専用ネックバンドで誰でも使用可能に
ソニーの“着るクーラー”「REON POCKET 2」を女性編集者が試した。マスク着用時の熱中症対策にもオススメ
6月も半ばが過ぎ、日に日に暑さの増す日々。今はまだ梅雨でこれから夏が訪れるわけだが、連年の猛暑を思うと、今からぐったりとしてしまう。
そんな夏に備えるのに注目のガジェットが、ソニーの「REON POCKET 2」。スマホアプリと連動して、首元から体を冷やしたり、温めたりできるウェアラブル端末の最新モデルだ。すでに4月22日に発表・発売されているので、先の猛暑を見越して手に入れた方もいるかもしれない。
REON POCKET 2を使うには、専用インナーウェアが必要となる。本体を首元に装着するためのポケットが背面についたもので、ワイシャツの下に潜ませるイメージで作られたのか、初代モデルの時から「男性用」のみの展開。現在も女性向けのウェアは用意されていない。
じゃあ女性は使えないの? というと、そうではない。最新モデルとともに新登場した「専用ネックバンド」により、専用インナーがなくても(インナーのサイズが合わなかった人も)、使うことができるようになったのだ。ということで今回、 “着るクーラー” を女性編集者が試してみた。
■料理中のキッチンや、マスク着用時の熱中症対策にも使える
REON POCKET 2を改めて紹介しておこう。ソニーがモバイル機器開発で培ってきた独自の熱設計技術を活用したウェアラブルデバイスで、ペルチェ素子といわれるサーモモジュールを搭載し、スマホアプリと連動してモジュールに電力を与えることで、本体接触部分の体表面を冷やしたり温めたりすることができる。
大きさは二つ折りのガラケーくらいのサイズで、約92gと軽量設計。体と接触する部分にはステンレススティール「SUS316L」を使用し、高い冷却機能と強度を兼ね備えている。
汗や水にも強い仕様とし、ウォーキングなど軽度な運動時にも使用可能で、男性向けのゴルフウェアなど対応アイテムも徐々に増えている。
新しく登場したREON POCKET 2では駆動回路を新設計し、初代モデルと比べて、吸熱性能を最大約2倍に改善しよりパワフルな冷却効果を体感できるという。早速、専用ネックバンドを使って試してみた。
ネックバンドに本体を装着したら、しっかり冷温効果を感じられるよう、本体裏面のステンレス部分がきちんと首元に触れるようにして身につける。といっても、適当にパッと首にまわすだけで、首の延長線上にフィットしてくれるので簡単だ。
無事装着できたらアプリから本体を操作。まずは “着るクーラー” の由縁でもある、COOL機能をONにしてみる。レベルは4段階から選択できるのだが、室内で装着した際はレベル1でも十分な効果で、レベル2以上はかなり冷やされる印象。しかも設定すると一気に冷たくなり、冷却スピードも早い。
外出時の使用では、室内では冷えすぎに感じたレベル2くらいが程よい具合。もっと気温が上がって猛暑日となれば、それ以上でも良いかもしれない。マスクが欠かせない毎日の熱中症対策としても、首周りを冷やすのは効果的とされているので、ぜひ活用したいところだ。
キッチンでの利用もおすすめ。ガスコンロの火はもちろん、オール電化であっても料理中はかなり熱が発生して、家の中の空調を効かせていても結構暑い。扇風機などで空気を循環させつつ、局所的に首元を冷やしてくれるREON POCKET 2も組み合わせれば、毎日の料理時間も少し楽になるかもしれない。
続いて、COOLとは反対に首元を温められるWARM機能を試す。切り替えてすぐに、ステンレス部分から熱がじんわり広がっていくのを感じる。こちらもレベル1ですぐに熱を感じられ、それ以上でも熱すぎることはなく、とても効果的だ。猛暑とはいえ、夏場の空調が効いた空間で体が冷えてしまった時にも使えるかもしれない。
多くのデスクワーカーは長時間同じ体勢が続き、首や肩周りが凝ることがしょっちゅうのはず。重症化すると頭痛を引き起こすことも。そんな時は首元を温めて血行を良くすると、症状緩和に有効的というから、疲れが溜まってきたなと感じたら使うのもアリかもしれない。
REON POCKET 2の冷却・温熱性能は、めちゃくちゃ冷たいし、めちゃくちゃ温かい。そして、どちらもアプリで選択したらすぐさま、冷たく、温かくなってくれる。こうしたガジェットを使う時は今すぐにでも効果を得たいもの、このスピード感と性能の高さはありがたい。
少し気になった点もある。COOLとファン使用時の音については、初代モデルから若干気になる部分があったようだが(過去レビュー参照)、最新モデルのREON POCKET 2でも、部屋の中で使う時にはどうにも気になってしまう。
外で使用する時はほとんど気にならない(左右に振り向いたりして耳が本体に近づくと聞こえてくるが)が、ステイホームな日々が続く中、集中したい作業中などは音が気になってしまいそう。それでも使うには、ノイキャンイヤホンと組み合わせるなど工夫が必要かもしれない。
また、直接ステンレス部分が肌に当たるのが気になる人もいるだろう。筆者自身、ネックレスをつけるとかゆくなったり荒れやすいので、若干心配もあった。今回の使用では特に問題はなかったが、専用シリコンコーティングシートもあるので、心配な方は合わせて使いたい。
そして、誰でも使えるように専用ネックバンドが用意されたのは嬉しい点だが、見た目はもう少し変化が欲しい。非常に軽いのは良いけれど、若干こころもとない感じもある。夏場につけるのがメインになるだろうし、シルバーやゴールドといったアクセサリーのようなカラー展開があるといいなと思った。
本体側も同じく、非常に軽くて使いやすいけれど、専用インナーを使わない場合は外から見える部分になるし、女性のファッションでは最近背中側が大きく開いたデザインも人気だったりするので、いっそ隠すより見せるカラーやデザインでもいいかもしれない。
実際、ファッションブランドが考案した男性用の専用ウェアにも、シャツと該当箇所のカラーリングを変えているものも出てきている。REON POCKET 2を装着していることをアピールする方が面白そうだ。
初代モデルの発表時、「空調と併用することで、エネルギー効率化にも繋がると思う」と語られていたが、たしかにステイホームの日々も、REON POCKET 2との合わせ技で少し快適度が増しそう。今後、より需要の高まるガジェットになるだろうREON POCKET 2、さらなるアップデートに期待したい。
そんな夏に備えるのに注目のガジェットが、ソニーの「REON POCKET 2」。スマホアプリと連動して、首元から体を冷やしたり、温めたりできるウェアラブル端末の最新モデルだ。すでに4月22日に発表・発売されているので、先の猛暑を見越して手に入れた方もいるかもしれない。
REON POCKET 2を使うには、専用インナーウェアが必要となる。本体を首元に装着するためのポケットが背面についたもので、ワイシャツの下に潜ませるイメージで作られたのか、初代モデルの時から「男性用」のみの展開。現在も女性向けのウェアは用意されていない。
じゃあ女性は使えないの? というと、そうではない。最新モデルとともに新登場した「専用ネックバンド」により、専用インナーがなくても(インナーのサイズが合わなかった人も)、使うことができるようになったのだ。ということで今回、 “着るクーラー” を女性編集者が試してみた。
■料理中のキッチンや、マスク着用時の熱中症対策にも使える
REON POCKET 2を改めて紹介しておこう。ソニーがモバイル機器開発で培ってきた独自の熱設計技術を活用したウェアラブルデバイスで、ペルチェ素子といわれるサーモモジュールを搭載し、スマホアプリと連動してモジュールに電力を与えることで、本体接触部分の体表面を冷やしたり温めたりすることができる。
大きさは二つ折りのガラケーくらいのサイズで、約92gと軽量設計。体と接触する部分にはステンレススティール「SUS316L」を使用し、高い冷却機能と強度を兼ね備えている。
汗や水にも強い仕様とし、ウォーキングなど軽度な運動時にも使用可能で、男性向けのゴルフウェアなど対応アイテムも徐々に増えている。
新しく登場したREON POCKET 2では駆動回路を新設計し、初代モデルと比べて、吸熱性能を最大約2倍に改善しよりパワフルな冷却効果を体感できるという。早速、専用ネックバンドを使って試してみた。
ネックバンドに本体を装着したら、しっかり冷温効果を感じられるよう、本体裏面のステンレス部分がきちんと首元に触れるようにして身につける。といっても、適当にパッと首にまわすだけで、首の延長線上にフィットしてくれるので簡単だ。
無事装着できたらアプリから本体を操作。まずは “着るクーラー” の由縁でもある、COOL機能をONにしてみる。レベルは4段階から選択できるのだが、室内で装着した際はレベル1でも十分な効果で、レベル2以上はかなり冷やされる印象。しかも設定すると一気に冷たくなり、冷却スピードも早い。
外出時の使用では、室内では冷えすぎに感じたレベル2くらいが程よい具合。もっと気温が上がって猛暑日となれば、それ以上でも良いかもしれない。マスクが欠かせない毎日の熱中症対策としても、首周りを冷やすのは効果的とされているので、ぜひ活用したいところだ。
キッチンでの利用もおすすめ。ガスコンロの火はもちろん、オール電化であっても料理中はかなり熱が発生して、家の中の空調を効かせていても結構暑い。扇風機などで空気を循環させつつ、局所的に首元を冷やしてくれるREON POCKET 2も組み合わせれば、毎日の料理時間も少し楽になるかもしれない。
続いて、COOLとは反対に首元を温められるWARM機能を試す。切り替えてすぐに、ステンレス部分から熱がじんわり広がっていくのを感じる。こちらもレベル1ですぐに熱を感じられ、それ以上でも熱すぎることはなく、とても効果的だ。猛暑とはいえ、夏場の空調が効いた空間で体が冷えてしまった時にも使えるかもしれない。
多くのデスクワーカーは長時間同じ体勢が続き、首や肩周りが凝ることがしょっちゅうのはず。重症化すると頭痛を引き起こすことも。そんな時は首元を温めて血行を良くすると、症状緩和に有効的というから、疲れが溜まってきたなと感じたら使うのもアリかもしれない。
REON POCKET 2の冷却・温熱性能は、めちゃくちゃ冷たいし、めちゃくちゃ温かい。そして、どちらもアプリで選択したらすぐさま、冷たく、温かくなってくれる。こうしたガジェットを使う時は今すぐにでも効果を得たいもの、このスピード感と性能の高さはありがたい。
少し気になった点もある。COOLとファン使用時の音については、初代モデルから若干気になる部分があったようだが(過去レビュー参照)、最新モデルのREON POCKET 2でも、部屋の中で使う時にはどうにも気になってしまう。
外で使用する時はほとんど気にならない(左右に振り向いたりして耳が本体に近づくと聞こえてくるが)が、ステイホームな日々が続く中、集中したい作業中などは音が気になってしまいそう。それでも使うには、ノイキャンイヤホンと組み合わせるなど工夫が必要かもしれない。
また、直接ステンレス部分が肌に当たるのが気になる人もいるだろう。筆者自身、ネックレスをつけるとかゆくなったり荒れやすいので、若干心配もあった。今回の使用では特に問題はなかったが、専用シリコンコーティングシートもあるので、心配な方は合わせて使いたい。
そして、誰でも使えるように専用ネックバンドが用意されたのは嬉しい点だが、見た目はもう少し変化が欲しい。非常に軽いのは良いけれど、若干こころもとない感じもある。夏場につけるのがメインになるだろうし、シルバーやゴールドといったアクセサリーのようなカラー展開があるといいなと思った。
本体側も同じく、非常に軽くて使いやすいけれど、専用インナーを使わない場合は外から見える部分になるし、女性のファッションでは最近背中側が大きく開いたデザインも人気だったりするので、いっそ隠すより見せるカラーやデザインでもいいかもしれない。
実際、ファッションブランドが考案した男性用の専用ウェアにも、シャツと該当箇所のカラーリングを変えているものも出てきている。REON POCKET 2を装着していることをアピールする方が面白そうだ。
初代モデルの発表時、「空調と併用することで、エネルギー効率化にも繋がると思う」と語られていたが、たしかにステイホームの日々も、REON POCKET 2との合わせ技で少し快適度が増しそう。今後、より需要の高まるガジェットになるだろうREON POCKET 2、さらなるアップデートに期待したい。