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【連載】ガジェットTIPS

省エネな扇風機を選ぶなら「DCモーター」。ACタイプと実際に比べてみた

公開日 2022/07/18 08:56 海上忍
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暑さを乗り切るために欠かせないデバイスといえば「扇風機」。もちろん室内の温度を下げるなら冷房/エアコンですが、柔らかい風には独特の心地よさがあるうえ、部屋の空気を循環させ冷房効率を高める働きも。なにしろ1日中回し続けても20円、30円という電気代の安さが魅力です。

Image:sweettoiletpaper/Shutterstock.com

その扇風機の電気代ですが、扇風機のタイプによって差があることをご存知ですか? 交流電源をそのまま用いる、もっとも多いタイプの「ACモーター扇風機」に比べ、近年人気の交流を直流に変換する「DCモーター扇風機」のほうが電気代は安いのです。DCモーター扇風機のほうが高額で高級な印象があるのになぜ...?不思議ですよね。

しかし、タネ明かしをすればとてもシンプルな話。モーターの構造をざっくりいうと、ACでは回転する部分(ローター)と固定されている部分(ステーター)の両方にコイルを設置し、そこに電気を流し磁気を発生させることで羽根の回転推進力を得ますが、DCではステーター側に電気不要の永久磁石を使用するため、そのぶん電力を節約できるのです。

DCモーター扇風機には、ACモーターのものより静かというメリットも(パナソニック公式サイトより)

実際、同じ羽根径30cmのAC/DCモーター扇風機を消費電力で比較してみたところ、ACモーター扇風機の31Wに対しDCモーター扇風機は16Wと約半分でした(発売時期がほぼ同じ同一メーカーの製品で比較)。価格差を取り戻すのは長い年月回し続ければならないため難しいとしても、DCモーター扇風機のほうが日々のランニングコストが安いことは確かです。

なにより、DCモーター扇風機には柔らかく自然な風を生み出せるという大きなメリットがあります。AC/DCどちらにするか迷ったときには、DCを選ぶほうが後悔は少ないかもしれませんよ?

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