの調整も簡単に行える。
録音した楽曲の整理を簡便化する配慮もなされている。楽曲の波形データをインターネット上のデータベースと照合して「該当曲候補」を表示し、アーティスト名や曲名などの情報を録音データに付与することもできるのだ。
ちなみに「Sound Blaster Digital Music Premium HD」は価格も8,900円程度と、それほど高額なものではないので、興味のある方は試してみる価値はあるだろう。
■話題の「ニコ生」「Ustream」にも活用できる
クリエイティブのPCオーディオ製品が、動画共有サイトやニコニコ生放送、Ustreamなどの動画配信サービスにも活用できることにも触れておきたい。
USBオーディオやサウンカードには、再生リダイレクトやステレオミックスと呼ばれる機能を搭載しているものがある。これを利用すれば、PCの中の音源を再生しながら、それに重ねてマイクで解説を加えることが可能となるのだ。著作権をクリアした音楽を背景にして、ゴージャスな動画を配信したり中継したりすれば、人気も高まるのではないだろうか。
この機能は、もちろんカラオケなどにも活用する事ができる。様々なサービスが用意されているインターネットカラオケに、USBオーディオ機器やオーディオカードを使うこともできるのだ。
この再生リダイレクト(ステレオミックス)機能を搭載するクリエイティブ製品は数多い。オーディオカードでは、前出の「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のほか、Sound Blaster X-Fi Titanium シリーズも対応している。
さらにUSBオーディオ機器でも、「Sound Blaster X-Fi Surround 5.1」が対応。「Sound Blaster Digital Music Premium HD」はWindows 7 / XPで対応しているほか、超小型のUSBオーディオ機器「Sound Blaster X-Fi Go!」も同機能を利用することができる。
サウンドカードやUSBオーディオ機器の新しい楽しみ方を提案しているという点で、この機能の意義は非常に大きい。
■品質はもちろん機能の豊富さもチェックしよう
クリエイティブを例に、多種多様なPCオーディオソリューションと、それを実現する製品群を見てきた。再生機能だけでなく、録音やミックス機能など多彩な機能を備えていれば、コストパフォーマンスはそれだけ高まる。また、1台で様々な機能に対応できるため、限られたスペースを有効活用できるというメリットも生まれる。
PCオーディオ機器を選ぶ際は、品質はもちろん、こういった機能の充実ぶりにも目を向けてみよう。
これまで当サイトでは、USB端子から出力された音声データをアナログ音声に変換するUSB-DAC、あるいはS/PDIFなどに変換するUSB-DDCなどを主に紹介してきた。だが、PCオーディオの導入を検討する際、候補をこれらだけに狭めるのはあまりにもったいない。
デスクトップPCならば、まずは高音質なオーディオカード使うという選択肢が考えられる。またノートPCなどでUSBを使う場合でも、単なるUSB-DACではなく、アナログ入力をデジタル化してPCに取り込む機能なども備えた、非常に多機能な「USBオーディオインターフェース」が存在することは、ぜひ覚えておきたい。
■BCN AWARDで11年連続1位のクリエイティブ「Sound Blaster」
では、これらのPCオーディオ分野で実際に売れているのは、一体どのブランドなのだろう。
売上ランキングデータを提供しているBCNでは、USBオーディオデバイスやサウンドカード関連製品をひとまとめにしてランキングを作成している。そのBCN AWARDで、実に11年連続1位という記録を達成しているのが、クリエイティブの「Sound Blaster」シリーズだ。
様々な製品群が揃っているので、今回はクリエイティブの製品を例に、PCオーディオの製品群やソリューションを紹介してみたい。
■高音質再生に対応したUSBオーディオやサウンドボード
まずは高音質再生をメイン用途とした製品群を見ていこう。最近ではハイビット/ハイサンプリングレートの非圧縮音源がネットで配信されることが増えてきており、そうした音源をPCを使って高品位に再生するには、これらの製品が欠かせない。
クリエイティブのUSBオーディオ機器は非常にバリエーションが多い。その中でも、いわゆるハイファイオーディオにも使えるポテンシャルを備えた製品として、96kHz/24ビットに対応した「Sound Blaster Digital Music Premium HD」はぜひチェックしておきたい。この製品は、実はUSB-DAC機能だけでなく、アナログ入力のデジタル化機能も充実しているのだが、これについては後述する。
またクリエイティブでは、ステレオ再生だけでなく5.1chに対応したUSBオーディオ機器も用意している。「Sound Blaster X-Fi Surround 5.1」がそれだ。5.1chのアナログ出力全てが96kHz/24ビットに対応しているというユニークな製品だ。
ソリューションはUSBだけにとどまらない。デスクトップPCに内蔵するオーディオカードにも、非常に高品位なものが用意されている。最新のオーディオカードでは、接続端子も従来のPCIから高速なPCI-Expressへ移行しているのだが、「Sound Blaster X-Fi Titanum HD」は実測S/N比122dBをうたうオーディオカードで、その代表例といえる。
■アナログソースを高音質かつ簡単にデジタル化
続いて、アナログソースを高音質化するソリューションについて紹介する。
当サイトの読者なら、CDなどのデジタルソースだけでなく、レコードやカセットといったアナログソースを数多く所有している方も多いはず。
こういった音源には貴重なものが多いうえ、デジタルで買い直せるとも限らない。またアナログソースには経年劣化という心配もつきまとう。気軽にいつでも楽しめるデジタルデータで保存し直せば、これらの不安を解消できる。
こういった用途に適しているのが、録音をメイン用途の一つとし、アナログ→デジタル変換機能を充実させた製品群だ。
例えば前述の「Sound Blaster Digital Music Premium HD」は、RCAオーディオ入力端子やフォノイコライザーを内蔵し、レコードやカセット等のアナログ音声を最高96kHz/24ビットのデジタルデータとしてPCに出力できる。
アナログ音声のデジタル化、などと聞くと敷居が高いと感じるかもしれないが、操作は至って簡単だ。
ウイザード形式による簡単なステップで録音を行えるソフトウェアも付属、あるいは無償ダウンロードで利用が可能だ。これらのソフトでは、ユーザー自身で行うと複雑な作業になりがちな、録音データの曲間カットやレコードのノイズ低減などの調整も簡単に行える。
録音した楽曲の整理を簡便化する配慮もなされている。楽曲の波形データをインターネット上のデータベースと照合して「該当曲候補」を表示し、アーティスト名や曲名などの情報を録音データに付与することもできるのだ。
ちなみに「Sound Blaster Digital Music Premium HD」は価格も8,900円程度と、それほど高額なものではないので、興味のある方は試してみる価値はあるだろう。
■話題の「ニコ生」「Ustream」にも活用できる
クリエイティブのPCオーディオ製品が、動画共有サイトやニコニコ生放送、Ustreamなどの動画配信サービスにも活用できることにも触れておきたい。
USBオーディオやサウンカードには、再生リダイレクトやステレオミックスと呼ばれる機能を搭載しているものがある。これを利用すれば、PCの中の音源を再生しながら、それに重ねてマイクで解説を加えることが可能となるのだ。著作権をクリアした音楽を背景にして、ゴージャスな動画を配信したり中継したりすれば、人気も高まるのではないだろうか。
この機能は、もちろんカラオケなどにも活用する事ができる。様々なサービスが用意されているインターネットカラオケに、USBオーディオ機器やオーディオカードを使うこともできるのだ。
この再生リダイレクト(ステレオミックス)機能を搭載するクリエイティブ製品は数多い。オーディオカードでは、前出の「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のほか、Sound Blaster X-Fi Titanium シリーズも対応している。
さらにUSBオーディオ機器でも、「Sound Blaster X-Fi Surround 5.1」が対応。「Sound Blaster Digital Music Premium HD」はWindows 7 / XPで対応しているほか、超小型のUSBオーディオ機器「Sound Blaster X-Fi Go!」も同機能を利用することができる。
サウンドカードやUSBオーディオ機器の新しい楽しみ方を提案しているという点で、この機能の意義は非常に大きい。
■品質はもちろん機能の豊富さもチェックしよう
クリエイティブを例に、多種多様なPCオーディオソリューションと、それを実現する製品群を見てきた。再生機能だけでなく、録音やミックス機能など多彩な機能を備えていれば、コストパフォーマンスはそれだけ高まる。また、1台で様々な機能に対応できるため、限られたスペースを有効活用できるというメリットも生まれる。
PCオーディオ機器を選ぶ際は、品質はもちろん、こういった機能の充実ぶりにも目を向けてみよう。