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40%のパフォーマンス向上は伊達じゃない

Amazon「Fire TV Stick 4K Max」は買い? 新旧比較で分かった快適さの違い

公開日 2021/10/12 07:00 ファイルウェブ編集部
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Amazonのストリーミングメディアプレーヤー「Fire TV Stick」シリーズの最新モデル、「Fire TV Stick 4K Max」が登場した。前モデルに比べてどれほど快適に使えるのか、確かめてみたい。




Fire TV Stick 4K Maxは、前モデル「Fire TV Stick 4K」に対して映像・音声再生能力はそのままだ。4K解像度に対応し、HDRはDolby Vision/HDR10/HDR10+をサポート。Dolby Atmosサウンドにも対応しており、Amazon Prime VideoやNetflixなど現状の映像配信サービスで配信中のコンテンツであれば、問題なく再生できる。ここに進化はいらないという判断だろう。

Amazon「Fire TV Stick 4K Max」

「Fire TV Stick 4K Max」の同梱物一式

本体の外観に変更はない。無印Fire TV Stickから少しサイズアップしたままで、同ジャンルの製品のなかではそこそこ大きい部類。テレビの設置位置によっては壁に干渉しそうだ。HDMI延長ケーブルが付属するものの、ケーブルが硬めで取り回しがしやすいとは言えない。ここはさらに小型化してほしいところだ。

左が「Fire TV Stick 4K」、右が「Fire TV Stick 4K Max」

わずかに「Fire TV Stick 4K Max」が短くなったが、ほぼ同じサイズ感

では何が変わったかというと、1つはWi-Fi 6対応。この次世代Wi-Fi規格では、より高速で、複数デバイスがつながった状態でも快適な通信が実現できる。

新たにWi-Fi 6に対応

テレワークも普及し、スマートフォンなどのデバイスも多くなった環境下で、データ量の多い4Kコンテンツの視聴を楽しむにはうってつけだろう。ただし、残念ながらWi-Fi 6環境が編集部内で整っておらず、今回そのメリットを体験することは叶わなかった。

続いての変更点は、操作リモコンだ。先程、本体の外観に変更はないと書いたが、リモコンは明らかに変わっている。今回は「Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)」が付属しており、名前の通りAlexaに対応するため音声操作でコンテンツの検索などが行える。第2世代では「マイク」アイコンのボタンから音声操作を起動できたが、第3世代リモコンではAmazon Alexaのアイコンマークに変更された。これはマイクのままだった方が、直感的に分かりやすいかもしれない。

左が「Fire TV Stick 4K」のリモコン、右が「Fire TV Stick 4K Max」のリモコン。ダイレクトでサービスを呼び出せるボタンが追加された

第2世代からの大きな変更点は、各種配信サービスのダイレクト呼び出しボタンだ。映像サービスではAmazon Prime Video、Netflix、DAZNの3つ、音楽サービスではAmazon Musicのボタンをリモコンに搭載している。ホーム画面から移行するのは、使ううちに段々と面倒になってくるので、すぐに起動できるのはありがたい。ほか、番組表ボタンも追加され、利便性の改善が図られている。ボタンが多すぎるとそれはそれで煩雑なので、このあたりがちょうどいい塩梅ではないだろうか。

そして3つめの変更点が、メモリとプロセッサーの強化だ。メモリはFire TV Stick 4Kの1.5GBから2.0GBに増量。プロセッサーは1チップ構成の1.8GHz クアッドコアプロセッサーとなった。結果として、Fire TV Stick 4Kよりも最大で40%パワフルな性能を実現したという。

この効果は、アプリの起動がスピードアップしたり、コンテンツ検索はすばやく、アプリの切り替えもスムーズに行える、といったメリットに繋がる。地味なようでいて、現実的に最も身近に感じられるのはこの進化だろう。

とはいえ、こうして数字で示されているほどに、パフォーマンスの改善は体感できるレベルなのか。Fire TV Stick 4KとFire TV Stick 4K Maxを比較してみた。

テレビと接続してパフォーマンスの向上を確かめてみる

まずFire TV Stick 4Kだが、これでも十分に早い。Android TV内蔵テレビでアプリを直接起動させるパターンとも大差なく、リモコンの感度も上々。同機能を非搭載のテレビをお使いであれば、Fire TV Stick 4Kを導入して特に不満を覚えることはないだろう。

一方のFire TV Stick 4K Maxだが、これは明らかに早くなっている。アプリの立ち上がりが早く、特にリモコンからダイレクトに呼び出すときの快適さがすごい。テレビのチャンネルを変える程度、もしくはそれより早い速度でアプリを切り替えられる。

またホーム画面やアプリ内で、横・縦にカーソルをスクロールさせるのがスムーズだ。もとから早いAmazon Prime Videoは “爆速” 、多少もっさりした印象のあるNetflixアプリの横・縦スクロールも滑らかになっている。

「これが見たい」と決まっていればダイレクトにタイトル検索を行うので気にならないが、ヘビーユーザーは「今日は何を見ようかな」となんとなくスクロールして探すことの方が多いだろう。この動きがストレスだとは思っていなかったが、Fire TV Stick 4K Maxに気付かされた。これまで以上にストレスなく作品探しができそうだ。

さて、ではFire TV Stick 4K Maxは「買い」かどうか。Fire TV Stick 4K Maxの金額は6,980円(税込)で、Fire TV Stick 4Kと同額。しかし、10月17日まではFire TV Stick 4Kが半額になるキャンペーンが開催されている(キャンペーン対象はプライム会員で、クーポンコードが表示されている方限定)。

Amazon「Fire TV Stick 4K」



このキャンペーン期間中であれば、むしろFire TV Stick 4Kを選ぶのもアリだと思う。また、Fire TV Stick 4Kから買い替えるべきかについても、そこまでしなくてもいいのではないだろうか。そもそもの出来がいいため、Fire TV Stick 4K Maxを体感しなければ、Fire TV Stick 4Kで十分すぎる。

ただキャンペーン後であれば、迷わずFire TV Stick 4K Maxを選ぶべきだ。同じ価格なら最新モデルを選ぶのがいい、というのもそうだが、数値上の話だけでなく、体感で快適さがアップしている。このスムーズさは、もはや気持ちいいレベル。タイミングを見定めて、最も良いプレーヤーをゲットしてほしい。

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