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Airpods/テクニクス/ボーズの3タイプで検証

イヤホンの着け方、間違ってない?落とさず、実力も引き出す“正しい装着”を再確認

公開日 2022/01/03 07:00 編集部:川田菜月
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最近は当たり前に感染対策を徹底しつつ、通勤や買い物など、電車に乗って外出する機会も増えた。そうして人のいる場に身を置くと、つい人間観察してしまう。特に仕事柄か、なんとなくイヤホンをつけている人を見てしまうのだが、そんな時、よく思うことがある。

「えっ…そのイヤホン、落ちない……?」

特に完全ワイヤレスイヤホンで多いのだが、こちらがソワソワしてしまうほど、ちょこんと耳穴周りに乗せただけみたいな状態の人が案外いるのだ。めちゃくちゃ気になる!けれど、もちろん知らない人に声を掛けるわけにはいかない。

思い返せば、外出時だけでもない。Instagramなどオンライン上でも、イヤホンを装着した写真が流れてくると、似たような様子が散見される。

せっかく良いイヤホンを買っても、うまく装着できていなければ本来のフィット感を発揮できないだろうし、落としやすく紛失しやすい。また、どんなに高音質で、どんなに高性能なノイキャン機能であっても、その効果を発揮できていないかも?

そこで今回は、完全ワイヤレスイヤホンの装着方法を改めて確認。よくある形状としてオープン型/カナル型/フィンあり型の3種から、それぞれ代表的なモデルを例に挙げて紹介しよう。

オープン型/カナル型/フィンあり型3種類から代表的なモデルをサンプルに装着方法をチェック



<Case.1>オープン型:アップル AirPods(第3世代)

オープン(開放)型の完全ワイヤレスイヤホンとして代表的といえるのが「AirPods」。ここでは2021年11月に登場した第3世代AirPodsを取り上げて、装着方法をチェックしてみよう(密閉型のAirPods Proとは異なっているので要注意)。

アップル AirPods(第3世代)

オープン(開放)型の完全ワイヤレスイヤホンの代表選手

AirPodsの装着でありがちと思われるのが、いわゆる “うどん” 部分が「すごい真横」になっている状態。カナル型(密閉型)のイヤホンと同じように、グッと押し込もうとしてしまうのか、耳に入れたあとつい、うどん部分を前に引っ張ってしまうのか…。

【誤った装着例】あくまでイメージとして極端に装着したが、つい引っ張ってしまうのか、地面と並行の真横気味に着けてしまうことも…

あまり地面と平行気味(真横)になっていると、そもそも見た目も微妙な上に、実際に音が流れてくるメッシュ部分が耳穴と違う方向を向いてしまい、塞がれてしまうことで、本来の音質を楽しめていないかも。

第3世代AirPodsなどオープン型は、無理にステム(うどん)部分を引っ張っらず、そっと引っ掛けるように、メッシュ部分が耳穴を向くようにして自然に装着するように心がけるとよさそう。

【正しい装着例】音が出る部分がしっかり耳穴の方向を向くようにするには、自然に置くように着けるのが一番よさそう

第3世代AirPodsでは、カスタムメイドのAppleドライバーとダイナミックレンジを拡張したアンプ、ユーザーの耳の形状や再生する楽曲などに合わせてサウンドのバランスを自動で最適化する「アダプティブイコライゼーション」を搭載。また空間オーディオのダイナミック・ヘッドトラッキングにも対応するなど、音質が強化されている。その音質をしっかり発揮できるよう、装着は改めて見直しておきたい。

【正しい装着例】うどん部分は、下に真っ直ぐでも、地面と並行の真横でもなく、少し前を向くように斜めになる感じ



<Case.2>カナル型:テクニクス EAH-AZ40

EAH-AZ40は円形タイプというべきか、完全ワイヤレスイヤホンの形状で最も多いカナル型モデルを採用している。ノズル部分を耳穴に入れ込むことで、外からは本体/フェイスプレート部分の丸い部分のみが見えるような装着スタイルだ。

テクニクス「EAH-AZ40」

密閉型の完全ワイヤレスイヤホンというと、この形状が多いかも。EAH-AZ40は中でも小型で、小さな耳の方にもぴったりの一台

極端な事例では左右のイヤホンを逆に着けちゃうなんて方も稀にいるが、こうしたモデルでよく見受けられるのが、耳穴にしっかり入れられておらず、乗っかっているような状態のまま使っているといったケース。そのような状態だと、ふとした振動で落としやすいし、本来のサウンド力も発揮しきれていないはず。

【誤った装着例】ちょっと浮いているような感じで、きちんと耳穴に入りきっていない状態。このままだと気づかぬ間に落としちゃうかも

正しい装着の仕方としては、耳穴にノズル部分を入れ込んだら、少しだけ左右に回転させるようにすることで、よりしっかりとフィットさせられる。うまくはまる位置を探す感じで、ぜひ毎回調整してみてほしい。文章で見るとややこしく見えるかもしれないが、ほんのちょっとした動作一つだ。

【正しい装着例】まず耳穴にしっかり入れて、本体をちょっと左右に動かしながら、自分の耳の窪みにぴったりはまる位置を探そう

いまいちわからなくなったら、アプリにある「ご利用のヒント」から、「[1]正しく装着するには」を見ると紹介されている。記載のとおり、装着の仕方+イヤーピース選択も重要。左右でイヤーピースのサイズが違う場合もあるので、ぴったりフィットしているか、改めて確認してみよう。

【正しい装着例】アプリから装着方法をチェックすることもできる。外から見ても、きちんと装着できていると耳から飛び出たようにならず、見た目にも良い

EAH-AZ40はブランド最小サイズながら、テクニクスらしい本格的なサウンドを実現し、さらに価格は税込16,000円前後に抑えた非常にコストパフォーマンスの高いモデルだ。最近では、7人組ダンス&ボーカルユニット「BE:FIRST」とのコラボキャンペーンが話題となっている。自分の耳にフィットさせて楽曲を聴くことで、さらに魅力も増すはず!限定オンラインミーツイベントの前に、しっかりチェックしておこう。



<Case.3>イヤーフィン型:ボーズ QuietComfort Earbuds

ボーズの人気モデル「QuietComfort Earbuds」は、アクティブノイズキャンセリング機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン。定評ある高いノイキャン効果を持ち、またスポーツモデルで多く採用されるイヤーフィンが一体となった特徴的な「StayHear Maxイヤーチップ」の採用により、フィット感も追求している。

ボーズ「QuietComfort Earbuds」

イヤーフィンと呼ばれる突起部がついた独自イヤーチップを採用する、ANC搭載完全ワイヤレスイヤホンの筆頭格

アクティブノイズキャンセリング機能は、内蔵マイクが集めた音を独自のアルゴリズムで解析して、音楽に不要なノイズを消すというデジタル技術によるもの。ただボーズの人気ノイキャンシリーズ「QuietComfort」の名に値する “圧倒的な静けさ” は、それだけで実現しているのではない。耳にしっかりフィットさせることで物理的にノイズを遮断する「パッシブノイズキャンセリング」が組み合わさることで、最上級のノイキャン効果を発揮しているのだ。

もちろんボーズサウンドの享受にもフィット感は影響してくるだろう。つまりは、ちゃんと装着しなきゃ何においてももったい無い!ということ。なのだが、これもまた正しい装着ができていない=本当のノイキャン効果を感じられていない(かもしれない)方をよく見かける。

【誤った装着例】とりあえずノズル部を耳穴に入れたら終わり、の状態。よりイヤホンを耳に固定できるフィン部分が外に飛び出てしまっていると、本体がもっと斜めに向いた状態になってしまうことも

大事なのは、StayHear Maxイヤーチップの特にフィンの部分。このフィンがどこにもはまらず、飛び出したままで使っているケースがあるので、ぜひちゃんと装着を。まずノズル部分を耳に差し込んだら、少し後ろ向きに回転させるようにすることで本体を固定させ、フィンの部分を外耳のくぼみにフィットさせることで完成する。

【正しい装着例】フィン部分をしっかり自分の耳のくぼみに入れ込むのが正しい装着

柔らかくてぷにっとしてるだけのフィンに意味あるの?と思う人もいるかもしれないが、これが結構大事で、スポーツのような激しい動きにも左右されず、イヤホンのずれを抑えて、固定 “し続けて” くれるのだ。運動までしなくても、1日使っていれば意外と動き回っているものだし、通話で顎が動くのも影響する。

【正しい装着例】きちんと装着できると、独自イヤーチップがぴったりフィットして、ボーズの最高峰ノイキャンと高音質を余すことなく体感できる!

Bose Music Appでは装着方法の解説と、さらにチェック機能も搭載しており、装着のサポート体制は万全なので、しっかり活用してほしい。





装着スタイルを見直して、より自分の耳にフィットさせることは、上述のとおりイヤホンの本来の性能を発揮してより楽しめることはもちろん、当たり前ながら落下も防いでくれるので、ケーブルレスな完全ワイヤレスイヤホンの紛失の心配も和らげてくれるだろう。

イヤーチップのサイズ選びももちろん大事。その上で、きちんと装着することで、イヤホン本来の高い能力をより楽しめるはず!

せっかく清水な思いで(要するに思い切って)良いイヤホンを買ったのに、「期待ほど、あんまり音良くないかも…」「ノイキャン全然効かない…」「マジ無くす…」といった不満のある方は、改めて正しいイヤホンの装着を意識してみてほしい。

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