【特別企画】防音工事会社アコースティックラボ主催イベント
音場か?音像か? “究極のステレオフォニック再生”の正体とは?「Acoustic Audio Forum」開催レポート
オーディオファン向け物件を多数手掛ける防音工事会社のアコースティックラボは、「究極のステレオフォニック再生をもとめて ―あなたは音場派?音像派?―」をテーマに過日開催した試聴会について公式レポートを公開。当日はどんなデモが行われ、参加者はどのように感じたのか? また、同社が作った“音がいい防音室”はオーディオ再生にとってどのような効果をもたらしたのか?
■“音がいい部屋”でB&W「802D3」と「805D3」を聴き比べ
アコースティックラボは、上記のようにオーディオファン向けの防音工事を数多く手掛けるほか、プロのエンジニアも使う音楽スタジオの設計なども行っており、“音楽家のための防音工事会社”を謳っている。
そんな同社はオーディオファン向けの試聴会「Acoustic Audio Forum」を定期的に開催中。その最新回が「究極のステレオフォニック再生をもとめて ―あなたは音場派?音像派?―」をテーマに過日開催されたというわけだ。
会場となったのは同社がオーディオ的な音の響きに配慮してつくった防音ショールーム。当日は同ショールームのリファレンススピーカーとしているB&W「802D3」と「805D3」の聴き比べを行った。
同社では「そもそもB&W 800シリーズはモニタースピーカーではありますが、音場再生を得意とするスピーカーです。ユニットの共通性があり特性的近似性があるがゆえにトールボーイ型で大型の802とブックシェルフ型・小型の805の音場再生能力の違いがわかるのではないかという企画意図があった」と説明。
「両者の再生音の違いは余裕の違い、低音の再生能力の違いは当然のこととして、805の定位感・音場の拡がり感の自然さを好意的に評価する声が多かったのは耳の肥えた参加者達だったからです。小型SPであるが故の優位性があるのだということを再認識されたようでした」と、当日の反応を紹介している。
参加者からは「全体に音がクリアで良いのに驚いた。802は少し音像がボケた感じで自分の好みは805です」といった声や、「オーケストラの場合は802の方が良いが、それ以外では定位感のある805で充分」といった声が挙がったとのこと。
ショールームの“音の響き”については参加者の90%が「丁度よい響き」だと回答。ショールームの平均吸音率は比較的小さく(=吸音しすぎないよう)設計されているが、「響きが多い」と答えた人は1人だけだったという。
この点について参加者からは「高域の響きが良い、低域も引き締まった音。部屋の特性でB&W 805D3の音圧が稼げていると感じた」や「会話音(声)がとても自然で『音楽を聴ける部屋』だと感じました」などの声があったとのこと。
そのほかにも「部屋の鳴り方が自然で、音のパワーが逃げない感じがした」「オーディオ機器の真価は部屋次第ということがよくわかった」などといった声も。“部屋もオーディオ装置の一部である”という同社の考え方を参加者も実感している様子だった。
「定在波が分散するように設計する(定在波の重なり=響きのピーク感がない)と吸音が少なくても、音楽を聴くうえでは(モニタ的聴き方ではないという意味)なんら問題ないというだけではなく、805のような小型のSPでもよく鳴り、部屋の隅々まで音楽情報を届けられ、部屋を音楽空間化することができる、ということが理解いただけたのではないでしょうか」と同社はコメントしている。
■次回開催は10月27日・28日
なお、10月27日(金)・28日(土)に開催する次回イベントも引き続き「究極のステレオフォニック再生をもとめて」をテーマに設定。次回は高音域の指向性パターンが真逆のJBLホーン型スピーカーを用意して、B&Wとの比較試聴を行う。また、ホーン型スピーカーとマッチングする部屋の吸音パターンも検討する会にもする予定だという。
会場は同じく同社蔵前ショールームで開催日時は下記の通り。公式サイトのメールフォームおよび下記問い合わせ先から参加申し込みを受け付けている。
日時:
10月27日(金)18時〜20時(17時開場)
10月28日(土)14時〜16時(13時開場)
会場:アコースティックラボ蔵前ショールーム
(台東区柳橋2-19-10 第二東商センタービル2号館B棟1階)
【問い合わせ先】
アコースティックラボ
担当:草階(くさかい)氏
kusakai@acoustic-designsys.com
TEL/03-5829-6035
FAX/03-5829-6105
■“音がいい部屋”でB&W「802D3」と「805D3」を聴き比べ
アコースティックラボは、上記のようにオーディオファン向けの防音工事を数多く手掛けるほか、プロのエンジニアも使う音楽スタジオの設計なども行っており、“音楽家のための防音工事会社”を謳っている。
そんな同社はオーディオファン向けの試聴会「Acoustic Audio Forum」を定期的に開催中。その最新回が「究極のステレオフォニック再生をもとめて ―あなたは音場派?音像派?―」をテーマに過日開催されたというわけだ。
会場となったのは同社がオーディオ的な音の響きに配慮してつくった防音ショールーム。当日は同ショールームのリファレンススピーカーとしているB&W「802D3」と「805D3」の聴き比べを行った。
同社では「そもそもB&W 800シリーズはモニタースピーカーではありますが、音場再生を得意とするスピーカーです。ユニットの共通性があり特性的近似性があるがゆえにトールボーイ型で大型の802とブックシェルフ型・小型の805の音場再生能力の違いがわかるのではないかという企画意図があった」と説明。
「両者の再生音の違いは余裕の違い、低音の再生能力の違いは当然のこととして、805の定位感・音場の拡がり感の自然さを好意的に評価する声が多かったのは耳の肥えた参加者達だったからです。小型SPであるが故の優位性があるのだということを再認識されたようでした」と、当日の反応を紹介している。
参加者からは「全体に音がクリアで良いのに驚いた。802は少し音像がボケた感じで自分の好みは805です」といった声や、「オーケストラの場合は802の方が良いが、それ以外では定位感のある805で充分」といった声が挙がったとのこと。
ショールームの“音の響き”については参加者の90%が「丁度よい響き」だと回答。ショールームの平均吸音率は比較的小さく(=吸音しすぎないよう)設計されているが、「響きが多い」と答えた人は1人だけだったという。
この点について参加者からは「高域の響きが良い、低域も引き締まった音。部屋の特性でB&W 805D3の音圧が稼げていると感じた」や「会話音(声)がとても自然で『音楽を聴ける部屋』だと感じました」などの声があったとのこと。
そのほかにも「部屋の鳴り方が自然で、音のパワーが逃げない感じがした」「オーディオ機器の真価は部屋次第ということがよくわかった」などといった声も。“部屋もオーディオ装置の一部である”という同社の考え方を参加者も実感している様子だった。
「定在波が分散するように設計する(定在波の重なり=響きのピーク感がない)と吸音が少なくても、音楽を聴くうえでは(モニタ的聴き方ではないという意味)なんら問題ないというだけではなく、805のような小型のSPでもよく鳴り、部屋の隅々まで音楽情報を届けられ、部屋を音楽空間化することができる、ということが理解いただけたのではないでしょうか」と同社はコメントしている。
■次回開催は10月27日・28日
なお、10月27日(金)・28日(土)に開催する次回イベントも引き続き「究極のステレオフォニック再生をもとめて」をテーマに設定。次回は高音域の指向性パターンが真逆のJBLホーン型スピーカーを用意して、B&Wとの比較試聴を行う。また、ホーン型スピーカーとマッチングする部屋の吸音パターンも検討する会にもする予定だという。
会場は同じく同社蔵前ショールームで開催日時は下記の通り。公式サイトのメールフォームおよび下記問い合わせ先から参加申し込みを受け付けている。
日時:
10月27日(金)18時〜20時(17時開場)
10月28日(土)14時〜16時(13時開場)
会場:アコースティックラボ蔵前ショールーム
(台東区柳橋2-19-10 第二東商センタービル2号館B棟1階)
【問い合わせ先】
アコースティックラボ
担当:草階(くさかい)氏
kusakai@acoustic-designsys.com
TEL/03-5829-6035
FAX/03-5829-6105